徒然草

バスケ好きのおじさんが今回のバスケW杯を熱く語る(前編)

まだまだ暑い日が続きます。新型コロナ感染者数が減っていく兆しはまだないまま、インフルエンザ感染が猛威をふるっています。インフルエンザは冬の病気って概念は無くなってしまいました。

WBCの日本優勝、バスケW杯での日本の大躍進など、興奮冷めやらぬまま、今度はラグビーW杯がフランスで始まりました。

前回大会で日本が世界の競合チームと戦えるレベルまで成長し、そして倒していった快進撃を思い出しました。初戦のチリ戦をテレビ観戦しましたが、日本代表の見事勝利!そして次戦は前回準優勝国のイングランドです。ジャイアント・キリング(格上チームを倒すこと)を心から期待しております。

毎回ラグビーの試合を観てて思うことですが、自分が全く知らないスポーツで、体育の授業でも習ったことがないラグビー。

正直、細かいルールや得点の入り方など全然詳しくないです。

でも、もの凄い体格の良い選手たちがもの凄い速さで走り、そしてスクラムを組んだ時のゴツンというすごい音、そして怪我をしそうなくらいで突撃するタックルなど、たくさんあるスポーツの中では最も激しく見えます。

特にW杯クラスの試合は大迫力です。皆さんの怪我が心配になりますけどね。

ルールもそうですが、反則に関しても全然わかりません。

「ノックオン」くらいは知っていますが、試合を観ながら、審判の笛を聞いて、これってどんな反則なんだろう?って毎回思います。

幸い、今のテレビ放送では画面下にルールや反則の説明が掲示されるのでかなり勉強になります。

果たして日本の大躍進はあるのか?期待してます。

 

今回はバスケW杯の総評を行いたいと思います。ご存知の通りバスケ歴30年の私が語る話です。超絶長い文章になってしまうと思うので、興味のない方はスルーしてください。

日本チームの大躍進で大いに盛り上がったバスケットボールW杯。

日本が予選で負けてしまったドイツが最後まで突っ走り優勝しました。

優勝候補大本命だったアメリカがまさかの4位。毎回のことですが、NBAレギュラーシーズン前の大事な時期に怪我などできないので、レブロン・ジェームスやステフィン・カリーといったスーパースターはW杯に出場しておりません。我が日本代表、八村類選手も高額契約を勝ち取ったばかりなので、今回大会を辞退しております。ま、これもビジネスです。国のプライドだけでお金がもらえるわけではないので、プロ選手ならこの選択は仕方ないと思います。

今大会のMVPはドイツのシュルーダー選手でしたが、アメリカプロリーグNBAの中では大して目立った選手ではありません。スタメンというよりはサブメンバーです。

彼には悪いと思いますが、彼よりすごいポイントガードはNBAの世界でたくさんいます。

本当の世界一チームって、やっぱりNBAファイナルで勝利したチームであることは間違いありません。世界各国のスーパースターが同じチームで一緒に戦っているんだから、そりゃそうだろ?って思います。

日本の入ったグループで、真っ先に目にとまった競合チームはドイツとオーストラリアです。どちらにもNBAのスター選手がゴロゴロいます。フィンランドにも現在NBAで売り出し中のマルッカネン選手など有力選手が揃ってます。

まず何より、世界ランキングがどのチームも日本よりも上位で、このグループでは1勝も出来ないだろうって思ってしまったバスケ経験者の私。

案の定、ドイツやオーストラリアには全くかないませんでした。

バスケ界のこれまでの常識では「デカいやつ有利」とされていました。特に最近のバスケはスピード感が年々増しており、デカいだけでなく、走れて動けるデカいやつが活躍しております。日本人の体型では太刀打ちできないレベルとずっと思われていました。予想以上に日本代表も健闘したと思いますが、やはり勝つことができませんでした。この敗戦2位試合は「仕方ないこと」と思い、多くを語りません。

日本が勝利した試合の解説を私なりに行いたいと思います。

その前に私なりに解釈している「現代のバスケ理論」について語らせてください。

最初にオーソドックスなバスケのポジションについてお話しします。

私がバスケを始めた1990年代では、大きく分けて、アウトサイドの選手とインサイドの選手に分かれていました。

バスケのチーム編成は五人です。交代は何回でも可能です。同じ選手が出たり入ったりすることができるのが、他のスポーツは大きく異なります。野球やサッカーでは交代したらもう戻ることができないですから。

主なポジションの名前がこんな感じ。

スラムダンク読者の人ならわかると思いますが、各ポジションが誰だったかお伝えすると分かりやすいと思います。

ポイントガードが宮城リョータ、シューティングガードが三井寿、スモールフォワードが流川楓、パワーフォワードが桜木花道、そしてセンターが赤木剛憲となります。

え、わかりにくい?

