徒然草

久しぶりのWBCについてみんなで語り合いましょう!(その2)

なんだか急に春めいてきました。近所の桜も咲き始めて、本格的な春の到来となりそうです。相変わらず魚釣りの方はさっぱりで、全然釣れません。やっぱり春は嫌いです。

まずは政治のお話から。

岸田内閣の支持率が上昇してきました。

少子化対策、物価上昇に伴う賃上げなどなど、ちょっとした政策の好転が功を奏したのかもしれませんが、一番は「外交」で存在感を示したことが大きいと思います。

自分の支持基盤である広島でサミットを開催することに全力を注いでいる岸田総理。ご近所山口でもすでに交通規制の情報が出ております。まだ先なのに。

まずは韓国大統領との首脳会談。お互いが国旗の前で握手するシーンなんて本当に久しぶりの光景です。

韓国の前大統領、大馬鹿文在寅が酷過ぎたから、その反省を生かして、戦後最悪と言われた日韓関係の修復に乗り出した尹大統領。お隣中国も不審な動きをしているし、相変わらず北のカリアゲくんはミサイルばっかり発射しているし、ここで日韓関係が揉め続けると、アメリカも大迷惑です。そもそも日韓関係修復に尽力したのは今のアメリカ大統領、バイデン氏ですから。

しかしあれだけ不買運動を繰り返していた彼らが、急に親日に変わるとは思えません。しかもお得意の「ゴールポストずらし」をいつ行うかわかんないし、現政権が崩壊する可能性だってあります。最高裁の判決すら捜査する隣国を心から信じれるようになるのはもう少し後の話でしょう。

ま、隣国と仲良くするのは冷静に考えても良いことです。

それにしても夕食会で、すき焼き店からオムライスのお店にはしごするなんて、ちょっと普通では考えづらいパターンです。二次会でオムライス!って若いですね。もう私は無理です。ただ、銀座で食べるオムライスってどんな味なんでしょう?今度東京出張したら行ってみようかな。ネットで調べてたらオムライスのお値段が2000円くらい。高いけどまだ払えるお値段です。

そしてついに岸田首相がウクライナを電撃訪問しました。ただG7の主要国の中では一番最後の訪問になります。

日本はロシアと経済関係で微妙な綱引きをしており、完全に関係が破綻するのも問題だろうし、かといって欧米諸国との歩調と合わせることも必要だし。なかなか難しい舵取りをしております。

そんな中、中国習近平国家主席とプーチン大統領も会談をしております。

今回のウクライナ侵攻の和平交渉には中国の役割は大きいだろうけど、中国が示す和解案なんて到底意味不明で自国の利権ばかりだろうと容易に想像できます。果たしてどのような決着になるんでしょうか。

今回の内閣支持率上昇で統一地方選も勝利できたら、もしかしたら衆議院解散に打って出るかも。

 

今回は超絶もりあがったWBC話の第二弾です。長くなりそうだから、何回かに分けて話します。野球に興味のない方はスルーしてくださいね。

前回は予選時の話だったので、今回は準々決勝のイタリア戦のお話を。

イタリア戦の先発は大谷でした。最初からエンジン全開で気合い入りまくりの大谷投手。

投げるたびに雄叫びが聞こえるくらい、何度も吠えてました。

あまり情報のなかったイタリア。ここで戦うのは他のチームと予想していた私も驚きです。聞けばイタリアチームもメジャーリーガーばかり。強いはずです。

イタリアの監督は、あのマイク・ピアザ氏です。

昔からのプロ野球ファンなら知っている人は多いはずです。

日本で初めてメジャーリーグで活躍し、ノーヒット・ノーランまで達成した、元ロサンゼルス・ドジャース野茂英雄さんの相棒キャッチャーだったのがこのピアザ氏です。久しぶりにテレビで見ました。昔からこのちょびひげ姿がトレードマークで素晴らしい捕手でした。

意外でしたが、イタリアチームは結構な強豪でした。

メジャー選手が多いこともあり、大谷が投げる160km近いストレートに対し、簡単には空振りせず、コンパクトにミートして当ててきます。これはすごいことです。豪速球には目が慣れているんでしょうね。

あと、試合には関係のない話ですが、イタリアチームのベンチにはエスプレッソマシーンが置いてあるそうです。なんだかイタリアっぽくてカッコいいですよね。日本だったら「ヤカンに麦茶」かな。試合中にエスプレッソを飲んでいるんでしょうね、イタリア人は。

試合の話に戻りましょう。

この試合は初回からテレビ観戦していましたが、一番驚いたのは大谷のセーフティーバントです。

まさかこの状況でバントする?って全国民が思ったはず。おそらくこれは栗山監督のサイン指示ではなく、完全に彼の独断で決めたことだと思います。

全国民が驚きましたが、バントされた投手はもっと驚いており、焦って一塁に悪送球をしてしまいました。タイミング的にはアウトにできたかもしれないのに。

このバント、実はとても理にかなった戦法でした。

メジャーリーグではもう当たり前になっている「大谷シフト」。

左打者でライト方向に引っ張る打球が多いことはデータで証明済み。ということは流し打ちでレフト側に飛んでくる可能性は低いと考え、内野手のほとんどをライト側に寄せる極端は守備シフトを取ります。これはメジャーではよくある光景です。日本のプロ野球界では絶対にしないでしょうけど。

