徒然草

新型コロナウイルスワクチンを接種して・・・

徐々に春らしくなってきました。近所の警察署の桜もかなり咲いています。今週末くらいが見頃でしょうか?

新型コロナ感染第3波に見舞われた日本。あれやこれや様々な意見が飛び交いましたが、結局21日に関東での緊急事態宣言が解除されました。

まぁ、なんとなく世の中の動きを見ていると気の緩みが目立ってきたようで、これ以上ダラダラと伸ばしてもさほど効果がないと思っていたので、この解除は致し方なしだと思います。菅首相も手詰まり感があって大変そうです。

最近の報道番組を見て思うことですが、数名の県知事がやたらとテレビに出演して偉そうに話す姿を見かけます。都知事は毎回のことなのでどうでもいいですが、神奈川県や千葉県の知事もかなり目立っています。特に神奈川県の黒岩知事は、ほぼ毎日のようにテレビ出演しております。

なんだかこれって騒動に便乗した人気集めにしか見えないのは私だけでしょうか?県民に対して本気に、そして真摯に向き合っている知事はこの中にいるんでしょうか?

結局は政治活動の一手段としてこの騒動を利用し、都知事に関しては近々開催される都議選や、秋にも解散するであろう衆議院の選挙に向けて、一生懸命ポイント稼ぎをしているように見えます。騒動に便乗してのし上がる戦法はすでに何度も見たことがあります。本気で総理大臣を目指しているようにも見えます。今回の緊急事態宣言の最中、関東圏の知事が団結しているように見えつつ、結局はバラバラ。都知事も「あちらは賛成してますよ?」とか嘘をつく始末。嘘つきにこの国の政治を任せることができますか?

野党は野党で相変わらず批判ばかりで前向きな政策が見えず、与党は気の緩みから飲み会に行って何人も離党しました。かといってコロナ対策に秘策はなく、医師会も迷走中。まだお先が見えませぬ。日本はどうなる?オリンピックはどうなる?

 

ということで、今回はコロナ関連のお話です。

新型コロナワクチン感染対策の救世主?と思われる「ワクチン」がついに日本でも接種が始まりました。今回の一大プロジェクトを任されたのは河野大臣です。この成功如何に関して彼の政治力、発信力、突破力は重要です。今後の政権の未来は彼にかかっていると思われます。頑張って!

もしワクチン対策がうまくいったら時期首相の座も見えてきそうな勢いです。

鳴り物入りで日本に入ってきたファイザー社製の新型コロナワクチン。その名も「コミナティ」。

一般的には、新型のワクチン開発には10年近くの期間を要すると言われています。しかし今回は違いました。この全世界への感染拡大と欧米の死者数の激増。待ったなしで全世界でワクチン開発が一斉に開始されました。その中でもいち早く実用化したファイザー社。ビジネスチャンスを逃すことなく、全世界に供給が開始されました。

ただこの話は素敵な内容ばかりではありません。

今回のワクチンはこれまで実用化されていなかったメッセンジャーRNA(いわゆる核酸)を用いたもので、今回初めて世の中に誕生した仕組みのワクチンです。

今のところ効果はかなりのものだと聞いていますが、長期副作用に関してはまだまだ全然データがありません。だって出来てまだ1年も経過していないのに長期副反応ってわからないでしょ?普通ならそこまで調べてから実用化するのが筋なんですけど、今回ばかりは特別でした。

ということで、接種する医療関係者の中でも「ワクチンを打つべき!」と言う人と、「危険だから絶対に打ったらダメ!」と反論する人などたくさん現れました。ワクチンの危険性など、このワクチンに関する様々な報道がずっと流れております。それを見た一般市民の方々が不安なく、安心して接種すると思いますか?おそらく反対派もどんどん増えてくると思います。ある意味無責任ですからね、テレビ報道って。

さらに皆さんを悩ますお話がこれ。ワクチンの副反応問題です。

このワクチンは「筋肉注射」です。日本で一般的に接種している方法は「皮下注射」です。腕の筋肉(三角筋)に対し、垂直に針を立て、深く差し込んで接種するのが筋肉注射(筋注)です。

これは当然のことですが、筋注は皮下注より痛いです。子宮頸がんワクチンが筋注だったので、その後の副反応が問題なった話は記憶にあると思います。

今回の新型コロナワクチンの副反応の出る割合がこんな感じでかなり高いです。ま、それは我々からしたら想定内なんですけどね。だって筋注ですから。

さらにもう一つ問題が発生しました。

これはワクチンを接種する我々にとって当たり前の話なんですけど、薬液を入れるシリンジの先端にはデッドスペースがあります。簡単に言うと薬液がほんのちょっとだけ残ってしまう空間があると言うことです。このような理由から、特殊なシリンジを使わないと、6回分入っている薬液が5回分しか使えないという事態に陥ってしまいました。海外ではこの特殊シリンジを使っているそうですが、日本には導入されていませんでした。ということで当初の接種予定人数を減らさなくてはならないと、厚生労働省が発表しました。

いやいや、ちょっと待ちなさいよ。これってわかってたことじゃないの?

