徒然草

長州ジビエ団結成!

新年度が始まりました。かつては転勤ばかりしていましたが、開業してから定住できております。引越し準備って相当大変ですもんね。特に妻が。

新年度の幕開けにふさわしい大イベントがありました。

今度の新元号は「令和」となりました。うーん、なんか違和感?って思うのは当たり前。前回の平成って時も同じような違和感を感じた気がします。まだ中学生だったけど。

時間が経つに連れて自然に慣れてくることでしょう。他にも候補がいくつかあったみたいで、そちらも知りたいです。

新元号の決定を国民投票にしても面白かったかも?

 

今回は宇部で見つけた素敵なお店のお話です。ローカルネタなので興味のない方はスルーしてくださいね。

最近、我が山口県でジビエ料理が密かに有名になっているのをご存知でしょうか?

昔から思っていたことですが、普通に鹿や猪をその辺りで見かけることができる我が山口。天然の猟場がそこら中にあります。しかも森林整備が進んでいないみたいで、ドングリなどの餌が豊富に存在するため、良質な肉質を持った動物たちがわんさかいるそうです。

ん?どんぐりを食べて育った良質なお肉を持つ動物??

ちょっと食に詳しい人ならピンと来たはずです。

そうです。あの有名な高級肉「イベリコ豚」と一緒なんです。

山口県山陽小野田市だけでもそんな良質な肉を持った動物がわんさか存在し、しかも猟師不足のため大量に繁殖し、そして畑などを荒らしまくっているそうです。いわゆる鳥獣被害です。

そのような鳥獣被害から地元を守るべく、最強の軍団が結成されました。

その名も「長州ジビエ団」!かっこいいです!

ふとしたきっかけでこのジビエ団の真ん中の方と知り合いになりました。この方は料理人でありながら猟師の資格も取得し、日々山陽小野田市の森林をパトロールしているそうです。

何がすごいかっていうと、この方は鉄砲で猪や鹿を仕留めることがすごいのはもちろんですが、そのお肉を上手に処理し、そして素敵な料理へと変身させる大天才なんです。

ジビエ料理といえば、なんとなく癖があったり、獣臭がしたりと、マイナスイメージが大きいと思います。

しかしこのシェフにお話を聞くと、取れた獲物の処理方法がとても大事で、しかもどの獲物を選んで捕まえるかも重要とのこと。さすがは料理人です。その視点が「美味しいかどうか?」まで行き渡っているということです。

ヨーロッパではジビエ料理は高級店で提供されているそうですが、まだまだ日本は未開拓のジャンル。ものすごい可能性を秘めたジャンルとも言えます。特に田舎山口では「ジビエ料理」って言葉すらさほど普及していないような気がします。材料の宝庫なのに。

そんな素敵なジビエ料理が食べられるお店が宇部新川駅直ぐ近くにできました。

元々は菊川にあったお店が、小月、宇部新川と幅広く展開し、ようやく行きやすい場所にできました。小倉進出の話もあるみたいです。すごいですね。

入口の雰囲気はこんな感じ。

高級店の雰囲気で、なかなかジーンズでは入りづらそうですが、シェフはもちろん、お店のスタッフの方も気さくな方で、全然緊張する雰囲気ではありませんでした。お値段も比較的リーズナブルな設定になっておりました。

義弟夫婦とその友人、自分の小学校時代の友人の総勢5名で行って来ました。

まず目に入ったのは、ワインとスパークリングワイン、そして4種類のビールが飲めるスポットです。90分の時間限定で飲み放題プランまでありました。我々飲兵衛には最高のホットスポットです。当然のようにこの飲み放題プランで挑んだ我々でした。ちなみに90分過ぎても少しの追加料金を払えば延長も可能です。って、どんなに飲みたいねん!

