徒然草

もともと梅雨とはこんな感じでしたけど・・・

大雨被害が甚大です。我が第二の故郷熊本を始め、九州各地でものすごい被害が出ています。大地震から復興を遂げつつある熊本に追い討ちをかけた豪雨。しかもまだコロナ騒動も覚めやらぬこのご時世。地球規模で異変が起こっています。

大量の雨が降ったせいで地盤が緩んでおり、各地で土砂災害が発生しています。これからしばらくはちょっとの雨でも注意が必要です。

今回の災害で気になったことは、車に乗って流された人が多かったことです。堤防の決壊や土砂崩れの際には車で移動しないように!って関東地方のコメンテーターが騒いでいますが、彼らはこの辺りの事情を知らないんでしょう。車移動なしでは絶対に動けませんし、歩いて避難するにも距離がありすぎます。そして高い建物に避難するようにって言われても、都会のように高層建築物はありません。何だか無責任発言で腹が立ちます。

今更言うことではないけど、あの時ダムを作っていたら状況が変わっていたかな?と思ってしまう私。

熊本大学出身の私は、この話題に関してはずっと気にしていました。災害が起こってからでは遅いと思いますが、流石に今時の集中豪雨や線状降水帯の発生など、当時としては全く予想していなかったでしょうし。政治家だけが悪いんではないけど、ちょっと恨んでしまいます。

 

と言うことで、今回は梅雨のメカニズムや線状降水帯、バックウォーター現象などを改めて勉強しました。

私は昔から地学が大好きで、特に天気図を読み解くことが大好きでした。

自分が中学校時代に学んだことですが、梅雨のもともとのメカニズムは、北にあるオホーツク気団と南にある小笠原気団がぶつかり、そこに停滞前線ができるため、長く雨が続くと記憶しております。

しかしここ数年、雨の降り方が尋常ではありません。

これまでの梅雨のイメージは一番左の可愛らしい絵のようでしたが、今では後者2枚の絵のように、降れば災害って感じになっています。

しかもそれが毎年のように日本のどこかで発生しており、ずっと繰り返されています。

原因はなんなんでしょう?

色々理由はありそうですが、一番は地球温暖化の影響が強いと思われます。

このたび、九州に被害をもたらした「線状降水帯」の発生メカニズムです。

もともとこの時期は九州付近に梅雨前線が停滞します。そこにどんどん低気圧が流れ込み、雨が続くのもわかります。

しかしこの流れ込んでくる低気圧が問題です。地球温暖化の影響か、「暖かく湿った空気」が流れ込む際、この空気に含まれる水蒸気の量がものすごいことが問題です。

当然相当な水分を含んだ空気が流れ込めば、それ相当の大雨が降りますし、しかもその空気が次々に流れ込んできます。

もう少し太平洋高気圧(小笠原気団)の勢力が大きくなってくれば梅雨前線を北に押し上げてくれるだろうし、その現象がいわゆる「梅雨明け」となります。梅雨前線は北海道に到達することなく消失してしまいます。北海道には梅雨がありませんからね。

もう一つ、球磨川には別の側面があります。

テレビ報道で「球磨川は暴れ川と呼ばれています。」と言うコメントを聞いたことがあると思います。

もともと球磨川は「日本三大急流」の一つとして有名です。ちなみに山形県を流れる最上川、静岡県を流れる富士川が残りの三大急流の2つです。

普段はこの激しい流れを利用して、「ラフティング」を楽しめる川として有名です。天気の良い時だけですけど。

私は熊本大学時代、6年間熊本市内で過ごしましたが、このラフティングに挑戦したことはありません。球磨川流域の人吉市は熊本市内から結構な距離の場所にありますから。

そんな暴れ川の別名を持つ球磨川ですが、もともと何度も洪水被害が発生していた川です。

川辺川ダム計画を始め、ここの土地を守るべく、治水工事やダム建設など、様々な対策をずっと練っていた地域です。

しかし今回は想定外の大雨。こんなに大量の雨水が流れてくることは全く想定していなかったかもしれません。

しかも今回はこの川の流域全体に雨雲がかかっており、川全体の水量を一気に増やした可能性も言われています。上流部分だけの雨とかではなく、川の流域全てで記録的な大雨が降りました。

これが「想定外」って話だけで済むんでしょうか?ここ数年は毎年のようにどこかで水害が発生しています。毎年、毎年「記録的」と言ってますが、もはや過去の記録なんてあてにできません。地球温暖化の影響が我々の予想を超えており、おそらく今後毎年、毎年、集中豪雨に悩まされることが増える可能性が高そうです。

