ゴールデンウィークも終わり、お休み気分はもう終了。通常外来モード突入です。GW話はまた後日。基本的には人混み大嫌いなので、混雑する場所を極力避ける私。ほぼ田舎山口で静かに暮らしておりました。
そんな中、半日だけ自分だけの自由時間があったので、調査を含めて萩までキス釣りに行ってきました。
今回は午後から釣行の夕まずめ狙いです。
とっても小さなキスが数匹とメゴチも数匹。まだまだこれから大きく成長するのを待ってリリースしてきました。
釣りの時間ってとても有意義です。釣れても釣れなくても、夕陽を眺めがら竿を出して潮風にあたる。そりゃ、釣れるにこしたことはないけど、釣れない時間もまた勉強。色々考えながら海を眺める時間が最高です。
キス釣りはもう少し待った方が良さそうです。次回は梅雨半ばあたりに行ってきます。
流石に今回はこの試合の話を。
ボクシングに興味のない方はスルーしてくださいね。
ものすごい試合でした。GW最終日の夜にAmazonプライムで独占ライブ放送されました。プライム会員なので観ることができますが、ちょうどその時間帯に宇部夜間診療所の担当だったので22時まで外来してました。
帰り際にiPad見たら、速報で「井上尚弥TKO勝利!」って、先に結果を知ってしまいました。ま、勝つだろうなって思っていたけど、今回はあの悪童ネリ。山中選手との因縁もあり、日本では嫌われているボクサーですが、実績十分の強敵です。
今回試合会場として選ばれたのは東京ドーム。日本人ボクサーでは初のドーム開催とのこと。
1988年に東京ドームのこけら落としイベントで開催されたボクシングの試合は、なんと、あの伝説のボクサー、マイク・タイソンの試合だったそうです。
今や井上尚弥はマイク・タイソンと同格のボクサーとして認識されている証拠です。
まず何よりも収容人数が桁違いです。今回の試合は43000人が入ったそうです。3回席からリングの選手を見ても豆粒大の大きさだったと思うけど、熱気に包まれた試合会場の雰囲気はビンビンに伝わってくるはずです。
大きなモニターが上部に設置されており、試合観戦は出来たと思います。羨ましい限りです。
ボクシングの聖地と呼ばれているのは「後楽園ホール」です。
ここで数々の名勝負が繰り広げられてきました。ちなみにここは「プロレスの聖地」とも呼ばれております。
この後楽園ホールの収容人数って2000人くらいだったと思います。2000人ですよ。今回の試合はその21倍の人数が押しかけたことになります。
今や井上尚弥選手は全世界から注目されているスーパーボクサーです。
試合に関しては、仕事終わりにAmazonプライムでゆっくり鑑賞させていただきました。全て観終えた後の感想をこれから述べます。
まずは入場シーンからカッコよかったです。
井上選手から布袋寅泰さんに「ド派手にお願いします」ってオーダーがあったらしく、天才ギタリストの名に恥じない派手な演出でした。
入場曲は「バトル・オブ・モンスター」。映画「キルビル」のテーマソングをアレンジした物です。
ゴリゴリのギターソロから始まり、そして井上陣営がベルトを掲げながら登場するシーンは涙が出るくらいカッコよかったです。さすがです、布袋さん。
さぁ、試合開始です。
予想していた通り、ネリは強いボクサーでした。
短いストロークから放たれるショートパンチ、特にフックが力強く、接近戦でもかなり激しいパンチを放っておりました。しかもサウスポー。井上選手も最初は距離感が掴めず少々やりづそうな感じに見えました。
カウンターパンチが上手な井上選手ですが、1ラウンド序盤はネリのパンチ数にやや押され気味で、小さなジャブなど結構ヒットしていました。
その1ラウンドで起きた衝撃の事件。
やばい、パンチ当たってるぞ!って思っていたら、ネリの放った左フックが井上選手の頬にクリーンヒット。そしてプロデビューしてから初のダウンを喫してしまいました。
初ダウンってのも凄いけど、流石にこのダウンは驚きました。だってまだ第1ラウンドですよ。え、井上選手が負けるの?って、ちょっとだけ不安がよぎってしまいました。しかも膝をついて8カウントまで立たず。これも井上選手の体力回復術だったそうですが、観てる方は不安いっぱいでした。後日談ですが、最初のうちはネリのパンチの軌道が読めなかったそうです。
腹ばいに倒れたシーンは超衝撃でした。
第2ラウンド以降は完全に井上選手のペースでした。
左ショートフックを小刻みにヒットさせつつ、左ボディも正確にヒット。そして利き腕の右ストレートを顔面に何度もクリーンヒットさせてました。流石に井上選手のストレートを顔面に何度も何度も浴びていると、徐々に動きが鈍くなってきたネリ。明らかに第3ラウンドあたりからパンチが大振りになり、試合当初のキレはなくなってしまいました。