実は義弟がジビエ料理が苦手らしく、ピザなどを注文していました。サイドメニューも結構あるのでご安心を。

最初に出て来たおしぼりから衝撃的でした。

お皿の上にちょこんと乗っていた白い塊。何かチーズのような食べ物か?と思っていたら、スタッフさんがお湯をちょこっとだけかけたらみるみるうちにおしぼりへと変貌しました。

お皿にも結構こだわりがあるみたいで、最初に出て来た小さなお皿はまるで丸い石のようでした。

それでは実食。

想像以上の美味しさで超ハイクオリティ!

とても文章で表現することができないおバカな私です。是非とも一度、実際に食べてみてください。これまでのジビエのイメージが完全に覆ると思いますよ、多分。

中でも一番驚いたのはこの猪の焼肉です。

単に焼いただけの代物ですが、シェフが「是非食べてみてください!」とオススメしてくれたものです。

これがまた超絶美味!

正直、鹿肉は大好きなんですが、猪肉は少々苦手だった私。自分も恐る恐る食べてみましたが、完全にイメージが変わりました。脂ののった猪肉はとても甘く、ちょっとした高級豚肉よりもその味は上質。完全に豚肉を凌駕していました。これには感動しました!

ちなみにこのお肉って小野田インターのすぐ近くで仕留めたそうです。我が家のすぐ近くです。それにも驚かされました。

「えー、イノシシ肉はだけはちょっと無理!」と騒いでいた義弟ですが、ちょっと食べさせた瞬間に全て完食。

「こりゃ美味い!」と言っておりました。

やはり大事なのは仕留めた後の処理方法とのこと。巨大イノシシを打ってそして担いで山を降るって相当な労力だそうです。だから下処理がおざなりになり、ちょっとした腐敗臭がするのがこれまでのジビエ料理の匂いの原因みたいです。

素敵なお料理に加え、ジビエに関する色々なお勉強させていただきました。とっても素敵な夜でした。

宴もたけなわの頃、知人シェフから驚きの提案がありました。

「先生も狩猟免許を取りませんか?一緒に狩りに行きましょう!」と。

最近、猟師の高齢化が進んでおり、山の中を分入って狩をする体力が低下しているそうです。しかもその高齢猟師たちが持っている高級な狩猟用銃をほぼ無料で譲ってくれるみたいです。

「自分だけでは大変なので一緒狩りをどうですか?」

ん?このフレーズ、どこかで聞いたような・・・

そうです。あの超有名ゲーム「モンスターハンター」のフレーズです。

「一狩り行こうぜ!」

ま、相手は巨大モンスターではなく、猪や鹿なんですけどね。

森の中で実際に巨大イノシシに遭遇したら、リアルモンスターハンターの世界です。とーっても怖そうです。ゲームの中ではなく、リアルワールドでの狩りですからね。どちらもまさに命がけ。これも一つの食育です。

半医者・半猟師も楽しそうですが、なかなか勇気が出て来ません。

もう少し体を鍛え、いつの日か本当に狩猟免許を取得したいなって思う43歳のオッさんでした。おそらく妻に反対されるでしょうけどね。

自分の猟師姿を想像しても・・・「マタギ」のイメージしか出て来ません。

目指せ!マタギ小児科医!(なんのこっちゃ・・・)

 

追伸:球春到来!

待ちに待ったプロ野球開幕です!開幕戦で菅野投手の敗戦は悲しかったけど、鬼門マツダスタジアムでの3連戦を見事勝ち越しました!

これってみなさんが思う以上にものすごい事で、これでカープと対等に戦えることが証明できました。苦手意識を払拭できたと思います。しかも接戦での勝利!原監督の執念を感じる3連戦でした。

それでもまだ我が巨人軍は挑戦者です。王者カープが勢いづいたらこんなもんじゃないはず。しっかり気を引き締めて次戦に臨んでください。

東京ドームでの開幕は山口投手です。

これまでパッとしない成績でしたが、彼が2ケタ勝利し、貯金を5個くらい作ってくれたら御の字です。

あとは不安一杯の救援陣です。早く「勝利の方程式」を導き出してくれれば嬉しいです。

さぁ、東京ドーム開幕の相手は憎っくき阪神タイガースです。コテンパンにしてやってください!