なんだか急に春めいてきました。しかし春の気温のアップダウンは激しいので、まだ「寒の戻り」があると思います。春はアレルギーの季節であり、転勤&お別れの季節なので、実は1年の中で一番嫌いな季節です。天邪鬼な私。
この4月から幼稚園に入る次女。
今は慣らし登園で週2回ほど言ってますが、いまだに「幼稚園に行かん!」って毎回ブチギレてます。行ったら行ったで楽しんで帰ってくるんですけど。
そんな次女と毎日のようにケンカする私。同じレベルで言い争ってっます。3歳ちょっとなのに口の立つ娘。時には私が負けてしまい、泣きべそかきます。そんな時にいつも慰めてくれる優しい長女。
こんなに気が強い次女の性格ってどこからでしょうか?私も妻も、そんなに気が強い方ではないんですけど。特に私なんて弱気で心配性。もしかしたら次女も心配性の裏返しなのかもしれません。毎日腹が立ちますけど。
今回はかなり盛り上がっているWBCのお話を。この記事を書いている時はまだ予選ラウンドです。最終結果がわかってない時点でのコメントになります。
まずは代表選考のお話から。
毎回メンバー選出の時には一悶着ありますが、今回も同様でした。
巨人の坂本やソフトバンクの柳田が辞退したり、よくわかんないメジャーリーガーを突然選出したり。
でもこれって監督の独断と偏見で決めているという批判の一方で、全権限を背負う代わりに全責任を背負うことにもなります。各チームのスター選手が揃うわけです。まとめるのも大変だし、怪我をさせないように調整することも大変だし。栗山監督の必死さがとても伝わってきます。
いいんですよ、誰が選ばれても。一野球ファンとして、心から日本代表を応援しようではありませんか!サッカー代表選出の時も同じような批判が飛び交います。代表監督って大変ですよね。
日本代表合宿でまず目立ったのはダルビッシュ有選手です。
2009年のWBC優勝メンバーの一人で胴上げ投手になりました。この時も壮絶な決勝戦で、外来の合間に何度もテレビを観てしまったことを思い出します。そんな彼ももう大ベテランの領域になってしまいました。だってもう36歳ですよ。
代表合宿で始まった「ダルビッシュ塾」。現役バリバリのメジャーリーガーが間近にいて、しかも親身になって色々と教えてくれるなんて、メジャーを目指す日本人投手にとっては夢のような時間だと思います。しかもダルビッシュ投手は「理論派」として有名ですから。
日本代表の投手陣たちはダルビッシュ選手の周りに群がり、色々と教えてもらったみたいですね。
我が巨人軍の次世代エース、戸郷投手もダルビッシュ塾で色々と学んだみたいです。佐々木朗希選手なんて、ダルビッシュ選手の伝家の宝刀、スライダーの極意を学んだみたいです。この大会が終わった後にも残る素晴らしい財産を得ました。
チームメイトへの気配りも素晴らしく、育成選手から這い上がったばかりの宇田川投手がまだ馴染めない中、彼を囲む飲み会を開催し、彼が溶け込めるよう配慮したり、最新式のトレーニング方式やメジャーでの経験を惜しみもなく後輩に伝授したり。
もうキャリア終盤に差し掛かったダルビッシュ有投手。これからは後輩に向けてアウトプットすることが大事と感じたんでしょう。かなり大人になりました。
合宿話を聞いただけでも団結心が強まったことがわかります。ただ、仲良しチームのウダウダ感はダメですけどね。
そして予選の日本ラウンドが始まりました。
やはり試合が始まって目立ちまくっているのが大谷選手です。栗山代表監督とは日ハム時代からの師弟関係であり、大谷選手は日本人初?と言えるほどの大快挙「二刀流選手」選手として、日本でもメジャーでも大活躍しています。
まだ20代と若く、しかも明るくて爽やかな性格も相まって、日本代表の中でも超中心的人物となってしまいました。ベンチの中でも明るく目立っており、ムードメーカーでもあります。
強化試合で見せた「片ひざ付けてのホームラン」も凄かったし、実際に中国戦で見せたリアル二刀流ベースボールも凄まじいものでした。
当時の栗山監督が日ハムからメジャーに送り出す時の色紙に「世界一の選手になってください」って書いてあったのを思い出します。
ピッチングが凄いのは知っていましたが、バッターとしての彼の凄さも改めて感じました。
今回の代表メンバーである吉田選手も言ってましたが、バッティングは力強く振ることってことを、大谷選手のバッティングを見て、改めてその大切さがわかりました。
かつての松井秀喜選手同様、大谷選手の打った打球の速度が他の選手よりもずば抜けて早く、あっという間にフェンスまで到達します。ものすごいパワーです。かつての落合選手や江藤選手のような技術でブワーッと高く遠くまで飛んでいくホームランもすごいですが、松井選手や大谷選手のように、ドッカーンとミサイルのように飛んでいく打球もすごいですね。
もう一つのビッグサプライズはヌートバー選手のいきなりの日本代表選出と、その名に恥じない素晴らしいプレーを見せてくれているという予想外の事件です。
今回の「日本代表の顔」になってしまったヌートバー選手。
最初に代表選出された時、日本人の95%くらいの人は「誰こいつ?」って思ったはずです。日本とアメリカのハーフですが、日本代表に選ばれる権利を持っているそうです。
