早いものでもう12月突入です。お坊さんが忙しくなる「師走」。小児科医も忙しい「師走」。体調管理をしっかりしましょう。
今回は医師バスケネタの最終投稿です。興味のない方もたくさんおられると思いますが、本当にこれで最後になります。ご容赦ください。
いよいよ大会最終日。大騒ぎした翌日もしっかり朝散歩を行い、元気に朝食をとりました。幸い、前日ほどの激しい二日酔い者はいなかったため、比較的穏やかな朝でした。
この日はお昼前に1試合あるのみです。慢性的な疲労感と、体の節々の痛みに耐えながら体育館入りしました。筋肉痛はまだ来ていません。おっさんになると筋肉痛になるのは2、3日後なんです。全く情けないお話で。
右の写真で私と並んで写っている先輩の、暗〜いお話を一つ。
私の一つ上の学年の先輩で、学生時代からかなりお世話になった人です。この人が最初に医師バスケに誘ってくれました。先輩無くしてこの大会の存在は知り得ませんでした。バスケも上手で、だいたい試合の得点王になっていました。その先輩伝説が崩れ去る時がやってきました。昨年の神戸大会で起きた事件です。
毎年あまり練習することなく医師バスケに参加し、なぜか得点王になる先輩でしたが、さすがに40歳過ぎて参加するバスケはそんなに甘くありませんでした。
獨協大が第一試合の相手でした。Eリーグだったにもかかわらず、空気読まない獨協大の卑怯な男どもは、人数が少ないという理由でVメンバー(勝ちにこだわる若者たち)をぞろぞろ試合に投入してきました。本当はこれってルール違反なので相手の負け試合なんですけどね。しかし我々もそこそこ強いチームです。激しいディフェンスに耐えながらなんとか接戦に持ち込み、最終的には1点差で敗戦となりました。ここで凹みまくっていたのが先輩でした。ボールを運ぶポイントガードのポジションに入った先輩は、相手の激しいディフェンスの罠の餌食となり、何度もボールを失い、我を失ってムキになった先輩から放たれるシュートはどれも入らず、結局最後まで仕事させてもらえず、コテンパンにされてしまいました。
負けたのは悔しいけど、Eリーグでのお話なので、また翌日には2試合組まれています。明日に気持ちを切り替えて頑張ろう!ってみんなと誓ったのに、先輩は翌日同門会参加のため1日目で終了。悔しい気持ちのまま福岡へ帰らなければなりませんでした。試合後の飲み会の雰囲気は最悪でした。先輩から放たれる負のオーラ全開で、どんなに我々が騒いでも先輩は笑わず無言。まさにお通夜の雰囲気でした。実は勝ちにこだわっていたのは他ならぬこの先輩だったみたいです。今でも思い出したくないくらい、ダークな飲み会でした。ちなみに翌日の2試合は2連勝で、どちらの試合も完勝でした。2日目まで残ったメンバーは気分スッキリです。先輩以外は。
そんなに悔しいならきちんと練習して試合に臨んでください!って後輩たち全員心で叫んでいました。ちなみに今年のバスケに向けて、噂の先輩はきっちり仕上げてきたそうです。試合前の笑顔に自信を感じました。
それでは今大会の3日目話に戻りましょう。
かつて我々の現役時代にマネージャーをしてた方が我がチームの表敬訪問をしてくれました。現在は長崎大学の検査技師をしています。まだ小さな第2子を連れて、わざわざお休みの日に我々の応援にかけてつけてくれました。
2日目で疲労感たっぷりだった我々に、マネージャーさんとの再会で、かなりのパワーをもらえました。
サプライズゲスト第二弾は、かつての熊大バスケ部の名選手で、卒後に長崎大学に入局された大先輩の登場です!自分が入学した前年にご卒業され、実際に一緒にプレーしたことはありませんが、ダンクシュートができるすごい選手だったと聞いています。左の全体写真で、一番でっかく写っている方です。
長崎大学OBで試合に参加していたそうですが、熊大OBがたった6名で試合に来ているのを不憫に思っていただいたらしく、我々の助っ人として参戦してくれました。平成6年卒業なので、もう卒後20年選手です。正直、大先輩の助っ人は本当に助かりました。40歳後半の先生なので、さすがにバリバリ走り回ることはできませんが、かなりの高身長とハイレベルなバスケで、我がチームに多大なる安定感をもたらしてくれました。先生のプレーを見て欲の出た監督(私)は、つい先生を長い時間試合に出場していただき、最後は足がつって終了。大先生、申し訳ございませんでした。本当に助かりました。まさに救世主でした。
では肝心の試合内容を。
相手は大阪医科OBです。ここのチームはEリーグメンバーとVリーグメンバーがほぼ同じという悪どい作戦で挑んできました。
