すっかり春めいてきました。今週末はクリニックお花見予定ですが、昨年同様雨の予報。お酒が飲めればそれでいいんですけどね。
今回は転勤の決まったバスケ友達の送別会のお話。
先日、広島大学の大学院に帰るためここを去っていくバスケ友達の送別会を開催しました。
場所は新下関の「おこぜ」。何かイベントがある時はここを利用させてもらっています。なかなかマニアックなお店ですが、出てくるお魚はどれも吟味されています。
今回もマスターに「山口の忘れられない夜」というテーマで腕をふるってもらいました。料理とお酒に夢中になってしまい、ほんの一部分しか写真撮っていませんが、ご紹介できればと思います。
まず1枚目の写真。左の彼が広島に転勤になります。もともと広島大学の脳外科医なので、山口に長くいることはできません。右の彼はついでについてきたバスケ友達です。まずはフグのお刺身。ここのフグは厚切りなので歯ごたえがあって美味しいです。
フグ刺しの後に出てきた白子の焼き物。
これは言葉にできないくらいの絶品でした。山口が日本で最初のフグ解禁となった地です。初代総理大臣伊藤博文がフグのあまりの美味しさに解禁した話は有名ですよね。阿部首相も東京の春帆楼によく行くらしいです。
でも私、あまりフグを好んで食べません。だって身が淡白すぎて、しかも値段が異常に高くてあまり好きになれません。自分の一番好きな魚は「ノドグロ」です。マスターはそのことをよく知っているので、後でノドグロの唐揚げが出てきました。さすがマスター。
我々が幼少期にはよく食べていました。特にクジラの竜田揚げは給食で出てくる定番メニューでした。しかし捕鯨禁止の流れから、今ではクジラは立派な高級魚。もともと山口、特に下関ではクジラを食べる文化があります。
海外の一青年の捕鯨禁止運動がきっかけで世界中を巻き込んだ捕鯨禁止の流れ。イルカやクジラは頭が良くて可愛いからってのが理由みたいですが、それ以外の絶滅寸前の動物達はどうでもいいんですかね?かわいくなかったら絶滅してもいいんですかね?別に捕鯨禁止に物申すつもりはありませんが、日本固有の文化を世界中が悪者扱いすることに腹が立ちます。
あ、このクジラ、絶品でした。クジラのさえずりやベーコンは食べたことありますが、右上のお刺身はクジラの腸らしいです。はじめて食べましたが美味しかったです。
その後、佐賀牛の焼き物やノドグロとフグの揚げ物などが出てきて、トドメはこのマグロのカマ。
ブリカマはよく食べますが、マグロカマはほとんど食べたことがありません。30歳後半のおじさんたちが3人で食べる量は、20代の頃の半分程度です。
さすがにここでギブアップ。全て吟味されたお料理で、どれもこれも絶品でした。「山口の忘れられない夜」作戦は大成功。
帰り際にマスターが「これ奥さんにあげてくれ。」と、高級辛子明太子をお土産にいただきました。
素敵なお料理に大満足したおっさん3人。さすがにやや支払いは高額でしたが、たまにはこんな素晴らしいお魚料理もいいもんです。身も心も胃袋も充実させていただきました。
ありがとうマスター!ありがとう「おこぜ」!
飲み会翌日で体のキレは悪かったけど、みんなで楽しくバスケできました。しばらく会うこともないだろうから、ややセンチメンタルな気持ちになりましたが、実は彼、地元が宇部の西岐波なんですよね。
「またちょくちょく帰ってきますよ。」だって。
山口の忘れられない夜と言いながら、彼は山口出身の地元民でした。なんだか昨夜のお料理おごり損な気分になったので、次回は広島で牡蠣づくしをおごってもらう予定です。宮島あたりで。