最近涼しいですね。もう残暑はないのでしょうか?ようやく嫌いな夏が終わります。
今回で夏休みネタはラストです。学会参加目的で訪問した仙台のお話。今回も長文です。
楽しかった秋田旅行を終え、後ろ髪引かれる思いで新幹線に乗って仙台を目指しました。秋田新幹線「こまち」です。赤いボディーがかっこいい電車で、新幹線好きの私にはたまりませんでした。全席指定で広々しており、なかなか快適でした。
この電車は岩手の盛岡駅で「はやて」とドッキングするんですよ!新幹線連結なんて初めて見ました。思わずホームに降りてから写真撮影しました。新幹線マニアとして大興奮です。色もかっこいい!
仙台駅に着いて、我がクリニックのスタッフ到着を待ちました。結構時間があったため、みんなで食べようと約束していた牛タンでしたが、待ちきれなくなってこっそり一人で牛タン屋へ行くことにしました。
仙台駅にある牛タン通りのお店はどこも大行列。待つのが大嫌いな私。駅を出て、近くの商店街をフラフラ歩きました。狙いは的中。あるはあるは、牛タン専門店がずらり。ガイドブックに載っているようなお店が数メートルおきに並んでいます。さすが仙台名物。
期待通りのお味。絶品でした。しかも牛タン1.5倍というリッチな注文したので、かなりのボリュームでした。
仙台の牛タンは普段我々が食べるものとは違い、かなりの肉厚です。仙台で出される牛タンのほとんどは海外産です。しかしなぜこんなにも有名になったんでしょうかね?
後でタクシーの運転手さんが教えてくれた話ですが、かつては捨てるだけだった牛の舌を、捨てるのはもったいないから料理したのがそのルーツみたいです(諸説あり)。やわらく食べらるように、焼く前に一手間かけているそうです。仙台一発目の食事から大満足した私。結局どこに行っても食事を楽しむメタボリックおじさんです。
やはり仙台といえば「松島」。日本三景の一つです。宮島、天橋立はすでに訪問済み。今回の松島訪問で日本三景コンプリートです。レンタカーで松島向かう途中から雨模様。私はかなりの晴れ男なのに。スタッフの中に雨女がいるようです。
せっかくの松島だったけど、雨のせいで海までどんより。残念です。しかしこの景色、どこかで見たことある感じ。そういえば山口の長門、熊本の天草、長崎の九十九島もこんな感じ。田舎者の私にとってこの景色はおなじみです。関東から来た松尾芭蕉には衝撃だったんでしょうね。
観光遊覧船に乗るまで少し時間があったため、せっかくなので松島名物を食することに。
牡蠣とホヤです。
人生初のホヤ。臭い食べ物の代表としてよく言われている「クサヤ」と「ホヤ」。今回はホヤ酢をいただきました。想像していたよりずいぶんと美味しい貝です。確かに外見はグロテスクで、身の色もオレンジ色でちょっと毒々しい感じ。でもお味はすっきりしていました。
晩御飯前だったので少しだけ食して船着場へ。ここで事件発生。ホヤを食べた師長さんと自分の口がピリピリし始めました。もともと食物アレルギーは持っていない我々。これがほやの攻撃力なのか。食後1時間近く口がピリピリしていました。
しかし強者の我が師長。お土産にしっかりホヤを購入されていました。自分はすこし遠慮がち。しばらくホヤは怖くて食べれません。
観光船に乗って松島を散策。50分程度の船旅でしたが、外は雨。晴れていたらとってもいい景色なんでしょうけど。
やはり景色はどこかで見た感じ。師長さんなんて、長旅の疲れで居眠りしていました。湾内にたくさんの島々がありました。震災の影響で浸食されたものもありました。松島がそれほど大きな被害を受けなかったのは、この島々が津波から守ってくれたからです。おかげで松島の復興は比較的早かったそうです。
それでもお店に聞くと、2メートル近い波が押し寄せ、店を直撃したらしいです。震災の凄まじさを現場で感じることができました。
松尾芭蕉に敬意を表して私も一句。
「松島や どこかでみたぞ この景色」 By砂川新平
夜はホテル近くの居酒屋さんへ。やはり東北は魚と日本酒が美味しいです。前日は日本海側の秋田、今回は太平洋側の仙台。お魚の種類がちょっとだけ違います。
実はここでも焼いたホヤを注文した懲りない我々。師長さんの希望が強かったからです。
今回は焼いたホヤ。酔っていたせいか、焼きホヤはピリピリくることはありませんでした。日本酒は相変わらずのクオリティー。東北の日本酒は絶品です。さすが米どころ。
いろいろ書きましたが、本来の東北訪問の目的は学会参加です。みなさんお忘れなく。
ためになるお話をいろいろ聞けましたが、さほどセンセーショナルな話題はなかったように思えます。しかし全国学会で他の先生方の発表を聞いて、自分もまだまだ甘い、もっと頑張ろうと思いました。やはり全国は広いです。レベルも高いです。
学会の会場内で山口から来られた小児科の先生方に数名出会いました。遠い仙台までみなさんも勉強しに来たそうです。山口の小児科軍団も元気いっぱいです。来年は自分も是非演題を出そうと思っています。
ちょっと余談ですが、お昼のランチョンセミナーの人混みが嫌で、学生気分を味わいに、東北大学の学生食堂に行ってきました。
20年ぶりくらいの学食です。さすがは東北大学。メニューが豊富。しかもかなりの安さです。写真のお料理で500円ちょっとでした。学生は若くていいですね。なんだかパワーもらえました。もともと元気な私ですが。
学会初日終了後に、大学裏にある青葉城に行ってきました。普通は車で行くそうですが、地図で見ると近そうだったのであえて徒歩で行きました。ネクタイしめたおじさんが登山している姿は異様だったと思います。
汗だくになって頂上へ。
目的はこの伊達政宗像を見ることです。昔の大河ドラマで私が心から尊敬している渡辺謙氏が主役を務めた「独眼竜政宗」。初めてみた政宗公に感無量。仙台市民は政宗公を心から尊敬しているみたいでした。帰りのタクシーの運転手さんが伊達政宗話を延々としていましたからね。
スタッフ2名は牛タン定食。すでに1回牛タン定食を食べた私は牛タンアレンジ料理。仙台大満喫コースでした。
帰り道に山大勤務時代に指導した学生が、最近福岡で父の後を継いで開業し、学会参加していました。彼に誘われ男3名で二次会。深夜まで日本の小児医療の未来について語り合いました。
仙台最後の食事は駅前のラーメン屋さんへ。あまり知りませんでしたが、実は仙台ってお味噌が有名みたいですね。いろいろな味噌料理ありました。
で、食べたのは味噌ラーメン。こちらで食べる豚骨ラーメンとは違い、かなりさっぱりしていましたが、とっても美味しかったです。
最後の最後まで東北を満喫した私。海外旅行もいいけど、まだまだ知らない日本の魅力が東北にはたっぷりと詰まっています。次回は是非とも家族旅行で訪問したいです。まずは当然秋田からです。一番感動したところですから。山形や岩手、青森にも行ってみたいです。青森あたりで学会ないかなー。
かなりの長文で申し訳ございません。これにて夏の思い出話シリーズは終了です。
追伸:羽田空港第二ターミナルにあるお気に入りのお店があります。トルコ料理屋さんです。
スタッフ連れて、名物トルコアイスを食べてきました。なかなか陽気なトルコ人おじさんで、何度もアイスをひっくり返してスタッフをからかっていました。
笑いの絶えない旅でした。最後に、記事に載せきれなかった写真を掲載しておきます。