徒然草

たまには熱い映画談義を

もう12月ですがここ数日暖かい日が続きました。週末には寒波が来るみたいです。体調管理に気をつけてくださいね。

原監督の「欲しがり病」が爆発しています。

まさかの岩隈投手獲得。もう彼は37歳ですよ。いつ引退してもおかしくない年齢です。ベテランでメジャー経験者なので若手教育にはいいと思いますが、せっかく高橋前監督が若手起用を頑張ってきたのに台無しです。

若手育成にはある程度の犠牲を伴い、チームもしばらく低迷します。しかしそこを我慢すれば花咲く若手選手が台頭してくるんだと思っています。かつてのカープのように。

これじゃあ昔の巨人と変わりません。原監督がナベツネに見えてきました。こうして選手を獲得するたびにプロテクトから漏れた選手が他チームに出ていくわけです。スポーツ新聞記者が予想していましたが、重信選手なんてこれから売り出していくノリノリの若手です。プロテクト外にするのはオッさん選手にして欲しいです。

あ、前置き長くなってしまいました。巨人の話題には熱くなってしまいます。

 

今回は久しぶりの映画談義です。

今更ですが、話題の映画「ボヘミアンラプソディ」を劇場鑑賞してきました。平日のレイトショーです。

この映画は伝説のバンド、クイーンのリードヴォーカルであるフレディーマーキュリーさんの生涯についてのお話です。詳しくはネタバレのため話せませんが、才能に溢れた天才の彼が、自分がゲイであることに気づいたり、最後はエイズに罹患して40代でこの世を去ったりと、自分が知っていた情報が点から線へとつながりました。

途中やや中だるみのシーンもありましたが、クイーンの曲が好きな方なら必見です。彼らの代表曲がこんな感じで出来たんだなって思うシーンが多々あります。真実かどうか定かではありませんが、ギタリストのブライアン・メイ氏など、本物のクイーンのメンバーが監修しているのでおそらく本当の話なんでしょう。

この映画のタイトルになった「ボヘミアンラプソディ」の出来るまで、そして彼らがこの曲に込めた想いなど、面白い逸話をたくさん知ることができました。

そして特に感動したのが最後のウェンブリーでのコンサートシーンです。

実際に行われた、出演料なしのチャリティーコンサートです。アフリカの飢饉対策のためにお金を集めるコンサートでしたが、名だたるアーティストが出演した、伝説のコンサートです。

このシーンが凄かったのは、実際にこの映画で出演した方々が本当に演奏し、フレディ役の方も本当に歌っていたそうです。ものすごいハイレベルです。もはや本物にしか見えません。

ラストのコンサートシーンに行き着く前に、フレディが落ちぶれていくシーンから完全復活劇、そしてエイズ罹患を家族とて慕っているメンバーだけに伝えたエピソードなどを見た後、この本当に素晴らしいラストにつながっていきました。もう大感動です。

最後には私も泣きながら「We Are the Champions」を一緒に歌っていました。ラストシーンでこんなに泣いたのは久しぶりです。クイーンの曲がちょっとでも好きな方は必見です。そして最後のライブシーンで一緒に歌ってください。それが許される映画です。自分と同じように口ずさんでいる人が他にも数名いました。

それにしても今回のメンバーのキャスティングは見事でした。特にフレディーマーキュリーさんの役を演じたラミ・マレックさんの演技は見事でした。ブライアンメイさんを演じたグウィルム・リーさんも本当にかっこよかったです。

ちょっと描写が過激なところも多々あるので、さすがにわが子たちには見せることができませんが、もし可能なら妻と二人でもう一度ゆっくり劇場鑑賞したいです。しかも下関の映画館ではこの映画が最近導入されたスクリーンXで上映されているそうなので、そちらで見てみたいです。なんせ270度のパノラマ映像ですからね。音響とかも凄そうです。

そもそも私がクイーンを聴き始めたのは33年くらい前にさかのぼります。

当時、二つ上の姉が少々ませており、小学生にして洋楽を聴いていました。そこで姉が貸してくれたクイーンのアルバム「オペラ座の夜」を初めて聴きました。その中に収録されていた曲が今回の映画タイトルである「ボヘミアンラプソディ」です。