あともう一つ、人吉や球磨村は球磨焼酎で有名な酒どころです。球磨焼酎は米焼酎です。

焼酎の美味しさを知った大学時代。その頃からずっと球磨焼酎が大好きです。

まだ参加したことはありませんが、伝統の「焼酎祭り」と言うものがあり、この日は一日中、町の中が酒臭いそうです。いつか参加してみたいと思っていた、まさに酒飲みのためのお祭りです。

今回の水害で酒蔵に大被害が出たそうで、球磨焼酎好きの私はそちらも心配です。

自分が大好きな温泉街の一つ、杖立温泉も被害に遭いました。

ちょっと山奥にある秘湯って感じが好きで、かなり雰囲気のある温泉街です。あの有名な熊本県小国町のすぐ近くです。

学生時代に何度かここの温泉街に遊びに行ったことがあります。

この素敵な温泉街にも大きな被害が発生しています。

全旅館が被害を受け、露天風呂などほぼ全て壊れたそうです。なんせ、川のすぐほとりに旅館が並んでいますから。

ここの復興もかなりの時間がかかりそうです。もともと老舗旅館が多かったので、古い建物ばかりだったのも被害拡大の一因だと思います。

それともう一つ、「バックウォーター現象」にも触れておきます。

今回、多くの死者が出た老健施設「千寿園」。今回の水害で亡くなった方はほとんどが高齢者でした。水カサが増えたと思ったその数分後には大量の川の水が施設内に流れ込んできたそうです。どうしても身の不自由な方が多い高齢者施設。逃げ遅れが今回の被害の最大の原因です。

ここの地形を見ると、前回岡山県などで起こった「バックウォーター現象」が被害を大きくしております。

このバックウォーター現象とは、大きな川の本流の水量や勢いが増しすぎて、支流から流れ込んでくる水が行き場を失い、そして支流の堤防が決壊するという恐ろしい現象です。

大きな本流であれば川幅があるだろうし、ある程度の治水工事をしており、いくつか水門を設置してあるはずですが、そこに流れ込む支流まではさすがに工事が行き届いていません。

そんな本流と支流に挟まれた中洲みたいな場所に建物があったことが今回の大惨事につながりました。もはや床上浸水とかいうレベルではなく、建物全体が川に飲み込まれています。

「線状降水帯」とか「バックウォーター現象」など、これまであまり聞いたことのない現象がここ数年多発しています。

人類がこれまで無茶をしてきたから、その報いが地球温暖化へと進ませ、そしてありえないような量の雨を降らし、そしてそれに追い討ちをかけるように新型コロナ騒動が続いています。

地球が我々に警告を与えているのかもしれません。ちょっとしたアルマゲドン状態です。

これからの地球変動ってどうなっていくんでしょう?我が子たちの将来が心配です。

この週末にかけて、まだまだ大雨が続きそうです。

今のところ、山口県はなんとか前線停滞の影響は出ていませんが、今後も引き続き警戒が必要です。

もともと梅雨時期ってシトシト雨がダラダラ続き、何だかいやーな気分で過ごしていましたが、今はザーザー、ゴーゴーの豪雨が短時間で一気に降ってきます。いつどんな時でも避難できるよう、心構えをしておくことが大事ですね。

早く梅雨明け来ないかな・・・

ついでにコロナも終息してくれないかな・・・

 

追伸1:東京でのコロナ発生数が200人を超えました。

まだ緊急事態宣言を出すに早すぎると言ってます。政府も経済再開を優先しているようです。

もはや「対岸の火事」とは思っていませんが、ホストクラブやキャバクラで若者が感染し、そこから拡大していると聞くと、それに関係のない私は異常に腹が立ってしまいます。

これまでの自粛生活でストレスが溜まっていたこともあるだろうし、夜の歓楽街の方々の生活のためにもお店を閉めるわけにはいきません。

鹿児島のクラスター発生場所も有名なゲイバーでした。夜の歓楽街だけが感染源となっているわけではありませんが、地方で頑張って自粛生活を続けている我々や、なんとか頑張っている飲食店や百貨店、その他各業種の我慢が、ある一部の地域の遊んでいる方々によって無駄になってしまえばたまったもんじゃありません。私は昔から東京が大嫌いです。極論ですが、歌舞伎町をいったん閉鎖してください。

追伸2:隣国の女帝がまた騒いでおります。

この人、何考えているかわかんないから怖いです。

それにしてもお兄ちゃん(カリアゲ君)はどこ行った?最近ほとんど姿を見せておりません。健康状態不安説は果たして本当か?それともメンタルが病んで鬱状態にでもなったのか?

妹さんがトップに立ったら恐怖でしかありません。怖すぎる・・・