世の中はゴールデンウェーク突入です。休みが多いのはいいことですが、その分、宇部休日夜間診療所への出務が増える淋しき小児科医。でもこれも社会貢献と思ってしっかり働いてきます!
まずはこの話題から。
教皇フランシスコ氏がご逝去されました。もう高齢だったし、いくつかの持病もあったようです。
私はキリスト教徒ではないため、教えについてなど詳しくありませんが、次期教皇を選出するための選挙「コンクラーベ」が行われることになりました。
「根比べ」ではありません。「コンクラーベ」です。
ん?コンクラーベ?どこかで聞いたことある話です。
そうです。トムハンクスさん主演映画「天使と悪魔」の題材となったのが、この強行選挙「コンクラーベ」です。
この映画は、名作「ダヴィンチ・コード」の続編で、なかなか見応えのある内容の映画でした。
ただ、映画の内容は結構怖いし、内容が少し難しいので、気軽な気持ちで視聴しない方がいいと思います。
そこで出てきた「コンクラーベ」。
選挙権を持った司祭さんたちが集まって選挙を行い、当選者が出なければ、煙突から黒い煙、新しい教皇が決まれば白い煙が出ます。
新しい教皇が選出されるまで、何度も選挙を続けるそうです。
これも映画の中で描かれていた話なのでよく覚えています。ただ、映画のように悍ましい事件になってしまうことはないでしょうけど。皆さんもぜひこの2本の映画を見られてくださいね。面白かったですよ。
今回はクソバカアメリカ大統領の「関税」について自分なりに考えてみました。かなりの長文になります。
興味のない方はスルーしてください。
トランプさんは、大統領の一期目から関税政策をずっと突き進めてきました。
今回の大統領選挙の公約でも一番大きく掲げていたのがこの関税政策です。
衰退してしまったアメリカ産業の復興を行うという公約がアメリカ国民に響いたようで、エリート感丸出しでセレブ感が滲み出ていたカマラ・ハリスさんとの選挙戦を見事に制して大統領に就任しました。
この人なら何とかしてくれるはずと信じた一般国民の心の声が今回の選挙に大きく響きました。
それくらいアメリカ地場産業が衰退しているという表れです。
今回の関税政策に関して、一番は中国との貿易戦争を行うことだと思っています。
2001年にWTO(世界貿易機構)への加入を許可された中国は、膨大な労働力と低価格戦略で一気に経済成長を成し遂げ、今ではGDPがアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国になりました。
今では不動産バブルが崩壊して不良債権処理に難儀しており、数年前の日本と同じような状況に陥っていますけど、今でも一応成長し続けている国です。
トランプさんは、この貿易拡大によるアメリカの「貿易赤字」が気に食わないらしく、大きく膨らんだ貿易赤字を是正するために、非常識とも思えるくらいの関税を世界中に課すこととしました。
貿易赤字ということは、簡単に言えば輸出よりも輸入が過剰状態になっていることであり、アメリカドルが世界に流出しているということになります。
さらに言うと、中国はもともと共産主義であり、民主主義国家の自由経済とは根本から考えが異なります。
中国は国内産業醸成のため、多額の国家資産をつぎ込むことが可能であり、選挙みたいな民意を問うようなプロセスは不必要です。「国からお金あげるから、ジャンジャン安いもの作って、どんどん世界に売りなさい!」って命令が、トップの独断で行えます。お次はそれが世界進出、いや世界侵食へと繋がり、世界中に影響を及ぼしたことが、トランプさんの逆鱗に触れたようです。いや、バイデン氏も同じ戦略を取っていたので、国家アメリカの考えと言っても問題ないでしょう。
先に話しておきますが、私は中立の立場です。アメリカ贔屓とか中国嫌いとか全く関係ないですが、あえて言うなら日本大好きおじさんです。いや、山口大好き、山陽小野田市大好きおじさんです。
そもそもなぜ貿易赤字がこれくらい拡大してきたのか。
話は簡単だと思います。
それはアメリカ人がお金持ちだからです。先進国の中でも平均年収が一番高く、日本の2倍以上です。平均年収が1千万円ちょっとある計算です。
そりゃお金持ちが多ければ、色々とものを購入するだろうし、海外ブランドや高級ドイツ車などバンバン買っている人が多いため、その結果輸入が膨大に拡大し、このような貿易赤字体制になっていると言うことです。
でもそれって恵まれた国の状況であり、世界中から素敵なものをバンバン輸入し、それをジャンジャン購入できることは素晴らしいことであり、国が裕福である証拠です。他の国はどんどん輸出することにより外貨を稼ぎ、なんとか経済が回るため、貿易黒字がないと国が崩壊してしまいます。それくらいアメリカが恵まれており、国として裕福である証拠なんです。
輸出に経済発展を委ねている国は、絶えず競争世界の中で戦っていく必要があるため、企業努力を怠りません。だからこそ技術発展が進んでいくのであり、高品質製品が生み出されていきます。それが世界の経済発展です。
アメリカの一部産業には自己努力が足りないのではないのでしょうか?