でもまだ他に選ぶべき日本の選手いるだろ?って懐疑的に思っていましたが、彼が高校球児のように直向きに野球、いやベースボールを頑張っている姿に心打たれました。栗山監督が「彼に会えばみんな彼のことが好きになる」って言ってたことは本当でした。
性格もとても明るく、彼が持ち込んだ「胡椒フリフリポーズ」はもう代表メンバーの定番となってしまいました。
最初は日本の雰囲気に慣れるのに大変だろうなって思っていたけど、彼の明るい性格と、それにすぐ慣れ親しんだ日本代表のメンバーたち。
これも日本野球のいいところだって思います。
彼の日本名は「榎田達治」であり、ニックネームは「たっちゃん」です。
代表合宿に初参加した時に、選手が皆、背中に「たっちゃん」って書いてあるTシャツを着ていました。これは彼も本当に嬉しかったはずです。
彼が持ち込んだのは明るい雰囲気だけではありません。
初戦の中国戦や、次の韓国戦で見せた超絶スーパープレーには驚きました。
普通ならポテンヒットになってしまう打球を、ものすごい速度で走ってきて好捕しました。
医局対抗草野球で外野を守っていますが、外野でボールキャッチする時は、いかに早くして一歩目を踏み出し、着地点を予想して猛ダッシュすることが大事です。彼はその一歩目の反応がすごいです。
足も速いし守備も上手いし。
あと、あまり語られていない話ですが、彼の走塁がまた素晴らしい。シングルヒットでも、外野手が他のベースに向かって投球したとわかった瞬間、一つギアを上げて次の塁まで猛ダッシュ。地味な動作かもしれませんが、シングルヒットがツーベースヒットに変わります。これはコーチの指示だけでは出来ません。集中して打球の行方と野手の動きを見ていないとできない判断です。彼の走塁も注目してあげてくださいね。
彼を日本に連れてきた栗山監督の眼力が素晴らしいです。
ちなみに第2戦目の韓国戦はテレビ視聴しませんでした。
あれだけ歴史的な戦いを繰り広げてきた韓国ですが、すぐに国際問題や政治問題にまでしてしまう彼らの対応は本当に嫌いだからです。
韓国野球は素晴らしく、昔からリスペクトしています。WBC第1回、第2回大会でも壮絶な試合を繰り広げてきました。素晴らしいライバルと思っています。しかし国旗をマウンドに埋めたり、点を取るたびに必要以上に大騒ぎする下品な仕草が本当に嫌いです。一野球ファンとして、スポーツマンシップに則って、かっこいい試合をしてください。最近は日本がずっと勝利してます。でも永遠のライバルであることは変わりないです。強い韓国でいてください。そして胸が熱くなるような試合をこれからも見せてほしいです。
そして極めつけが佐々木朗希投手のお話です。
東日本大震災があった3/11。この日にあえて先発した佐々木朗希投手。
小学3年生の時に被災し、父と祖父母が津波にのまれてこの世を去ったのも3/11。
これが偶然なのか、必然なのかわかりませんが、この日に日本代表として初先発した彼の気持ちを思うと胸が張り裂けそうになりました。
守備のミスから1点こそ失いましたが、圧巻の奪三振ショー。
160キロ超えのストレートもすごいですが、ものすごい落差のフォークボールでさえ140キロを軽く超えておりました。
昔は140キロ後半のストレートを投げるだけでも「速い!」って騒がれていましたが、今は皆さん150キロ後半が当たり前の時代になってしまいました。
佐々木投手が活躍できて本当に良かったです。
地元岩手でもパブリックビューイングで応援していた方もかなりおられました。
もともと少しゆっくりペースで進む今回の試合。投手の球数制限などが厳しく設定されており、メンバー交代の多さが終了時間の遅さにつながっています。
試合が終わるのは大体11時過ぎ。それでもずっと応援し続ける日本応援団。やっぱり日本の国技は野球だなって実感させられました。
今回のチェコ代表選手は他の職業を兼務するような方々で構成されていますが、プロでもない選手が佐々木投手のストレートにバットを合わせてくるのが凄かったです。さすがヨーロッパ予選を勝ち抜いてきただけあります。
試合が終わった後のチェコ選手の清々しい顔と、日本選手に向けて拍手するシーンにジーンときました。これこそスポーツマンシップ。相手をリスペクトすべきだと思いませんか、韓国の皆さん。
まだまだ予選の試合と準決勝、決勝戦と続きますが、今回のMVPをあえてこの時期に選ぶとすれば・・・
やはり「栗山監督」でしょう!
このまま優勝してしまえば、このメンバーとこの雰囲気、選手の心を掴む采配などなど、大会MVPは間違いなく栗山監督です。私の中ではですけど。
代表監督ってものすごいストレスでかなりの心痛だと思います。
東京五輪の稲葉監督もよく泣いてましたから。
やっぱり野球がプロスポーツの中で一番楽しいですね!(2番目にバスケ)
さぁ、世界一目指して頑張れ!ニッポン!
追伸:クレヨンしんちゃんに登場する野原ひろし氏の名言。
まさにその通りです。
おバカなアニメと言われつつ、随所に涙するシーンがあります。
私も彼も素敵な家族に支えられて生きています。家族あっての自分だなってヒロシ氏から学びました。