最初にも書きましたが、実は我々ってちょっと強いんですよ。各ポジションにそれなりの選手が揃っており、以外とバランスがとれたチームです。
チーム初得点は、我々が最も得点してほしいと心から願っていた先輩のシュートでした。後輩全員がホッとしました。これでお通夜はもうないぞ、先輩の機嫌も上々だろうと確信しました。
この写真は私が頑張ってリバウンドを取りに行っている姿です。よーく見てください。カッコよくリバウンド取っていますが、実は5cmくらいしか飛んでいないことが判明しました。しかし言い訳させてください。リバウンド取る前に、しっかり場所取りをして、タイミングよくジャンプするのってけっこう大変なんです。仲間の後輩たちは全然飛んでいないでしょ。そういえば応援してくれた元マネージャーも「すなさんは現役の時よりも上手になっている!」と褒められました。褒められたのかけなされたのかわかりませんけど。
ベンチでの采配がきっちりとはまり終始リードしながら前半終了。後半になってちょっと焦り始め、若者中心にメンバーを入れ替えた相手に対し、狡猾な我々は冷静に対応し、後半開始早々10点差以上つけることができました。そのままのリードを保って、最終的には14点差で熊大勝利!噂の先輩も6点ゲットでご満悦。怒涛の三連勝で大会を終えました。
余談ですが、この日のためだけに日帰り参戦してくれた後輩が一人います。いつも競馬でいうところの「入れ込み状態」で、毎年同様、自信だけは満ちあふれている彼はいつものごとく無得点。コーナーからのシュートがサイドボードに当たったのには笑えました。まだまだメンタル面が弱い後輩でした。本当にバスケ毎週練習しているのかな?まだ私は彼に負ける気がしません。彼が出るより自分の方が多く得点取れる自信があります。実際の試合もそうだったし。ということで今回も意気消沈した後輩君は、試合が終わったら我々とつるむことなく、すぐに熊本へ帰ってしまいました。家族連れだったのに、いったい何しにきたんだろう?って思いました。後輩に厳しい私です。
全日程が終了した熊大Eリーグメンバーは、Vリーグの決勝戦まで残った後輩たちの応援はしないで、そのまま健康ランドの温泉直行予定でした。
しかし試合開始からものすごいレベルの素晴らしい試合が展開され、手に汗握る大接戦となりました。温泉に行く気持ちはすっ飛んでしまい、試合観戦していました。
最後の最後まで気合が入りまくっていた熊大Vメンバー。見事勝利し、V4リーグ優勝となりました。来年からはV3リーグに上がります。一時熊大はVリーグから撤退していたため、V5リーグからの参戦でしたが、毎年1部ずつ上がっています。すごいです。
「熊大総監督」」と勝手に名付けられている私。勝利の瞬間には試合会場のベンチで応援していたところ、表彰式の終わったすぐ後に私の胴上げが始まりました。本当に驚きました。
胴上げをしてくれた後輩たちは全員「お、重い!」と叫んでいました。大きなお世話です。でも後輩たちの熱い気持ちに心打たれた私は思わず泣いてしまいました。素晴らしいぞ、熊本大学!我々は世界最強(自称)です!
そういえば試合前に後輩からメールがあり、「VリーグもEリーグも全勝してダブル優勝しましょう!」って熱い内容を思い出しました。Eリーグに優勝って概念はないんですけど、後輩の熱い気持ちが嬉しかったです。結果、熊大チームは全6試合すべて勝利するという快挙。
実は熊大って強いんですよ。現役の時よりも。
「おじさんたちの修学旅行」と称した日本医師バスケ参戦記はこれにて終了。こんなにバカバカしくて楽しい旅は絶対に辞めることができません。本当に最高で最低の仲間たちです。来年は山梨大会という、かなり移動困難な場所で開催となりますが、おそらくほぼ同じメンバーで参戦すると思います。来年の試合に向けてトレーニング再開です。
熊大最高です。熊大出身で本当に良かったと心から思います!熊大万歳!熊大バスケ部万歳!
先日水木しげる氏がお亡くなりになりました。我々はまさに「ゲゲゲの鬼太郎」世代です。学生時代のバスケ大会の帰り道に境港の妖怪ロードに行ってきました。「妖怪ショップゲゲゲ」で妖怪ポストに投函したこともあります。今回の訃報は非常に悲しい出来事でした。
無理やり妖怪ネタをバスケ部ネタに繋げますが、私の世界一嫌いなものはズバリ「お化け屋敷」です。
これまで散々ホラー映画を観てきましたが、実際に入るお化け屋敷は本当に嫌いです。本当に苦手です。
学生時代に先輩たちから無理やりお化け屋敷に放り込まれ、20歳は過ぎていたと思われる私は本気で号泣してしまいました。お化け屋敷ネタで未だに先輩たちから笑われています。
お化け屋敷なんてこの世から消滅してしまえばいいのに。本気でそう思います。