かつてないほどの貿易戦争を仕掛けてきたアメリカ。世界はどう反応したでしょうか?
これは事前から予想されていたことですが、世界中が「アメリカ離れ」を考え始め、これまで依存しすぎていたことを反省し、アメリカの株や国債、米ドルがどんどん売られてしまい、その結果、「トリプル安」になってしまいました。これはトランプさんも予想していたと思いますが、あまりにも急激にアメリカ売りが進んだため、株や国債の価値下落がバカトランプさんの予想を遥かに上回ってしまったようです。バカですよね、トランプ。それにビビった彼は急遽方針を変更。まさに朝令暮改政策を乱発しております。彼が思うほど世界経済は単純なものではないんです。
そもそもなぜアメリカのものが売れずに世界から大量輸入するのか?
それは、企業努力が足りないからです。
アメリカ製品の中で買いたいものが少ないからです。これはアメリカ国民だって同じ考えだと思います。
かつて世界一だったUSスチールも大赤字になって、日本企業に買収されそうになりましたが、国家の名前がついている会社を日本が買い取るなんて許せないみたいです。そもそもUSスチールの社長が日本に売りたがっているのにもかかわらずです。
変なプライドが邪魔しているんでしょうか。
自分が詳しい車産業について考えてみます。
もともとこの「貿易摩擦」は何十年も前から問題になっていました。特に日本車がアメリカでバンバン売れてしまったため、アメリカ自動車産業が衰退してしまいました。
そこでアメリカは無理やりGMで作った車をトヨタ産として売り出したのがこのキャバリエ。当然日本でも売られました。所ジョージさんがCMをしていたのを覚えている人もいるはずです。当時からしても激安で売り出された、アメリカ産トヨタ車。
分かっていたことですが、全くと言っていいほど売れませんでした。日本人は目が肥えているので、ポンコツアメ車なんか欲しくなかったし、本国アメリカでも全然売れなかったそうです。
今回の自動車への関税も酷いことになっています。
思い切りあおりを受けたのはドイツ車産業です。
もともと全く未来予想できなかった頭の悪い幹部どもが、欧州全体で打ち出した「電気自動車戦略」。今では思いっきり失敗した愚策です。
日本車のハイブリット技術に全く太刀打ちできなかったため、日本車潰しを目標に、急激に進めたEV戦略。充電ステーションの田舎配備が進まず、管理費も莫大となり、さらには寒冷地でのバッテリー能力の予想以上の低下によるトラブル多発。
これって分かってたはずですが、それでもEV戦略を進めていくしかなかったドイツ車軍団。
ここで多大なる影響を及ぼしたのが、やはり中国でした。
中国は巨大な自動車マーケットです。世界で一番車が売れる国と言っても過言ではありません。
ここがチャンスと思った中国自動車業界は、お国からものすごい援助を受け、世界中から有能な開発者を引き抜き、かなり強引な手法で電気自動車を世界中に送り出しました。
最も有名なのがBYDですが、このほかにも中小様々な自動車会社が設立され、電気自動車を作りまくり、世界にばら撒き、同じくEV戦略を繰り広げていたドイツ車メーカーと完全にバッティングしてしまい、国費が莫大に投入されて格安で車を作っていたBYDに軍配が上がってしまいました。
あの天下のメルセデス・ベンツでさえ、安価な中国バッテリーを積んだ車が何台も炎上してしまい、世界の信頼を失墜させてしまいました。かつて世界一車を売っていたフォルクスワーゲンも、今では火の車。大リストラ対策をしております。
ここで凄かったのがやっぱりトヨタです。
私はもともとトヨタ車嫌いで、これまであまり乗っていませんでしたが、やっぱり世界一の自動車会社のトップは超絶優秀でした。
