徒然草

アントニオ猪木さんを偲ぶ・・・

すっかり秋らしくなりました。ようやく衣替え。これからどんどん寒くなりそうです。1年で1番好きな季節ですが、喘息の調子が悪くなる季節でもあります。新型コロナ感染者数もなんだか下げ止まりな様子。これから第8波に向けて準備が必要です。

まずはプロ野球の話題から。

今年の日本シリーズはヤクルトとオリックスです。昨年と同じ対戦カードとなりました。

今シーズンを振り返りたくありませんが、巨人のバッターの打てなさ具合が半端なく、投手の頑張りを全て台無しにしたのは4番岡本を中心とした打者陣です。

本当にバッターは全員腐ってました。相手のエース級投手からは全く打てず。4番バッターみたいな選手ばかり並べても勝てないって現代野球が証明しているのに。

あと菅野。ここで勝たないと!って時に確実に敗戦投手になっております。もう辞めろ。10勝ごときで巨人のエースを名乗るな。年棒いくら貰ってるの?8億ですよ、8億。今年は半分以下で十分です。まだジャイアンツへの怒りがおさまっておりません。馬鹿野郎。原辞めろ!

今年のセ・リーグはほぼヤクルト1強でした。村上選手に我が巨人軍は何本のホームランを献上したでしょうか?でも彼だけがすごいのではありません。1、2番バッターの出塁率の高さ、つなぎのうまさ、村上選手の前後を固める山田、オスナ、青木選手など、他のバッターも優れておりました。

一方、パ・リーグはずっと混戦でした。西武や楽天が序盤をリードしていましたが、気づけばオリックスが逆転優勝。クライマックスシリーズもしっかり勝ち抜いてきました。今更ですがオリックスの山本投手の投球は凄まじいですね。あんな槍投げスタイルの投げ方でものすごい球を投げています。各球種のキレもすごいけど、やっぱりズドンとインハイやアウトローに投げ込むストレートのキレとコントロールが素晴らしいです。今や日本のエースとなりました。巨人に欲しいけど、いずれメジャーに行くことは間違いないでしょうね。

ま、巨人の出ていない日本シリーズなんて1分も観ないと思いますけど。来シーズンにちょっとだけ期待してます。

 

今回は久しぶりのプロレス談義です。ちょっとマニアックになると思うので、興味のない方はスルーしてください。思い入れの強い話題のため、かなりの長文になります。

先日、心から尊敬しているアントニオ猪木さんがお亡くなりになりました。

晩年は大病を患い、病と必死に戦いながら最後まで「燃える闘魂」を貫き通した彼の人生。まさにそれはプロレス界のレジェンドの名に恥じない素晴らしいものでした。

今更ですが私は昔からプロレス好きです。

色々なプロレス団体がありますが、昔から私がずっと好きなのは「新日本プロレス」です。私が生まれる前の話ですが、日本プロレスを追い出された猪木さん自らが立ち上げた、ストロングスタイルのプロレスを行う団体です。

自分の幼少期はプロレスブームの真っ盛りでした。幼い頃の記憶でしかありませんが、土曜日の8時とかのゴールデンタイムにプロレス中継をしていたのを鮮明に覚えています。

猪木さんの必殺技といえば、「卍固め」、「コブラツイスト」、そしてあの有名な「延髄斬り」です。

実は数年前に気づいたんですが、延髄にキックする彼の代表技は「延髄斬り」であって、「延髄蹴り」ではありません。小学生の時はずっと延髄蹴りって思っていました。

また彼の長い人生の中で戦ってきた相手がまた凄いです。上の写真で延髄斬りを喰らわした相手はあのジャイアント馬場さんです。

世界的超有名スーパースターボクサー、モハメド・アリさんと戦い、私が大好きだった外国人レスラー、ブルーザー・ブロディさんと戦い、狂人として恐れられていたタイガー・ジェット・シンさんとも熱いバトルを繰り広げました。

