まだまだ残暑が続きます。南太平洋では次々に台風が発生しております。最近豪雨被害が凄いです。まさに日本は災害国家です。常日頃から災害対策をしておかないとダメですね。
最近、日本選手が世界選手権で大活躍しております。東京五輪の種目になった柔道男女混合団体戦は面白かったです!
甲子園球児がメインのU18野球大会でもアメリカを倒しました。予選突破してスーパーラウンドに進みました。今年はドラフト1位候補がゴロゴロいますから。そちらも大注目です!
そんな中、バスケットボール部門でもW杯に参戦しております。NBAのワシントン・ウィザーズにドラフト上位で指名された八村塁選手を筆頭に、日本に帰化して活躍しているファジーカス選手、NBAでも活躍している渡邉選手、今年のサマーリーグに参加した馬場選手など、有望な選手が順調に育ってきております。
もめていた日本バスケのプロリーグが1本化し、世界レベルを体験した選手も増え、こうしてどんどんレベルアップしてほしいものです。
残念ながら今回のW杯で世界の壁は厚く、予選敗退が決定してしまいました。
でもいいんです。こんな貴重な体験、しかも世界ランキング1位のアメリカと試合したなんてものすごい進歩です。来年のオリンピック出場もすでに決めております。
まだまだ世界レベルに到達しているとは思えませんが、こうした素晴らしい体験が、また一つバスケ日本代表(あかつきJAPAN)をパワーアップさせるはずです。来年の東京五輪が楽しみです!
今回は沖縄話が続いたので、中休み的な話題を提供します。マニアック車談義&かなりの長文になるので興味のない方はスルーしてください。
今回のターゲットメーカーは「NISSAN」です。
数日前、何気に寂しいニュースが密かに流れていました。日産キューブの製造中止です。実際にマイカーとして所有したことはありませんが、その独特なフォルムは日本車の中でも一際個性を発揮しておりました。後世に残す名車の1台と言っても過言ではないでしょう。
このキューブの後ろ姿には驚きました。
なんと左右非対称のアシンメトリーなデザイン。でも後方視界を確保するにはかなり合理的なデザインです。最初に見たときは驚きました。
こんなお遊びデザインってNISSANならではです。
また、NISSANはパイクカーをこの世に排出した数少ないメーカーです。代表車はこのパオとフィガロです。
ちょっとだけ運転したことはありますが、動力性能なんて超しょぼしょぼ。でも外装および内装の雰囲気は抜群で、こんなオシャレな車を作れるメーカーってNISSANしかないだろうなって思います。TOYOTAなんて絶対に無理です。
このラシーンも衝撃的でした。なんて可愛いデザインなんだ!と感動しました。しかもコンセプトがさらに可愛いんです。
「僕たちの、どこでもドア」ですよ。
ただ、この車のエンジンが1.5リットルで、さらに四輪駆動車だったため、大学の同級生が実際に乗っていましたが、本当に非力な車でした。見た目よりかなり小さくて、荷物も全然入らないし。あとから2リットル車も発売されたみたいですけどね。
そんなNISSANも時代の流れについて行けず、数年前に極度の経営不振に陥った過去があります。
その危機を救ったのが、ルノーから派遣された鬼社長、カルロス・ゴーン氏です。彼は「コストカッター」として有名で、次々にNISSAN車を統廃合し、工場もどんどん閉鎖。当時から悪名高き社長として有名でしたが、見事にNISSANの危機を救いました。
今では犯罪者として扱われ、裁判の真っ只中です。
しかし彼は別の英断を下したのもまた事実。
そうです。あのGTR再開発を許可した社長でもあるんです。
現行タイプが発売されてもう10年以上経過していますが、地味に年次改良を繰り返し、今尚現役で、世界の名だたるスポーツカーに全然負けないスピード王として君臨しております。しかも値段は半分程度。と言っても1000万円以上する車ですけど。
国産スポーツカー好きなら誰でも一度はそのステアリングを握りたいと思わせる、本当に素敵でカッコいい車です。車体本体価格はもちろんですが、その維持費がまたべらぼうに高いからとても買えません。
かつてNISSANは「技術の日産」と言われ、数々の名車をこの世に生み出しました。
特にスポーツカーには今でも語り継がれる名車が多く、実際に今でも中古車市場で高値取引されています。しかも値段設定がまだ絶妙でした。
比較的安めに設定した若者向けのスポーツカーや、「打倒ポルシェ」を掲げ、最新技術を投入してレースで勝ちまくった車もあります。
若者向けスポーツカーといえば、やっぱり180sxとシルビアですね。