アメリカ自動車貿易摩擦の時代から、こんな事態がいつか起こるだろうと予想し、アメリカ国内でのクルマ生産をずっと続けており、今では50%以上のトヨタ車をアメリカ国内で生産しています。と言うことは関税がかからない車を作っていると言うことです。
巨大車販売マーケットである北米に依存しているMAZDAやSUBARUは大変です。
25%も追加関税がかけられてしまえば大打撃です。しばらくは耐えるかもしれませんが、行き着くところは「値上げ」しかありません。値上げされれば売れなくなるし、相対的に安く思えるアメリカ国産車にシフトしていくことが予想されます。ここがトランプさんの狙いです。
しかし自動車開発って彼が思っている以上に複雑です。自動車開発に関わる会社、部品調達を行う関連会社など、アメリカ国外からものすごい数の輸入品を使って作られています。当然そこにも関税がかかってきます。
今回の関税対策で早くから文句を言ってきたのはアメリカの車会社です。そこにはなんとか優遇税制など言い訳がましいその場しのぎ戦略で誤魔化すバカ大統領。
そもそも世界的に不景気に向かおうとしているこのご時世で、アメリカ車会社は「コンパクトで手軽なお値段で買える車」を一台も作っておりません。
アメリカにおいてトヨタ車の位置付けは「大衆車」です。ベンツやポルシェ、アウディに乗っている人は一部の富裕層のみです。日本ではベンツよりも圧倒的に軽自動車が売れています。当たり前の話です。広大なアメリカの大地を走る車は生活必需品であり、大衆車と思っていた日本車がどんどん値上げされてしまう事態に陥ってしまいます。
ここで、これまたものすごい対応をしてきた神企業TOYOTA。
もともと利益を出しまくっていた会社であり、バカトランプの4年の任期を耐えるためにとった対応、それは「値上げしません!」っていうものすごい作戦です。
25%関税アップでコストが上昇した分は自社で吸収し、皆様には負担をかけません!だって。雇用の削減もアメリカ、日本では行いません!と断言しました。
巨大赤字を出して大リストラ、工場閉鎖をバンバン行っている日産自動車とはえらい違いです。
この対応がうまくいけば何が起こるか。それは簡単です。これまで以上にアメリカ車よりトヨタ車が売れてしまうと言うことです。長い目で見ればトヨタ対応は黒字に向かうはずです。
果たしてバカ大統領の次の手は何?
そもそもアメリカ国民がインフレ再燃で怒るんじゃないでしょうか?貿易赤字を解消する前に、アメリカ国内の経済が悪化していきそうです。果たしてトランプ人気は今後も続くんでしょうか。中間選挙が楽しみです。
アメリカの経済崩壊の第一歩である「トリプル安」が象徴するように、世界一の経済大国が崩壊しかけています。そこで漁夫の利を狙うように迫ってくるのは当然中国です。
これから世界はどう変わっていくんでしょうか?
実は我が日本も崩壊しかけています。もう一度足元を見直し、地に足のついた経済政策を長期視点に基づいて行うべきなのに、今のおバカ政権は無能集団の集まりですから。
アメリカと中国がまさにバチバチと争っている最中、公明党トップが訪中したり、自民党幹部も訪中しております。バカですね。一応日本はアメリカの同盟国であり、運命共同体です。もっと空気読んで外交すべきです。
なんだかこの文章を書いていると、自分もかなり危険思想を持った人間なのかもしれないです。ちょっと怖くなってきたので、永遠の中立国家を自負している私の投稿はこれで終わります。
今更ですが、ちょっとアメ車が欲しくなってきているポリシーのない私。
追伸:なんか堅苦しい内容になってしまったので、最後はお笑いイラストを見つけてきました。
この有名なロゴの裏ではこんなことが起こっているんでしょう。
皆さん、良いGWライフを!
