2日前に春一番が吹いたそうです。春一番の後には寒波が来ると言われています。肺炎が流行している今、不調普及の外出を控え、健康的な生活を行わないといけないですよね。
まずは爽やかな話題から。
あのベネッセ超有名キャラ「しまじろう」がデビュー30周年を迎えたそうです。左のしまじろうがデビュー当時、そして右のしまじろうが現在の姿。やや目の大きさが今風に巨大化されましたが、優しい雰囲気は健在。もともとはトラなのに。
この人形を持っている方がよく外来に来られます。当然我が家にもありますが、今はタンスの肥やしとなっております。世の中の子育て世帯中、30%くらいはこのしまじろう人形を持っていそうな気がします。
今回が新型コロナウイルス感染症に関するお話です。まだ全然終息していないし、ウイルスの実態はもちろん、その感性経路、潜伏期間、ウイルスに対する治療法も確立しておらず、中途半端な状態で意見するのはどうかと思いますが、自分なりの考えを述べようと思います。
怖いですね、新型コロナウイルス感染症。
何が怖いっていうと、まだその全貌がつかめていない、知らないことが多すぎる、「未知への恐怖」だと思います。2009年に流行した、当時で言うところの「新型インフルエンザ」の時を思い出します。
中国武漢で発生したこの新型ウイルス。日々感染者の数が増加しており、感染経路のわからない人までどんどん増えてきました。
ウイルスの侵入を防ぐ水際対策も限界になり、マイコプラズマや肺炎球菌感染といった「市中肺炎」のレベルになりつつあります。
連日放送されていた豪華客船「ダイヤモンドプリンセス号」の感染者増加数を見ると、やはり感染力はかなり強そうです。
狭い船内に長期間滞在したこと、接触感染も言われている中で船というかなり揺れる環境で手すりがたくさん設置してあること、長期間の旅行ということで、仕事から一線を退いた高齢者の参加が多かったことなど、感染が広まる原因はたくさんありました。日本政府が行った船内待機の手法が正しかったのかどうか、ニュース番組で騒がれています。
私が思うところ、このやり方が正しかったかどうかって正解はないと思います。船内で起こった状況を冷静に見つめ直し、しっかりと分析し、今後のやり方をしっかり考えることが何倍も大切なことだと思います。マスコミや有識者は対応に関して非難ばかりしてもうウンザリです。
今回のクルーズ船問題に関して、一躍有名になった神戸大学の岩田教授。
船に乗り込んだものの、対応に非難を繰り返し、挙げ句の果てには船から追い出され、その不平不満をなんとYouTubeで世界配信しました。言わんとしていることはわかりますが、国立大学医学部の教授たる人が、文句ばかりをYouTubeで配信するなんて、それこそまさに非常識極まりない話です。頭のおかしい人と思ってしまう私。もっと正式なやり方で関係者や政府に上申すべきと思いませんか。
まだどのやり方が正解なのかわからないまま、船内で必死に頑張っている医療関係者、クルーズ船のスタッフの方々、その他多くの方々が必死に頑張っている最中、突然現れた「専門家」を称するドクターが、空気を読まずに誹謗中傷ばかり。それが受け入れられると思っているんでしょうか?