当時はデートカーとして大人気の2台でした。昔の女性もカッコいいスポーツカーを好んでいたそうです。いい時代でした。今ではハイブリッド車やアルファードなんかで彼女を迎えに行った方が喜ばれるそうです。時代は変わりました。
ちょっと高級スポーツカーといえばやはりこの2台でしょう。
フェアレディZとスカイラインGTRです。
特に右の写真、R32GTRは世界に誇る名車中の名車です。全メーカーで日本の名車ランキングしても絶対にベスト3に入ってくる車だと思います。
私の個人的な好みは、かなり前のフェアレディZやR34型GTRです。どちらも素敵です。
しかし現在、旧車スポーツカーブームが世界中で広がっており、全然手が届かないくらいの超高額で取引されています。
これだけ素敵な車を世間に輩出したNISSANが現在大赤字で苦しんでいるんでしょうか?私なりに分析してみました。
まず最大の失敗はカルロス・ゴーン氏の世界戦略だと思います。彼はコストカットを断行すると同時に、世界各国に工場を作りすぎ、日本市場を完全に無視したところから始まります。しかもルノーと三菱との統合を行うことにより、完全に個性が潰されました。
もう一つはマーケティングの失敗です。
マーケティングが上手で、現在どんな車を皆さんが欲しているか、それを細かく研究し、そして開発、発売まで持っていけるメーカーの代表はTOYOTAです。
現在は世界中どこでもSUVが大ブームです。日本も同様で、ミニバンブームだった時代から一変しました。やはりミニバンでは走りが悪く、デザインも同じような感じで、かなり飽きられてきた感があります。その世代を取り込んで大ブームとなったのがこのSUVです。
しかもしばらく都会的なSUVが流行っていましたが、あえてTOYOTAは時代を先読みしてちょっとワイルド風のRAV4を発売しました。これが大正解。現在飛ぶように売れているそうです。
NISSANもエクストレイルやジュークといった個性的なSUVを持っていました。特に初代エクストレイルは角ばったデザインで超かっこ良かったです。しかしそのデザインも代を重ねるごとに丸みを帯び、その辺で見かけるような形になってしまいました。
ハイブリッド車を設定したり、3列シート車を追加したり、色々頑張っていますが、やはりどれもこれも後出しジャンケンです。新鮮味がありません。
今、このタイミングでもう一度テラノみたいな角ばったSUVを再発売すると絶対に売れると思うんですけどね。TOYOTAハイラックス・サーフ同様、かつて流行したトラックタイプのSUVなんて今ものすごい需要があると思います。
さらに言うと、最近、車離れの激しい若者たちを再度取り込むべく、価格設定を安くし、比較的購入しやすいようにしてくれれば売れると思います。
おそらくサーファーやキャンパーが飛びつきます。キャンプなんて今ものすごい大人気ですから。
さらに言うと、全然モデルチェンジしません。NISSANのディーラーさんに知り合いがいますが、「今の日産車で売る車が全然ない!」と嘆いていました。e-power搭載車がようやく売れ始めたくらいです。やはり5年もすれば飽きられるのが世の中の流れ。これもゴーン氏が日本市場を無視した弊害が現れています。
さらに言うと、世界の名だたる高級スポーツカーメーカーがどんどん高級SUVを開発しました。
ポルシェカイエンから端を発し、今ではあのアストンマーチンやマセラッティまで高級SUVを出しました。どれも2000万円以上の超高級車です。
さらにさらに、絶対に出さないだろうと思っていた超高級スポーツカーメーカーのランボルギーニでさえ「ウルス」と言う高級SUVを発売しました。
そしてトドメはフェラーリです。
「フェラーリよ、お前もか!」と、思わず叫んでしまいました。まだフェラーリSUVは開発中みたいですけどね。
実はNISSANにも高級SUVがありました。ムラーノとスカイライン・クロスオーバーです。
ただいかんせん時代を読み間違え、発売時期が少し早すぎました。今大ブームのジャンルです。粘ってマイナーチェンジを繰り返していれば、今頃もっともっと売れていたはずです。読みは間違っていなかったけど、出すタイミングが間違っていたと思います。ムラーノの3列仕様車とかスカイライン・クロスオーバーのGTR風とか、今出せば絶対に売れそうです。
ゴーン氏が捕まり、経営陣が刷新され、ようやく日本市場を意識し始めました。ついにあのジュークがフルモデルチェンジするそうです。9年ぶりですよ。ちょっとモデルチェンジサイクルが長すぎです。