世の中はゴールデンウェーク突入です。休みが多いのはいいことですが、その分、宇部休日夜間診療所への出務が増える淋しき小児科医。でもこれも社会貢献と思ってしっかり働いてきます!
まずはこの話題から。
教皇フランシスコ氏がご逝去されました。もう高齢だったし、いくつかの持病もあったようです。
私はキリスト教徒ではないため、教えについてなど詳しくありませんが、次期教皇を選出するための選挙「コンクラーベ」が行われることになりました。
「根比べ」ではありません。「コンクラーベ」です。
ん?コンクラーベ?どこかで聞いたことある話です。
そうです。トムハンクスさん主演映画「天使と悪魔」の題材となったのが、この強行選挙「コンクラーベ」です。
この映画は、名作「ダヴィンチ・コード」の続編で、なかなか見応えのある内容の映画でした。
ただ、映画の内容は結構怖いし、内容が少し難しいので、気軽な気持ちで視聴しない方がいいと思います。
そこで出てきた「コンクラーベ」。
選挙権を持った司祭さんたちが集まって選挙を行い、当選者が出なければ、煙突から黒い煙、新しい教皇が決まれば白い煙が出ます。
新しい教皇が選出されるまで、何度も選挙を続けるそうです。
これも映画の中で描かれていた話なのでよく覚えています。ただ、映画のように悍ましい事件になってしまうことはないでしょうけど。皆さんもぜひこの2本の映画を見られてくださいね。面白かったですよ。
今回はクソバカアメリカ大統領の「関税」について自分なりに考えてみました。かなりの長文になります。
興味のない方はスルーしてください。
トランプさんは、大統領の一期目から関税政策をずっと突き進めてきました。
今回の大統領選挙の公約でも一番大きく掲げていたのがこの関税政策です。
衰退してしまったアメリカ産業の復興を行うという公約がアメリカ国民に響いたようで、エリート感丸出しでセレブ感が滲み出ていたカマラ・ハリスさんとの選挙戦を見事に制して大統領に就任しました。
この人なら何とかしてくれるはずと信じた一般国民の心の声が今回の選挙に大きく響きました。
それくらいアメリカ地場産業が衰退しているという表れです。
今回の関税政策に関して、一番は中国との貿易戦争を行うことだと思っています。
2001年にWTO(世界貿易機構)への加入を許可された中国は、膨大な労働力と低価格戦略で一気に経済成長を成し遂げ、今ではGDPがアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国になりました。
今では不動産バブルが崩壊して不良債権処理に難儀しており、数年前の日本と同じような状況に陥っていますけど、今でも一応成長し続けている国です。
トランプさんは、この貿易拡大によるアメリカの「貿易赤字」が気に食わないらしく、大きく膨らんだ貿易赤字を是正するために、非常識とも思えるくらいの関税を世界中に課すこととしました。
貿易赤字ということは、簡単に言えば輸出よりも輸入が過剰状態になっていることであり、アメリカドルが世界に流出しているということになります。
さらに言うと、中国はもともと共産主義であり、民主主義国家の自由経済とは根本から考えが異なります。
中国は国内産業醸成のため、多額の国家資産をつぎ込むことが可能であり、選挙みたいな民意を問うようなプロセスは不必要です。「国からお金あげるから、ジャンジャン安いもの作って、どんどん世界に売りなさい!」って命令が、トップの独断で行えます。お次はそれが世界進出、いや世界侵食へと繋がり、世界中に影響を及ぼしたことが、トランプさんの逆鱗に触れたようです。いや、バイデン氏も同じ戦略を取っていたので、国家アメリカの考えと言っても問題ないでしょう。
先に話しておきますが、私は中立の立場です。アメリカ贔屓とか中国嫌いとか全く関係ないですが、あえて言うなら日本大好きおじさんです。いや、山口大好き、山陽小野田市大好きおじさんです。
そもそもなぜ貿易赤字がこれくらい拡大してきたのか。
話は簡単だと思います。
それはアメリカ人がお金持ちだからです。先進国の中でも平均年収が一番高く、日本の2倍以上です。平均年収が1千万円ちょっとある計算です。
そりゃお金持ちが多ければ、色々とものを購入するだろうし、海外ブランドや高級ドイツ車などバンバン買っている人が多いため、その結果輸入が膨大に拡大し、このような貿易赤字体制になっていると言うことです。
でもそれって恵まれた国の状況であり、世界中から素敵なものをバンバン輸入し、それをジャンジャン購入できることは素晴らしいことであり、国が裕福である証拠です。他の国はどんどん輸出することにより外貨を稼ぎ、なんとか経済が回るため、貿易黒字がないと国が崩壊してしまいます。それくらいアメリカが恵まれており、国として裕福である証拠なんです。
輸出に経済発展を委ねている国は、絶えず競争世界の中で戦っていく必要があるため、企業努力を怠りません。だからこそ技術発展が進んでいくのであり、高品質製品が生み出されていきます。それが世界の経済発展です。
アメリカの一部産業には自己努力が足りないのではないのでしょうか?