もう一つ有名な戦いがこれです。

山口県の巌流島で戦った試合。宮本武蔵と佐々木小次郎が戦った有名な島です。お相手はマサ斉藤さん。

当時としては斬新な「無観客試合」であり、コーナーポストにはライトではなくタイマツが掲げられていました。結果は猪木さんのTKO(テクニカルノックアウト)勝利。マサ斉藤さんは試合後に病院に搬送されたそうです。2時間以上に及ぶ熱い戦いでした。ダイジェスト動画でしか観たことがありませんけど。

猪木さんのおかげで大人気となった新日本プロレス。猪木さんの意思を受け継いだ素晴らしいレスラーがどんどん出てきました。その中でも大好きなレスラーがこの「闘魂三銃士」です。

このブログ内でも何度かお伝えしましたが、この3人の中でも特に大好きだったのが橋本真也さんです。高度な技を繰り出す蝶野さんや武藤さんとは異なり、彼のプロレスは喧嘩殺法。超強力なキックを武器に、必殺技のDDTを繰り出し難敵を次々に倒す彼のプロレスはまさにストロングスタイル。彼のプロレスが大好きで、何度も会場に足を運び、彼のサイン入りTシャツを何枚も購入しました。試合前にTシャツを買うと、選手と直接握手してくれ、そして直筆でサインしてくれます。これがもう涙もので。

橋本真也さんのTシャツに描かれている文字は「破壊王」です。その名の通り相手を破壊するようなキックと、未だにプロレス最強技と思っている「垂直落下式DDT」。まさに破壊王にふさわしいレスラーでした。

試合前に彼のサイン入りTシャツを購入し、直接握手して貰った際、「破壊王!今夜の試合も頑張ってください!応援してます!」って興奮して伝えると、彼は拳を握って「おぅ!任せとけ!」って笑顔で答えてくれました。いつもリングサイドのちょっと割高な席に座っていましたが、そこだと入場してくる選手に直接触れることができるし、リング外に投げ出された選手を間近に見ることができます。大興奮できます。そんな橋本真也さんも脳幹出血のため40歳でお亡くなりになりました。

もう一人大好きなレスラーが彼。これもブログ内で何度も書きましたが、ド派手なコスチュームで登場する獣神サンダーライガーさんです。

軽量級レスラーですが、プロレススタイルはこれまたストロングスタイル。しかも華麗に宙を舞う空中殺法は、幼少期に大好きだったタイガーマスクさんと本当にそっくりでした。

伝説のレスラー、タイガーマスクさんの華麗なプロレススタイルを取り入れ、空手技なども繰り出していく彼のプロレスに熱中しました。

思えばタイガーマスクさんも凄いレスラーでした。

彼の代名詞であった華麗で美しいローリングソバットはもちろんですが、ロープ上段からバク転して相手にぶつかる空中技、そして肩をがっちりと固めて投げ飛ばすタイガー・スープレックスなど、後のレスラーにも引き継がれた素晴らしい技をたくさん持っていました。

もう一人、大大大好きな選手が彼。長州力さんです。

今では優しいおじさん扱いで、よくバラエティー番組や地元のニュース番組でよく見かけますが、彼も超カッコよくて、超絶強いレスラーでした。その名の通り、山口県の徳山市出身の地元レスラーです。

長州さんの必殺技は「リキラリアット」と「サソリ固め」です。

猪木さんの卍固めもそうですが、幼い時からのプロレスファンであれば、卍もサソリも実際にできます。コブラツイストもいまだに出来ます。実際にプロレス会場で本物のリキラリアットを見た時の衝撃は凄まじかったです。ものすごい音と首の折れ方。一般人なら命を落とします。

あ、プロレス談義になると熱くなってしまい、話題がつきません。猪木さん話に戻ります。

猪木さんの入場曲は、これまた有名な「猪木ボンバイエ」です。ボンバイエの意味ってコンゴの言葉で「奴をやっちまえ!」って意味らしいです。

今でもどこかで時々流れるこの曲。当時は彼の登場前にこの曲が流れると会場のテンションは爆上がり。そして会場全体で猪木コールが始まります。本当に大人気のスーパースターでした。

