今日から3月なのに雪模様。でも明日から暖かくなるみたいです。いよいよ春ですかねー。インフルエンザは相変わらず猛威をふるっています。
今回は小野田の名店「甘太郎」が閉店したお話です。
先月、facebookで驚きの記事が流れてきました。小野田の名店「甘太郎」が2月いっぱいで閉店するという衝撃のニュースでした。
ネット情報のため、本当の話かどうかわかりません。噂の真偽を確認するため、自らお店を訪問することにしました。
我が実家のすぐ近くに甘太郎は存在します。小学校1年生の時に須恵校区に転向してきた時にはもうありました。何度か大判焼き「甘太郎」やたこ焼きを買いに行ったことがあります。今思えば、このお店には駐車場がありません。駐車場なしって今の時代は厳しいと思います。いつも歩いて買いに行ってました。
ちなみにその2件隣くらいにセブンイレブンもあったんですよ。小野田の田舎にかなり初期からコンビニがありました。何年も前になくなりましたけど。
まずは甘太郎定番の焼きそばとたこ焼きを注文しました。
一見食べ過ぎのように思われるかもしれませんが、ここのソース焼きそばはほどよく小さくて、ちょっと物足りないサイズです。ご安心ください。
焼きそばもたこ焼きもびっくりするほど美味しいものではありませんが、幼少期から慣れ親しんだ味です。自分にとってはおふくろの味みたいなもんです。特にたこ焼きには思い入れがあります。タコは相変わらず小さめで、一般のたこ焼きより柔らかめですが、いろいろな思い出が詰まって本当に美味しく感じました。関西でも通用するかも。
中は相変わらず狭かったですが、この雰囲気もまた懐かしい感じ。値段設定はこの時代にしてはリーズナブルです。やはり粉もんは庶民の味ですからね。
粉もん二つ食べて大満足した私ですが、やはりこのお店最大の名物は大判焼き「甘太郎」です。この大判焼きの名前そのものが店名になっています。
食べ過ぎとはわかっていましたが、やはり閉店前に甘太郎を食べないといけないと思い、つい追加注文してしまいました。
甘太郎には黒あんと白あんの2種類がありますが、断然私は白あん派です。黒あんは数えるほどしか食べたことないはず。毎回毎回白あん食べてました。ということで今回も白あん甘太郎を1個注文。
久しぶりに食べましたが、甘太郎は絶品でした。あんは甘さ控えめの大人味です。さすがに1個食べただけで十分満足しました。本当においしかったです。
本当に閉店するのかどうかを確かめるため、一生懸命たこ焼きを作っているおばちゃんに聞いてみました。
「張り紙とか全然してないけど、もう今月でお店を閉めるよ。」
悲しき事実でした。「近所に住んでいた砂川です。」って言うと、私のことを覚えていたみたいで、「小野田駅前の方で別に小児科建てたでしょ?」と答えてくれました。自分のことを覚えてくれていた事実に驚きでした。その後ゆっくりとお話しさせていただきましたが、閉店する一番の理由が「私はもう疲れた。50年もしてるからね。」とのこと。なんと開業して50年ですよ、50年。まさか自分が生まれる前から甘太郎が存在していたなんて。
後日、須恵小学校時代の同級生である、たかちほ整骨院の院長を強引に連れ出して、再訪問してきました。
前回は焼きそばだったので、今回私は焼うどんを注文しました。彼が持っているのが焼きそばですが、見た目も味もほぼ同じです。麺がやや太いだけです。
二人で美味しく食べていると、偶然知り合いがやってきました。ケーキ屋コッチの店長ご夫婦です。以前ブログでお伝えしましたが、コッチオーナーの奥さんも須恵小学校の同級生なんですよ。甘太郎が閉店することを間接的に伝えたのがきっかけで、夫婦二人で甘太郎を買い物にきたそうです。
クリニックのスタッフに甘太郎買ってくるよう頼まれていましたが、閉店を聞きつけた方々でお店がごった返しており、あまりの忙しさにおばちゃん達はピリピリしていました。恐る恐る甘太郎5個注文したら、「そんなの無理。もう生地がない!」と声を荒げておりました。ここは素直に退散した方がいいだろうと、ひとことお礼を言って甘太郎を後にしました。結局これが最後の訪問になってしまいました。
自分もそうですが、閉店の噂はfacebook上で広まりました。噂を聞きつけた我々のようなオールドファンでお店は大にぎわい。明らかにおばちゃんたちの仕事量を超えておりました。やはり「ネットで拡散」って怖いですね。
甘太郎さん、これまでありがとうございました。おばちゃんの話によると、若い方が後を継ぎたいって話してるそうです。また近いうちに再開することを願っています。
追伸:甘太郎でコッチ店長夫婦にたこ焼きと大判焼きをおすそ分けしてやや空腹気味の我々。
せっかく須恵小同級生が集まったということで、甘太郎に続いて「ラーメン六助」に行きました。まさかのはしごです。ここの店長さんも体調を崩され、いったん長期休業されていましたが、弟子の方々が後を継いで再開の運びとなりました。以前の味と比べ、ややこってり度合いが弱くなった印象を受けますが、やはりここも思い出の味。最後まで美味しく頂くことができました。
それにしても後継話って思っていた以上に大変そうです。我が息子はこのクリニックを継いでくれるんでしょうか?首を長〜くして待ってます。そういう私も父の病院を継がず、別のクリニック建てましたから。ま、意思を継いだということで。