時々は日本野球でもショートや二塁手が右寄りに動くことはありますが、ここまで極端なシフトは敷かないでしょう。

そんな状況で炸裂した「大谷バント」。この時には1塁にランナーがいたので、普通に考えれば一塁線にボールを転がして一塁手にボールを取らせてランナーを2塁に送るのが送りバントの定石です。

このバントは自分もセーフになるためのセーフティーバントであり、スペースがら空きの3塁線に転がすことにより、投手が捕球しなければならないし、足の速い大谷選手をアウトにするには急いで捕球して投げないとダメです。

そこから焦りにつながり、早急が大きくそれてオールセーフ。見事な作戦でした。本当に驚きました。

 

大きく動揺した投手に対し、ここでドカンと一発巨大ホームランを打ったのが、我が巨人軍の四番打者、岡本選手です。

予選まで大スランプだった岡本と村上。二人ともかなり辛いバッシングにあって、心が折れかけていたと思います。

この岡本選手のホームランは色々な意味で凄かったです。ちょっと変化球で体が泳がされていたにもかかわらず、最後までバットにボールを乗せて、フォロースルーを長くとって、最後は片手一本でスタンドまでボールを運びました。

まさに大谷選手の根性バントから岡本選手のホームランで試合の体勢が決まりました。

その後は磐石のリリーフエース軍団の登場です。

大谷選手が招いたピンチを見事に抑え込んだ伊藤投手。その後も豪速球左腕の今永投手が出てきて、トドメはダルビッシュ有投手の登場です。まさに豪華リレー。こんな豪華な投手リレーはWBCでしか見ることはできないでしょう。これもまたこの大会の醍醐味です。

この試合でもう一つ嬉しい兆しが。

「村神様」こと村上選手の復調です。

この試合で2塁打を2本打ち、まだスタンドインする角度ではありませんでしたが、村上選手らしい豪快な打球が外野の頭を超えていきました。

これまで不調、不調とマスコミから叩かれていた岡本選手と村上選手の復調はこの辺りから見えてきました。

後々の大活躍の伏線はこのイタリア戦にあったと思います。

そして最後に試合のクローザーを任されたのは、我が巨人軍の抑えの切り札、そして昨年のセ・リーグ新人王を獲得した大勢選手です。

サイドスローの変則フォームから繰り出す150km超えの速球や独特な軌道の変化球を操る大勢投手。

元々のクローザー第一候補であった栗林投手が怪我のため無念の途中リタイアとなり、この大勢投手が抑えエースとなってしまいました。

ただ、この試合の大勢投手の左バッターへの投球がイマイチでした。もともと彼のストレートはシュート回転をしており、右投手が左打者に投げる時、ストレートが少し外寄りに動きます。この球がかなりのクセ球でバッターが打てずに手こずっておりました。しかしこの日は内角に打ちごろな球として食い込んできたため、イタリアのバッターはバットに当ててきました。ちょっと不安の残る投球内容でした。

この大勢投手の面白話を一つ。

ヌートバー選手が広めた「ペッパーミルポーズ」が日本代表チームに浸透し、皆さんが同じポーズをしている中、予選のなかのある試合で、大勢選手のみ塩を巻くポーズをしておりました。

後々のコメントで、「皆さんがコショウを巻いているので自分は塩を巻いておきました」とのこと。

皆さん、仲良く野球を楽しんでおります。この明るい雰囲気が今回の快進撃のきっかけの一つになっているんでしょうね。

結果的には3-9の圧倒的な差を見せて日本チームが勝利しました。スコアを見るとワンサイドゲームのように見えますが、イタリアチームの底力を見せつけられたこと、ヨーロッパチームもこれから台頭してくるだろうなって思わされたことなどなど色々考えさせられました。

この試合で岡本・村上両選手の「覚醒」の兆しが見えたこと、大谷・ダルビッシュ有選手でも甘い球を投げると簡単に打たれることがわかりました。

この対決を見て一番感じたこと。それはリリーフ投手を含め、今回の日本代表の強みはやっぱり投手力だなって思いました。打撃って色々と好不調の波があるし、どんなにすごいバッターでも結果的には3割台しかヒットは出ません。10回打席に立ってヒットが出るのは3、4回です。日本代表バッターはすごいメンバーですが、それ以上に投手力の凄さに驚かされました。

さ、次回からアメリカ決戦です。

こんなに長くなってしまったので今回はこれにて終わります。次回はメキシコ戦です。この話も熱くなりそうなので、決勝戦とは別に語らせていただきます。ということで、マニアックWBC談義にあと2回(?)お付き合いください。

日本国民がWBCロスでぼーっとしております。当然私も。

 

 

追伸:イタリア戦で大活躍し、ヒーローインタビューに呼ばれた岡本選手。

結局「最高です!」って何度も連呼して終わりました。面白くない答えだなって思った人も多くいるはずです。でもこれって巨人ファンならよくわかる話で、この「最高です」っていう言葉には意味があるんですよ。

もともと、この「最高でーす!」って言葉を広めたのは阿部慎之助捕手です。

もう引退してしまいましたが、巨人捕手最高のバッターと言われた阿部慎之助選手。なかなか「打てるキャッチャー」っていない中、彼は巨人の4番打者として、攻守共々大活躍してくれました。

彼のヒーローインタビューのお決まりフレーズがこの「最高です!」でした。岡本選手はそれを真似していますが、今回はアナウンサーや会場の応援団が「最高ですって言えよ!」って煽っている感じがして、それもまた面白かったです。

うーん、マニアックで申し訳ない。