彼を慕う弟子たちの顔ぶれもまた凄まじいです。

彼の影響を受けてプロレス界の門を叩き、そして彼の元で修行し、レスラーとしてデビューして活躍している選手は数知れず。

その中もでやっぱり猪木さんの全盛期を支えたのは長州力さんであり、藤波辰爾さんでしょう。これには皆さん異論ないはずです。

最後に猪木さんゆかりのステーキハウスに行った時のお話です。これも数年前のブログにあげました。二番煎じだけどお許しください。

とある学会で神戸国際センターに行った時、偶然センター前にあった小さな古いステーキハウスに入ったらびっくり。猪木さん本人の直筆サインや写真がずらり。

聞けばここの店長さんが大の新日本プロレスの大ファンとのことで、試合後にレスラーがよく訪れていたそうです。

私も新日ファンだったということもあり、学会そっちのけで店長さんと長く話し込んでしまいました。素敵な店長さんでした。最後には美味しいお肉や長時間煮込んだハヤシライスなど、無料でサービスしれくれました。

一番驚いたのが、猪木さんが引退した時の有名なセリフを壁に直接書いていた場所です。

彼の引退スピーチは本当に感動する名言だらけで、今動画で見ても涙が出ます。

長くなりましたが、最後は猪木さんの引退のスピーチ全てをここに書かせていただき、彼のこれまでの素晴らしい人生を思い出しながらご冥福をお祈りいたします。

猪木さん、本当にありがとー!

1、2、3、ダァーーーーーーーーー!!!!!!!

 

<引退挨拶>

 私は今、感動と感激、そして素晴らしい空間の中に立っています。
 心の奥底から湧き上がる、皆さまに対する感謝と
 熱い想いを止めることが出来ません。
 カウントダウンが始まってから、かなりの時間が経ちました。
 いよいよ今日が、このガウンの姿が最後となります。
 思えば、右も左もわからない一人の青年が
 力道山の手によって、ブラジルから連れ戻されました。
 それから38年の月日が流れてしまいました。
 最初にこのリングに立った時は
 興奮と緊張で胸が張り裂けんばかりでしたが、
 今日はこのような大勢の皆さまの前で
 最後のご挨拶が出来るということは本当に
 熱い思いで言葉になりません。
 私は色紙にいつの日か『闘魂』という
 文字を書くようになりました。
 それを称してある人が『燃える闘魂』と
 名付けてくれました。
 闘魂とは己に打ち勝つこと。
 そして、闘いを通じて己の魂を
 磨いていくことだと思います。
 最後に、私から皆さん…皆さまに
 メッセージを贈りたいと思います。
 人は歩みを止めた時に、
 そして挑戦を諦めた時に
 年老いていくのだと思います。
 この道をゆけばどうなるものか
 危ぶむなかれ
 危ぶめば道はなし
 踏み出せばその一足(ひとあし)が道となり
 その一足が道となる
 迷わず行けよ 行けばわかるさ
 アリガトー!!
追伸:また一人、我が家全員が愛しているドリフターズのメンバーがご逝去されました。
ちょーさんが癌で亡くなり、けんさんがコロナで亡くなり、仲本工事さんが交通事故でお亡くなりになりました。
ドリフターズってどうしても志村けんさんや加藤茶さんが目立っており、ブーさんや工事さんは脇役ってイメージがあると思いますが、けんさんのお笑いのオチの前に必ず工事さんたちが場を温め、最後のオチの「フリ」を行います。そして最後のボケで会場が爆笑の渦に。
これが完成されたドリフターズのお笑いです。緻密に計算されたお笑いです。
昭和から平成の笑いを席巻したドリフターズの皆さん。
残された茶さんやブーさんがまだまだ日本のお笑い界を牽引していってくださいね。レジェンドですから。