徒然草

俺ら東京さ行くだ!〜久しぶりの上京物語(後編)〜

周りの木々が色づき始めました。すっかり秋です。食欲が亢進してたまりませんが、ダイエット頑張り中の私は我慢の時期です。またコロナ感染者が当院でも少しずつ増えてきました。今年も忘年会はできませんね。

今月の12日、商業捕鯨を終えた日新丸が鯨肉を携えて下関に帰港しました。

ほとんどの鯨肉は冷凍ですが、一部は生のまま運ばれ、下関の市場で競りにかけられます。山口県民の特権とも言える、鯨の生食。

生姜醤油で食べる鯨のお刺身は絶品ですが、今では超高級品となっています。

私の幼少期にはまだ鯨食が一般的だったので、学校給食でも鯨の竜田揚げが出ていました。

鳥の唐揚げとは違い、鯨の竜田揚げは独特な黒さがあります。

当時は「うぇ、また鯨かよ!」って舌打ちしていたのに、今では高級品で滅多に食べることができません。

さらに言うと、我が家の夕食でも時々鯨の竜田揚げが出ていたし、この冷凍のお刺身もよく食べていました。冷凍で冷たいお刺身を生姜醤油で食べる文化は小学生時代の私には馴染めず、正直この鯨のお刺身が嫌いでした。鰤やハマチが大好きでした。

しかし今となっては食の嗜好も変わり、鰤やハマチは脂っこいからあまり食べません。イカとかタコ、白身魚の方を好みます。あとはイワシとかアジですね。

しかし生クジラ刺身はこれらを一蹴するくらい超絶美味です。

近所にある馴染みの居酒屋さんから「生鯨を入手したよ!」って連絡もきましたが、なかなか都合がつかず、今年はまだ食べておりません。

お刺身以外にも、鯨ベーコンとかも本当に美味しいですよね。オノミ(尾っぽの部分)とかセセリ(舌の部分)とかも美味しいですよね。

鯨が食べたくなってきました・・・・美味しいお酒と一緒に・・・・

また太る・・・・

 

今回は東京訪問記の後編です。

前日夜に食べた叙々苑の焼肉のせいでちょっとした胃もたれの朝でしたが、やはり東京に来たら大体いつも遊びに行く築地に行きたくなり、早起きして地下鉄で向かいました。

築地市場が豊洲に移転し、その後の場外市場はどうなってしまったのか、正直不安だらけでした。豊洲移転後から築地に来ていないことになります。

地下鉄駅を降りて地上に上がったらでっかい病院らしきものを見つけました。

ちょっと調べると、これがあの有名な「国立がん研究センター中央病院」であることがわかりました。がんの専門病院だけでこの規模です。総合病院である山口大学医学部附属病院の2、3倍の規模です。さすがは東京。やはり医学にしても他の学問にしても日本の中枢はやっぱり東京だなって実感させられました。この規模だとものすごい人員がいるだろうし、レベルもかなり高いと思われます。

朝からぼーっと巨大ビルを眺めながら、「こりゃ山口は勝てんな」って感じました。敗北感。

そしてその研究センターの道路を挟んだ向かい側にあったのは、小池都知事が記者会見で話していた「酸素・医療提供ステーション」です。これはコロナ患者さん専用の施設です。

築地市場の跡地を利用したとはいえ、この規模で患者さんを受け入れるとは。やっぱり東京は違います。凄すぎです。医療レベルも全国トップなんでしょう。またまた敗北感。

山大勤務時代に学生指導を行なっていましたが、若者が東京に憧れ、東京で医学の勉強をしたいっていう気持ちになるのはなんでだろう?って思っていたけど、この二施設を見て納得。ま、経験のない若造が上京したところで、相手は全国の強者ばかりで、とてつもない数のライバルとの競争が始まります。勝つものもいれば、敗北するものもいます。死に物狂いで努力しないといけないだろうし、そこで勝ち残るには強い「運」もいつようになります。東京以外の場所でも勉強は可能です。負け惜しみに聞こえるでしょうけど。

で、肝心のお目当てがこちら。築地場外市場です。

朝6時台だったので、まだオープンしていないお店が多かったけど、色々なお店がごちゃごちゃ集まっている感じはこれまで通り。やっぱりこういった下町風情は落ち着きます。開いているお店の前を歩くと大きな声で「何か買って行かない!」って元気な声で話しかけてくれます。この人情味溢れた築地が大好きです。