このジャンルにはTOYOTAの強敵がいます。
まさかこの形で売れるとか?と、自分の予想を見事に裏切ったCH-Rです。こんなおもちゃみたいな車が売れるの?と思っていましたが、プリウスに飽きた世代や、アクアなどに比べて荷物がたくさん入る、車高が高いなど、今のハイブリッド車世代を見事に取り込んだことが成功の理由だと思います。
それでも最近はやや人気に陰りが出てきているみたいです。
で、このタイミングでCH-Rともろにバッティングしてしまう新型ジュークをようやく発売。もう1年くらい早ければ売れただろうに。でもまだジュークは発売されていないので動向を慎重に伺っていきましょう。
ここまで偉そうにNISSANを批判してきましたが、実はまだ一度もNISSAN車を所有したことはありません。結婚前に妻がマーチに乗っていたくらいです。
しかし私はNISSANにかなり期待しているから、こんな辛辣な意見を述べつつ、心から応援しているんです。世の中をあっと驚かせるメーカーはNISSANとHONDAくらいです。
TOYOTA、MAZDA、SUBARUなどはおそらくこのまま無難な感じで開発が進むと思います。MAZDAのデザインはそろそろ飽きてきたし、エンジンや足回りがちょっとつまんない感じ。SUBARUは超保守的でチャレンジ精神が少し足りず。TOYOTAはあいかわらずTOYOTAです。
GTRが欲しい!スポーツカー好きなら一度は所有したGTR!でも買えません。
もしGTRを買う余裕があれば、自分ならやっぱりこちらを選んでしまいそうです。
レクサスLCのコンバーチブルです。
まだレクサス車を所有したことはありませんが、あまり好みの車がなかったのも理由の一つです。しかしLCだけは別格。こんな素敵なクーペが日本から発売されるなんて!と超絶感動しました。
しかも、まだ開発途中ですが、LCに私の大好きなオープンカーが追加されるみたいです。
なんて素敵なんでしょう。我が車人生の最終目的地はこのレクサスLCコンバーチブルです。ものすごい値段なので夢のまた夢ですけど・・・
今、車が最も売れているのは北米市場と中国市場です。そしてこれから伸びてくると思われるのはインド市場です。そこを意識した車開発が優先で、先細り状態である日本市場は軽視されています。今の不景気状態では致し方ないことです。
今本当に欲しい車があります。
前述した北米市場でしか売っていないSUBARU車ですが、この車にはしっかりとした3列シートが装備されています。
その名も「SUBARU・アセント」です。
現在、3列シートを持ったSUVが少なく、MAZDAのCX8一人勝ち状態です。CX8には何度か試乗しましたが、ボディの大きさの割に運転席などやや手狭な感じがちょっとダメでした。
私が大好きなSUBARU車で、しかも十分実用的な大きさの3列シートを持ったアセントは、まさに私のツボにハマりました。
しかし、気になるのはその大きさです。なんとTOYOTAのランドクルーザー級みたいです。さすがは北米。日本の道路事情からすればかなり取り回しに苦労しそうです。そもそも日本で発売されていないから買えません。
今回、いろいろ書きましたが、各車にかなり厳しい意見を述べ、実際に所有されているオーナーの方には申し訳ないと思います。ごめんなさい。
私が望むこと。それは、日本の車がさらに飛躍的な進歩を遂げ、車ブームが再来し、素敵な日本車がどんどん開発されることを切に願っております。特にNISSANにはかなり期待しています。あとHONDAも。
車、最高です!!!!
最後まで長々とお付き合いしていただいた方、ありがとうございました。次回から沖縄旅行記に戻ります。
追記:この投稿を書き終えたあと、西川社長の不祥事が発覚しました。
結局ゴーン氏が去っても企業トップがこんなに腐ったヤツならまだまだ企業再建は厳しそうです。本当に何やってんでしょうね?これだと株主の顔に泥を塗ったのと同じです。さっさと辞任しろ!
ゴーン氏の批判時にはかなり偉そうだったけど・・・
やっちゃったな、NISSAN・・・・
追伸:鹿児島で起きた悲しき事件。
虐待により4歳女児が犠牲となりました。
夜中に4歳の女の子がドラッグスを徘徊するなんて絶対に異常なことです。だって私の娘がちょうど4歳です。たった一人で、しかも夜中に外出するなんて、まともな精神状態ではなかったんでしょう。その子の気持ちを推し量ると可哀想で、可哀想で。
思わずこのニュースを聞いて泣いてしまった私。だって我が愛娘を同じ年ですから。
犯人が許せません。女の子が体験した苦痛と同じ苦痛を味あわせてやってください。