そもそも日本国内には技術力の高いシリンジ開発メーカーが数件あります。こんなシリンジなんてすぐに作れる技術を持ち合わせております。

馬鹿げた議論です。気づいていたら早くから作成していたはずです。何か全て後手に回った状況でのワクチン接種準備開始となり、政府や行政機関がバタバタと焦っています。現状を少しお聞きしましたが、市役所の担当者はかなり大変そうです。

安心してください。国内メーカーが大急ぎでこの特殊シリンジ開発を開始しました。今後は徐々に普及してくると思います。

日本の技術は世界の中でもトップクラスですから。ついでに言うと、針先も蚊のくちばしを参考に、見えないレベルでギザギザがついており、刺したときの痛みがかなり軽いそうです。蚊に刺されても我々は気付きませんから。ただ、注射が痛いのは針が刺さった瞬間ではなく、薬液が体内に入るときの痛みを強く感じるからです。そちらの方もなんとか工夫して欲しいもんです。

いよいよ我が国でもワクチン開始となりました。

これも想定内のお話ですが、スケジュール通りにワクチンが開始されるとは微塵も思っていません。そもそもワクチン工場があるヨーロッパで輸出規制がかけられており、当初の予定からどんどんずれ込むことは予想していました。それでも、まず何よりもワクチンがスタートしたということが大事です。行政の方も大変だったと思いますが、これは素晴らしいことだと思います。

まずは医療従事者から開始されます。2009年の新型インフルワクチンの時と同じスケジュールです。医療従事者の中でも実際にコロナ患者さんを受け入れている大きな病院スタッフから開始されることもわかっていました。私のクリニックもコロナ検査可能な病院として登録していますが、自分たちの順番はまだまだ先だろうと思っていました。スタッフも比較的若いし。

するとある日突然、医師会長から「今日のお昼休みにワクチン打てます。」と連絡が。

自分の年齢からすればまだ早いと思い、「医師会の中のご高齢の先生から優先してください。」とお伝えしたところ、「コロナ検査可能病院の医師から優先的に接種する方針になった。」と言われ、その日のお昼休みにワクチン接種に向かいました。

ワクチン接種後の自分の姿です。

皆さんの恐怖心が少しでも軽減できればと思い、あえて思いっきりの笑顔で撮影してもらいました。

正直、あまり痛みを感じませんでした。筋肉注射ですが。、接種量が0.3mlと従来ワクチンの0.5mlより少ないのも功を奏したのかもしれません。思っていたほど痛みはありません。本当です。

接種後は激しい運動を控えるようにって注意書きに書いてありましたが、その日は自転車で接種会場に向かったので、仕方なく自転車でのんびりクリニックに戻りました。

ワクチンを接種した翌日が一番痛むと言われ、正直ドキドキしながら一晩過ごしましたが、腕のジンジンとした痛みがあるものの、朝までぐっすりと眠ることができました。鈍感なんでしょうね、私。

注射は上腕三頭筋に打ちます。一緒に接種したクリニックのスタッフの中に、その日の午後から接種した腕が肩から上に上がらないほど痛むと訴えた方もいたし、自分も翌日までずっと接種部位の痛みと違和感が続きましたが、耐えれないほどではなく、二日後には何もなかったかのように振る舞うことができました。

ちなみに上の写真は、漫画「北斗の拳」のウイグル獄長を真似したものです。マニアックですみません。

色々書きましたが、この新型コロナウイルスワクチンが、コロナ騒動のせいでこれまでの辛くて暗かった世の中に一筋の光をもたらしてくれるものだと信じております。どこまで効果が期待できるかわからないけど、より1日でも早く、16歳以上の方々にワクチンが接種できればと切に願っております。

そして私が、高齢者や基礎疾患をもったハイリスクの方々よりも先に優先接種したことの社会的な意義および自分に課せられた使命・責務をしっかりと認識し、これからもコロナウイルスに堂々と立ち向かっていくつもりです!

もっともっとがんばります!

 

追伸1:大相撲春場所が始まってすぐに休場した横綱白鵬。古傷を手術するみたいです。

取り口をみましたが、足を庇っているのがよくわかります。まだまだ人生長いので、体が悲鳴を上げる前に引退するのも大事なことだと思います。引き際がわからないと言われていますが、わからなくさせているのはマスコミやそれに影響された我々なのでは?指導者としての白鵬関も見てみたいので、この辺りでそっと引退してもらい、その花道を作ってあげるのが相撲ファンの使命だと思います。

 

追伸2:先日、萩市長選挙がありました。なんと自民党が応援していた現職が敗れ、新人の方が当選しました。

この写真でわかると思いますが、当選した方はあの河村建夫元内閣官房長官の実弟です。河村さんといえば、山口3区の現職衆議院議員。しかも河村さんは萩三見のご出身です。強力な河村地盤を元に、見事選挙戦に勝利しました。

で、いつもの話になりますが、話題の山口3区です。山陽小野田市も山口3区です。

今回の萩市長選挙でまた火花がバチバチ。

3区へ鞍替えを模索している林芳正議員が現職を応援し、河村議員が対抗馬の新人(実弟)を応援するという、山口選挙バトル第2弾が繰り広げられていました。

宇部市長選挙では林陣営が勝利し、萩市長選では河村陣営が勝利。これで1勝1敗です。ただ、次回の衆議院選挙で争った場合、大票田となるのは萩市よりはるかに人口が多い宇部市の方です。もし本当に林議員が鞍替え出馬したら林さん有利かもしれません。

そういえば数ヶ月前、林議員は住民票を宇部市に異動させたそうです。これって次期選挙に向けての布石なんでしょうか?

ちなみに宇部市に次ぐ人口を持つのは我が町、山陽小野田市です。山陽小野田市の清き一票はどちらの陣営に流れ込むのでしょうか?もし対立選挙になれば自民党県連も大変そうです。

はたして次期衆議院選挙はどうなるんでしょうか?

この頃不祥事の多い自民党ですが、保守王国の山口県では野党が勝利するとはとても思えません。あとはこの頃とぼけた発言の多いご老体、二階幹事長がどう動くかでしょう。今回議員辞職した河井元法相の事件を「他山の石」って言ってのけるおとぼけぶり。もはや老害。二階幹事長は自民党のドンならぬガン(悪性腫瘍)だと思います。