私には正義感を振りかざした小国の主を演じているつもりの本人が、戦に負けて落ちぶれた「落ち武者」にしか見えません。単なるマスコミ騒がせの愉快犯です。
マスコミも過剰放送を繰り返し、我々視聴者の不安ばかり煽っています。今こそ何が正しい情報で、どのように自分で解釈するか、我々の資質が問われているような気がします。
WHOの対応もまだ不十分。やや後手に回っているような気がしてなりません。
そもそも名前のつけ方もCOVID19(コロナウイルスが引き起こした疾患で2019年に発生)という、なんともアバウトな名前付け。コロナウイルスが引き起こす疾患なんてまだまだ数多くあります。中国政府からの圧力を受けたのかとも思ってしまいます。韓国が「武漢肺炎」と名付けた瞬間、大叩きされた経緯もありますから。
ここにきて政治に利用されている肺炎問題。情けない話です。
我々人類は、人類発生の段階から感染症と戦ってきました。そしてこれからも永遠に感染症と戦って、生き抜いていかないといけません。私たちの想像をはるかに超えてくるウイルス、細菌、その他の感染性微生物の進化。この戦いはこれからも続きます。
もう一つ気になったニュースは10日間で完成させた病院問題です。
病院建設って本当に大変です。我々のような個人病院を建てるのとは訳が違います。年単位の仕事です。それをあたかも国力を見せつけるかのような勢いでの病院建設。蟻のように動き回る重機を見せつけ、あたかも「俺たちはすごいんだぜ!」と言わんばかり。でも冷静に考えてみてください。10日で作られた病院に行きたいと思いますか?これこそまさに「突貫工事」です。数えきれないくらいの不備があるはずですが、そのことは決して公表しないでしょう。
私は中国嫌いなんかではありません。むしろ卒業旅行で行った際、皆さんがとても親切にしてくれたので良いイメージしかありません。ただ、一党独裁の現状ではあらゆる情報操作が行われ、今発信している情報が正しいのかどうかも不明です。アメリカCDCの介入もあえて拒んだのがその際たるものです。外に知られたくない情報がわんさかあるんでしょう。
近くの某北国も「感染者はいません」「消毒に努めていますから」と発表。
そんな訳ないでしょ?一番中国から影響を受けている国ですよ。
なんだか日本の感染者が増えているため「日本は危険な国」と言われ、渡航制限なども乱発しております。でもそれって感染者数をしっかり把握するようにしっかり努力している結果、こうなっているだけです。むしろ衛生環境の整っていない発展途上国などにウイルスが入り込んだ時の方が断然怖いです。実態がわからないまま、死者数だけが増えていく。まさに恐怖です。
どちらにしても早く終この問題が息に向かって欲しいし、それに対する治療薬や、予防のためのワクチン開発が急がれるべきことだと思います。それにはウイルスの全貌をしっかり分析することも急務です。我々人類の英知が試されています。
では、我々が今できることは何?
まずは冷静になって、正しいと思う情報を、自分なりに分析・解釈することです。
そもそも「肺炎」という疾患は、60歳を超えてきたあたりから急激に死亡原因としてのランキングが上がってきます。いわゆる死亡原因3大疾患(悪性新生物、心疾患、脳血管障害)の間に割って入ってくるのが肺炎です。高齢になればなるほど、その順位は上がってきます。今回のウイルスは肺炎になりやすいという特性を持っており、多くの高齢者が犠牲になっているのは理解できます。
マスク装着や手洗い、うがいで予防など、それが意味があるかどうか、専門家が色々言っていますが、そんなことをいちいち正しいか間違っているかを考えるのではなく、しっかりとそれを励行することが大切です。
そして私が思う、感染予防にもっとも大事なこと、それは「健康的な生活を送る」だと思います。
早寝早起き、そして健康的な生活を送ること。それって疾病予防の最も重要な要素です。
まずは感染ウイルスに負けない体を作り出すこと、そして気持ちでも負けないようにすること。それが最も重要です。我々が行う医療とはその手助けをすること、困っている時には薬などを使って少し楽にしてあげることだと思います。
もう隣県までウイルス感染者が来ています。今は可能であれば人混みを避け、そして日々健康な生活を送ること、それが一番の予防策だと思います。
何年かおきにやってくる新型感染症問題。
「新型感染はデマとともにやってくる」
まさに今はそんな状況です。
罹患された方は早く治って欲しいし、ウイルス問題が早く終わることを願うばかりです。
(これは全て私の超個人的な意見です。色々言って不快になった人もおられるかもしれません。それに関してはご容赦ください。)
追伸;話はガラリと変わりますが、元SMAPの中居さんのジャニーズ退社話。
彼の記者会見をちょっとだけ見ましたが、彼の「空気を読む能力」って素晴らしいなって感じてしまいました。
話し方一つ一つが丁寧で、しかもその中にはずっと考え続け、必死に悩み、数多くの助けを借りてたどり着いた雰囲気がよく伝わって来ます。
ジャニタレは基本的に嫌いですが、今回の彼の神対応は素晴らしいと思いました。某国立大学の教授に爪の垢を飲ませたいくらいです。