ちなみに私は桜木や赤木と同じポジションでした。いわゆるインサイドの選手です。

自分がバスケに興味を持って、実際にバスケを始めた1990年代はインサイドの選手、特にセンターの選手が主力のチームが多く、歴代に名を残すような素晴らしいセンターがたくさんいました。

当然私もインサイドのプレーしか習ってきませんでしたから、彼らの動きやポジションどりなど、色々なことを学びました。

その中でもすごいなって思う選手を何人か。

圧倒的なパワーと恵まれた体格で相手を薙ぎ倒しながら得点する「破壊王」シャキール・オニール、鉄壁のディフェンスと長い腕を活かしたブロックショットなど、まさに赤木のモデルになったようなゴリラ顔のパトリック・ユーイング、ドリームシェイクと呼ばれるセンターらしからぬ華麗なステップで相手を翻弄し、めちゃくちゃ器用な指先、手首で得点を取りまくったアキーム・オラジュワンなど、何人もの選手のプレーに目が釘付けでした。特にオラジュワンはドラフトの超当たり年と言われる1984年のドラフト1位ですからね。この年にはマイケル・ジョーダン、ジョン・ストックトン、チャールズ・バークレーなど、今では殿堂入りしている選手がゴロゴロいました。

数多く存在する名センターの中でも私がダントツ一番に好きだったのは、サンアントニオ・スパーズの殿堂入り選手、デヴィッド・ロビンソンです。

元海軍の軍人だったキャリアもあり、もの凄いごっつい体でした。彼のプレーは基本にとても忠実であり、堅実であり、当時はめちゃくちゃカッコいい彼のプレーを夢中になって見ていました。

とても優秀な選手でしたが、なかなかチャンスに恵まれず、得点王になったりしてもNBAの優勝を経験することができず、「優勝したことのない偉大な選手」という不名誉な称号までもらっていました。

彼のあだ名は「提督」です。そんなロビンソンにも素晴らしい若き相棒が入団してきました。

私がロビンソンと同じくらい尊敬しているビッグマン、ティム・ダンカンです。

彼もドラフト1位のスーパースター。ロビンソン以上に基本に忠実で、彼についたあだ名は「ビッグ・ファンダメンタル」です。「ファンダメンタル」の意味は「基本」です。バスケの教科書通りの動きで、とても勉強になりました。ちなみに彼のポジションはパワーフォワードです。

しかし、2010年代くらいからバスケのプレースタイルを根本から覆すようなもの凄いチームが出てきました。あの超有名な3ポイントシューター、歴代最高のシューターと呼ばれるステフィン・カリー率いるゴールデンステート・ウォリアーズです。

彼らのプレースタイルは今のバスケ業界の常識となった「3ポイント打ちまくり」スタイルです。日本のホーバス監督が目指している日本のバスケスタイルは、このウォリアーズのやり方です。ウォリアーズのように高確率で3ポイントを決めることができれば世界の強豪たちと対等に戦えるって公言しています。成功率40%ってもの凄いノルマを掲げていますけどね。これってもの凄い高確率です。

もはやウォリアーズにでっかいセンターはいません。遠くからシュートを打てず、動けない選手は不要って考えを徹底しています。

彼らが流行らせたスタイルは「スモールラインナップ」、「オールアウトサイド」などと呼ばれ、ほとんどの選手が3ポイントラインの外側に並んでいます。

私が学んだバスケの中にこの思想は全くありません。日本が多用した、コートの隅っこにシューターを配置し、そこから3ポイントを射抜くスタイルはよくテレビで見てたと思います。

え?これって遠くから打てず、スピードもなく、手先も器用でないこれまでのセンターポジションの方は用無しってこと?って思ってしまいます。まさに今の日本チームもそんな感じです。インサイドでゴリゴリするセンターの仕事は今のバスケ界にはほとんど残っていません。

そんな今のスタイルを象徴する選手がいます。

昨シーズン、NBAファイナルを制したナゲッツのニコラ・ヨキッチです。

彼はめちゃくちゃでっかいのに超絶器用で、インサイドプレーはもちろん得意ですが、それ以上にすごいのがパスをする能力、いわゆるアシスト力が桁違いで、しかも当然のように外から3ポイントシュートを高確率で決めてきます。もの凄い選手です。能力の塊です。