かつてないほどの貿易戦争を仕掛けてきたアメリカ。世界はどう反応したでしょうか?
これは事前から予想されていたことですが、世界中が「アメリカ離れ」を考え始め、これまで依存しすぎていたことを反省し、アメリカの株や国債、米ドルがどんどん売られてしまい、その結果、「トリプル安」になってしまいました。これはトランプさんも予想していたと思いますが、あまりにも急激にアメリカ売りが進んだため、株や国債の価値下落がバカトランプさんの予想を遥かに上回ってしまったようです。バカですよね、トランプ。それにビビった彼は急遽方針を変更。まさに朝令暮改政策を乱発しております。彼が思うほど世界経済は単純なものではないんです。
そもそもなぜアメリカのものが売れずに世界から大量輸入するのか?
それは、企業努力が足りないからです。
アメリカ製品の中で買いたいものが少ないからです。これはアメリカ国民だって同じ考えだと思います。
かつて世界一だったUSスチールも大赤字になって、日本企業に買収されそうになりましたが、国家の名前がついている会社を日本が買い取るなんて許せないみたいです。そもそもUSスチールの社長が日本に売りたがっているのにもかかわらずです。
変なプライドが邪魔しているんでしょうか。
自分が詳しい車産業について考えてみます。
もともとこの「貿易摩擦」は何十年も前から問題になっていました。特に日本車がアメリカでバンバン売れてしまったため、アメリカ自動車産業が衰退してしまいました。
そこでアメリカは無理やりGMで作った車をトヨタ産として売り出したのがこのキャバリエ。当然日本でも売られました。所ジョージさんがCMをしていたのを覚えている人もいるはずです。当時からしても激安で売り出された、アメリカ産トヨタ車。
分かっていたことですが、全くと言っていいほど売れませんでした。日本人は目が肥えているので、ポンコツアメ車なんか欲しくなかったし、本国アメリカでも全然売れなかったそうです。
今回の自動車への関税も酷いことになっています。
思い切りあおりを受けたのはドイツ車産業です。
もともと全く未来予想できなかった頭の悪い幹部どもが、欧州全体で打ち出した「電気自動車戦略」。今では思いっきり失敗した愚策です。
日本車のハイブリット技術に全く太刀打ちできなかったため、日本車潰しを目標に、急激に進めたEV戦略。充電ステーションの田舎配備が進まず、管理費も莫大となり、さらには寒冷地でのバッテリー能力の予想以上の低下によるトラブル多発。
これって分かってたはずですが、それでもEV戦略を進めていくしかなかったドイツ車軍団。
ここで多大なる影響を及ぼしたのが、やはり中国でした。
中国は巨大な自動車マーケットです。世界で一番車が売れる国と言っても過言ではありません。
ここがチャンスと思った中国自動車業界は、お国からものすごい援助を受け、世界中から有能な開発者を引き抜き、かなり強引な手法で電気自動車を世界中に送り出しました。
最も有名なのがBYDですが、このほかにも中小様々な自動車会社が設立され、電気自動車を作りまくり、世界にばら撒き、同じくEV戦略を繰り広げていたドイツ車メーカーと完全にバッティングしてしまい、国費が莫大に投入されて格安で車を作っていたBYDに軍配が上がってしまいました。
あの天下のメルセデス・ベンツでさえ、安価な中国バッテリーを積んだ車が何台も炎上してしまい、世界の信頼を失墜させてしまいました。かつて世界一車を売っていたフォルクスワーゲンも、今では火の車。大リストラ対策をしております。
ここで凄かったのがやっぱりトヨタです。
私はもともとトヨタ車嫌いで、これまであまり乗っていませんでしたが、やっぱり世界一の自動車会社のトップは超絶優秀でした。