初めてこの曲を聴いた時、正直鳥肌が立ちました。オペラ調の始まりから、途中から急にロック調に変わり、そしてギターソロから最後はピアノソロ。これまで自分が持っていた音楽の概念を完全にぶっ壊してくれた名曲です。ただ歌詞は結構過激で、貧しい少年が人を殺し、そして裁きにかかるという暗い内容です。

このクラシック調→ロック調に代わるやり方はのちにバンド「ハロウィン」などのジャーマンメタルの曲調に引き継がれていったような気がします。高校時代はジャーマンメタルにどっぶりとハマっていましたからね。

クイーンは何度か来日しているそうで、しかも日本がかなりお好きだったと聞いています。初来日時に日本の女性ファンが殺到して「キャーキャー」と大騒ぎした経験は彼らも初めてみたいで、感動したそうです。

当然当時は私は幼少期。この「オペラ座の夜」が発売された年に私は生まれています。もし当時自分が高校生や大学生だったら大騒ぎしていたことでしょう。

そんな中、とある知人から衝撃の事実を教えてもらいました。

なんと、我が山口県でクイーンのコンサートが開催されたそうです!1979年5月2日のお話です!衝撃です!

場所は今はももうなくなった山口県立体育館で、現在「山口情報芸術センターYCAM」のある場所だそうです。

当時、予定されていた福岡のどこかの会場が急に使用できなくなり、周辺ですぐ使える会場として白羽の矢が立ったのが、この県立体育館だったとのこと。山口市でこんなに大物外国人アーティストが演奏したのはこれが最初で最後みたいです。それがこのクイーンだったとは衝撃でした。何か山口生まれの私とクイーンの意外な接点を知って嬉しくなってしまいました。それにしてもとんでもないお話です。

会場の横には県立山口中央高校があって、リハーサル前の時間にロジャー・テイラーがニコニコしながら、運動場にいるブルマ姿の女子高生姿を眺めていたエピソードなどもあるとか。

そもそもクイーンが海外の田舎町でライブをすること自体が珍しく、またこの山口ライブが素晴らしかったらしく、クイーンメンバーもこの日の楽しさを後々まで語っていたそうです。うーん、参加した人が羨ましいです。

かなりマニアックですが、当時演奏された曲目リストを入手したので載せておきます。1:We Will Rock You – fast 、2: Let Me Entertain You 、3:Somebody To Love 、4:Death On Two Legs 、5:Killer Queen 、6:Bicycle Race、7: I’m In Love With My Car、8:Get Down Make Love、9:You’re My Best Friend、10:Now I’m Here、11:Teo Torriatte 、12:Don’t Stop Me Now、13: Dreamer’s Ball、14:Love Of My Life、15:’39、16: It’s Late、17:Brighton Rock - Drum & Guiter Solo、18: Keep Yourself Alive、19:Bohemian Rhapsody、20:Tie Your Mother Down、21:Sheer Heart Attack、22:We Will Rock You、23:We Are The Champions、24:God Save The Queen

うーむ、凄い名曲の数々。しかも凄い曲数です。ちょうどアルバム「オペラ座の夜」が出た後のツアーだったんでしょう。当時自分は4歳でしたから。

ちょっと長々と熱く語ってしまいましたが、映画「ボヘミアンラプソディ」は素晴らしい作品でした。

繰り返しになりますが、最後のライブシーンは超絶感動します。涙なしでは観ることができません。もしこれから行かれる方がおられるなら、実際にウェンブリーで開催されたライブエイドのクイーン演奏シーンがYouTubeで全て見ることができます。少し予習して映画に行くと、このシーンの完成度の高さに驚かされることでしょう。会場から彼の衣装、途中で出てくる「レーロ!」って叫ぶくだりも全て理解できると思います。

改めて思いますが、クイーンは素晴らしいバンドであり、フレディーマーキュリー氏は素晴らしいアーティストでした。若くして亡くなったことが今更ながら残念でたまりません。

いやー、映画って本当に素晴らしいですね!

 

追伸:最後もクイーンネタで。

大学時代の先輩が、余興や飲み会で皆をあおるように、フレディの「レーロ!」を披露していました。しかも同じタンクトップ姿で。

今回のシーンを見て改めて思ったことですが、先輩の演じるフレディはほぼ完全にコピー出来ており、先輩の芸のクオリティーの高さに驚かされました。今度のOB会に来られたら、是非とも「生レーロ!」を拝ませていただきたいです。おそらくもうやってくれないと思いますけどね。