日本チームの大黒柱の一人、ホーキンソン選手もヨキッチのように器用な選手でした。

ゴール下から豪快なダンクを決めつつ、カーボベルデ戦で見せたような華麗な3ポイントも決めることができます。

今のスモールバスケには彼のような選手が必要とされているんです。

ゴール下でゴリゴリとプレーするしかできず、3ポイントシュートも全く届かない私にとって、今のバスケスタイルは苦痛でしかありません。ま、これも時代の流れ。

これまで「高さが正義」とされてきたバスケ業界に、ウォリアーズがもたらした3ポイント旋風。時代は大きく変貌しました。

そんな時代になったからこそ、平均身長が他国と比べて10cm以上低い日本チームでもこんな素晴らしい結果が残せたんだと思います。河村や富永といった、身長はさほど高くないけど、もの凄い速さで相手をぶち抜き、高確率で決める3ポイントシュートを武器に、世界の名だたるプレーヤーたちと対等に戦うことができました。

繰り返しになりますが、今のバスケスタイルは日本のプレースタイルとマッチしており、日本が目指すスタイルが今後開催されるパリ五輪へと活かされるのだと信じています。

完全の余談ですが、今年のNBAのドラフト1位選手、ウェンバンヤマは身長226cm。線は細いけど、走れるし、3ポイントも打てます。レイアップシュートも背伸びレベルで腕がリングの真横にあります。こんな選手が日本に現れることはないでしょうね。

バスケW杯の試合を話す前の段階でこんなに長くなってしまいました。

この話の続きは次回。次回こそ試合の話ができればと思います。

パリ五輪出場権を得た日本。次は結果です。五輪での1勝を目指しましょう!まだ22歳の河村・富永コンビの大活躍を期待しております。この二人って高校時代からずっとライバル関係でしたけど、今では大の仲良しみたいです。

あ、余談多すぎました。

また次回!

 

 

追伸:最後はこの話題を。

最初に言っときますが、私はジャニタレが大嫌いです。ちょっと主観が入るかもしれないけどお許しください。

かなり前からずっと問題になっていたジャニー喜多川さんの性加害問題。ずっと隠し続けていた事件がようやく明るみに出てきました。

この事件、一番大事なのは実際に被害にあった方々への救済と謝罪を行うことです。

それは当たり前のこととして、この事件の根幹にあるのは「テレビ業界の忖度」です。このことはずっとずっと前から私は愚痴り続けてました。

この事務所所属のタレントを出演させると、一定数の固定ファンがついているということもあり、安定した視聴率を稼ぐことができます。それは仕方ないと思いますが、この事務所が推しているメンバーをテレビ業界にゴリ押しし、ちょっとでも会社幹部の機嫌を損ねると「おたくのテレビ局には我が社のタレントを出演させません」と圧力がかかる始末。よくわかんない若手グループがどんどん世の中に進出してきました。

昔から忖度していると私が指摘する番組がこれ。あえて多くは語りませんが、このテレビ関連の募金はしたことがありません。他の団体の募金活動には必ず協力してますが、この忖度番組だけは大嫌いで、一度もテレビ視聴したことがありません。

ジャニタレを出せば視聴率が上がる、そしてみんなで涙する。茶番です。

あ、これは完全に個人的な意見なので、ファンの方には申し訳ないです。

ただここで一つ大事なこと。

この事務所に所属しているタレントさんたちには何の罪もありません。ボスがやらかした事件をずっと揉み消し、「知らぬ、存ぜず」を貫き通した幹部連中が諸悪の根源です。自分たちの能力やキャラで上まで上り詰めたアイドルもたくさんいます。その方々の努力は絶対に否定できません。繰り返しますが、幹部連中が問題なんです。所属タレントは悪くないです。

実際に罪を犯した方はもうこの世にはいません。故人を後から誹謗中傷するのはどうかと思いますが、一大企業としてのコンプライアンスはどうなんでしょう?

まずは彼の名前が今も使われている会社の名前を変更すべきだと思いませんか。

被害者の気持ちを考えると、名前を聞くだけで苦々しい記憶がフラッシュバックすると思います。ジャニタレの頂点に君臨する、元少年隊の東山氏の会見もどこか他人行儀で、結局「カッコつけ」にしか見えません。タレントやめて、命をかけてこの問題を解決しますなんて偉そうに話してたけど、なんか嘘くさい感じ。あ、これも主観入ってます。

これから大事なのはしっかりと目にみえる形で行動し、被害にあわれた方への心からの救済を行うことです。

この事務所を辞めて、テレビ業界から干されていた方々が、堂々とテレビに出れるような風潮を作るべきです。やはりこの問題で一番腐っている大馬鹿野郎は忖度したテレビ局たちでしょう。

お前らも責任とれ!