アメリカ自動車貿易摩擦の時代から、こんな事態がいつか起こるだろうと予想し、アメリカ国内でのクルマ生産をずっと続けており、今では50%以上のトヨタ車をアメリカ国内で生産しています。と言うことは関税がかからない車を作っていると言うことです。
巨大車販売マーケットである北米に依存しているMAZDAやSUBARUは大変です。
25%も追加関税がかけられてしまえば大打撃です。しばらくは耐えるかもしれませんが、行き着くところは「値上げ」しかありません。値上げされれば売れなくなるし、相対的に安く思えるアメリカ国産車にシフトしていくことが予想されます。ここがトランプさんの狙いです。
しかし自動車開発って彼が思っている以上に複雑です。自動車開発に関わる会社、部品調達を行う関連会社など、アメリカ国外からものすごい数の輸入品を使って作られています。当然そこにも関税がかかってきます。
今回の関税対策で早くから文句を言ってきたのはアメリカの車会社です。そこにはなんとか優遇税制など言い訳がましいその場しのぎ戦略で誤魔化すバカ大統領。
そもそも世界的に不景気に向かおうとしているこのご時世で、アメリカ車会社は「コンパクトで手軽なお値段で買える車」を一台も作っておりません。
アメリカにおいてトヨタ車の位置付けは「大衆車」です。ベンツやポルシェ、アウディに乗っている人は一部の富裕層のみです。日本ではベンツよりも圧倒的に軽自動車が売れています。当たり前の話です。広大なアメリカの大地を走る車は生活必需品であり、大衆車と思っていた日本車がどんどん値上げされてしまう事態に陥ってしまいます。
ここで、これまたものすごい対応をしてきた神企業TOYOTA。
もともと利益を出しまくっていた会社であり、バカトランプの4年の任期を耐えるためにとった対応、それは「値上げしません!」っていうものすごい作戦です。
25%関税アップでコストが上昇した分は自社で吸収し、皆様には負担をかけません!だって。雇用の削減もアメリカ、日本では行いません!と断言しました。
巨大赤字を出して大リストラ、工場閉鎖をバンバン行っている日産自動車とはえらい違いです。
この対応がうまくいけば何が起こるか。それは簡単です。これまで以上にアメリカ車よりトヨタ車が売れてしまうと言うことです。長い目で見ればトヨタ対応は黒字に向かうはずです。
果たしてバカ大統領の次の手は何?
そもそもアメリカ国民がインフレ再燃で怒るんじゃないでしょうか?貿易赤字を解消する前に、アメリカ国内の経済が悪化していきそうです。果たしてトランプ人気は今後も続くんでしょうか。中間選挙が楽しみです。
アメリカの経済崩壊の第一歩である「トリプル安」が象徴するように、世界一の経済大国が崩壊しかけています。そこで漁夫の利を狙うように迫ってくるのは当然中国です。
これから世界はどう変わっていくんでしょうか?
実は我が日本も崩壊しかけています。もう一度足元を見直し、地に足のついた経済政策を長期視点に基づいて行うべきなのに、今のおバカ政権は無能集団の集まりですから。
アメリカと中国がまさにバチバチと争っている最中、公明党トップが訪中したり、自民党幹部も訪中しております。バカですね。一応日本はアメリカの同盟国であり、運命共同体です。もっと空気読んで外交すべきです。
なんだかこの文章を書いていると、自分もかなり危険思想を持った人間なのかもしれないです。ちょっと怖くなってきたので、永遠の中立国家を自負している私の投稿はこれで終わります。
今更ですが、ちょっとアメ車が欲しくなってきているポリシーのない私。
追伸:なんか堅苦しい内容になってしまったので、最後はお笑いイラストを見つけてきました。
この有名なロゴの裏ではこんなことが起こっているんでしょう。
皆さん、良いGWライフを!