井上選手もダウンさせられた悔しさなのか、43000人の声援に興奮してしまったのか、彼にしては珍しく感情的になっているシーンがいくつか。
試合中にガードを下げて、少しニヤッと笑って挑発したり、手を広げて「もっと打ってこいよ」みたいな仕草も見られました。かなりの興奮状態だったように思えます。
ネリ選手の勢いはどこへやら。後半はあえて頭から突っ込んでバッティングの警告を受けたり、一発逆転のラッキーパンチを狙ったような闇雲に繰り出す大きなパンチだらけ。流石に井上選手には通用せず、完全に彼の術中にハマってボコボコにされておりました。
第5ラウンドには綺麗な左フックが当たってネリ2度目のダウン。
その頃から彼の顔から戦意がなくなってきているのを感じました。
「こりゃ勝てないな」って観念した顔です。それでもメキシカンボクサーの維持。ダウンから立ち上がってなんとかラッシュを繰り出すネリ。それを冷静にいなす井上選手。
素人目から見ても。こりゃそろそろ試合終わるな。井上選手の強烈ボディあたりで決着がつくだろうと思っていました。
そして第6ラウンド。
もうヘロヘロになってコーナーに追い詰められたネリに対し、強烈な右フックを浴びせたのがラストパンチ。
ネリのマウスピースが吹き飛び強烈ダウン。もはや彼に立ち上がる気力は全く無く、レフリーが試合を止めてテクニカルノックアウト(TKO)勝利!ネリがロープに挟まってうずくまっているシーンは衝撃的でした。それくらいラストパンチが凄かったのがわかります。
勝利インタビューも面白かったです。
「皆さん、第1ラウンドのサプライズ、たまにはいかがでしょうか?」だって。いや、勘弁してくださいよ。ファンとしては不安いっぱいだったんですけど。
そしてインタビュアーから「ダウンの時はどう思いましたか?」と聞かれ、「ダウンした瞬間のことなんて覚えているわけないじゃないですか!」って返した時に会場大爆笑。
結果的には井上選手の圧勝で終わった今回の試合ですが、いつの日か井上選手も本当にダウンしてノックアウト負けすることがあるのかなって思ってしまいました。
井上選手は今31歳です。
彼は35歳で引退するって宣言していますが、最後まで負けないまま引退するとも話しています。
もしかしたらもう一つ階級を上げて勝負するのかもしれませんが、彼はこのスーパーバンダム級あたりがベストだと思っているのは私だけでしょうか?
一つ下の階級の時は左ボディ一発で勝負がついた試合が多かったけど、階級を上げると、そのパンチに耐えてくるボクサーが増えたのを感じます。階級が上がると打たれ強いボクサーが多くなると思います。
ネリも、よくあの右ストレートを顔面に何発ももらって耐えていたのが驚きでした。
勝負以外の面白シーンもありました。布袋寅泰&今井美樹夫妻のラブラブシーンや、最近プロライセンスを取得した、お笑い芸人ロバート山本さんがチラッとリング内に映っていたり。
それにしても凄い試合でした。井上選手のダウンシーンが観られるなんて驚きでしたが、今後はこんなダウンした姿を見たくありません。
これからも伝説を積み上げて、無敗のまま引退まで突っ走ってくださいね!
感動しました!!
追伸:布袋さん繋がりの話題を一つ。
またまた伝説バンドCOMPLEXが期間限定で復活します。前回は東日本大震災のチャリティーコンサートでの復活でしたが、今回は能登半島地震の復興支援コンサートが目的です。売上の全てを全て寄付するという心意気がすごいです。
中学時代から大ファンの私。是非ともコンサートに行きたかったけど、まさかの平日開催。こりゃ無理です。
前回のコンサートDVDは、もう何十回も鑑賞しました。
ケンカ別れした二人が復興支援という共通の認識のもとに再結成し、そしてオープニングで、彼らのデビュー曲であり、いちばんの名作といわれた「BE MY BABY」のイントロ中に二人がステージ中央でガッチリ握手したシーンが超衝撃的で、このシーンを観るたび号泣してしまいます。
布袋さんの公式アカウントでも「再始動」って書いてありました。この2ショット写真を見ても涙が出ます。
中学時代に大好きだったバンド「BOOWY」がケンカ別れで解散し、平成元年に突如として現れた吉川晃司さんと布袋さんのコラボバンドCOMPLEX。
ファーストアルバムのジャケットがものすごいインパクトで、デビュー曲のプロモーション映像も超絶カッコよかったです。自分の甘酸っぱい青春時代を彩った伝説バンドが期間限定で再結成されます。コンサートには行けないけど、DVDは絶対に、絶対に購入しようと思います。