朝食のお目当ては当然マグロ丼。色々なお店に行きましたが、実はこの有名な「すしざんまい」には行ったことがありません。例年年明け一番マグロのセリで話題になるあの社長が経営するお寿司屋さんです。

今回ここに入りましたが、実は24時間営業みたいです。夜中から飲んでいるであろう若者の合コングループがいたり、渋いおじさんが1人でお寿司を食べながら日本酒を飲んでいたり。この人間模様もなんだかいい感じです。

もともと山口県民はマグロをありがたがる文化がないように思えます。あっても関東の人ほど思い入れがありません。だって他に美味しい魚がたくさんあるし。

それでもやっぱり築地といえばこれ!

王道のマグロ丼です。前日の叙々苑胃もたれはどこへやら。海鮮丼は別腹です。

いざ実食。

悔しいけど、やっぱりマグロは美味しいですね。赤身の王様って感じ。一緒についてきたアオサのお味噌汁との相性もバッチリ。

私のようなおのぼりさん的観光客のほぼ全員がこのマグロ丼を注文しておりました。

45歳すぎて少し食が細くなってきたけど、ここはせっかくの築地。

江戸前寿司の代表といえばやっぱりアナゴでしょう。ちょっと高かったけど、アナゴ寿司と炙り中トロを追加注文しました。

こちらも絶品でした。やはり世界の食文化の中心地はやっぱり東京だなって再認識しました。ミシュランガイドでも三つ星料理店が世界で一番多い街は東京って噂だし。

食後にあたりを散策していたら行列発見!これまた築地名物の卵焼き店です。

おじさんが目の前で美味しそうに焼いている姿を見ると、どうしても食べたくなります。

そういえば、私が尊敬している放送作家、テリー伊藤さんのご実家も築地の卵焼き店だったはず。

お腹パンパンだったけど1本100円だったので買ってしまいました。ちょっと甘めで出汁のきいた卵焼き。焼き立てだったと言うこともあり、とっても美味しゅうございました。

豊洲に市場が移され、衰退の一途を辿ると思っていた築地場外市場ですが、まだまだ新しいお店もどんどん出来ているようです。

このお店は私の大好きな江頭さんのYouTube「エガちゃんねる」で放送された、最高の朝食として紹介された場所で、あえて魚ではなく、この肉厚チャーシュー定食を食べていました。とっても美味しそうだったけど、もう胃袋飽和状態。しかも訪れた日は定休日でした。次回はここで食べてみようと思います。

楽しい朝食の後、国際委員会の会議に無事出席しました。アメリカ帰りの素敵な教授のお話も拝聴し、実りのある東京出張となりました。

お腹いっぱいだったのでお昼ご飯はスルー。

会議後に空港に向かい、ちょっと小腹が空いていたので、これまた(自分の中で)有名なカレーうどんのお店へ。

ここのトマトカレーうどんは絶品です。

なんだかんだで美味しいものをたくさん食べすぎた私。家に帰って体重計に乗るのが恐怖です。

もう真っ暗の中、東京羽田空港を出発。

窓際席だったので、光り輝く東京の街を眺めながら、ほぼ真っ暗の山口まで帰りました。

山口宇部空港に到着して感じたこと。

やっぱり田舎山口が私には向いてます。東京から帰ってくると、いつもの旅行の5倍くらい疲れています。人の多さに圧倒されるからでしょう。時々なら上京してもいいけど、東京に住むなんてまっぴらごめんです。

今さら書きますが、どのお店もお値段がめちゃくちゃ高いです。単純にどれもこれも山口相場の1.5倍のお値段です。最後のカレーうどんなんて1500円近かったような。やっぱり東京で本当に楽しめる人って、ごく一部のお金持ちセレブ軍団だけなんでしょうね。

東京好きの皆様には申し訳ないですが、やっぱり私は東京が大嫌いです。用事がない限り絶対に行きません。

さ、ダイエット再開です。

今さら???

 

追伸:サッカーW杯が始まりました。今回の開催場所はカタールです。中東開催は初めてとのこと。

中東は暑いのでこの季節の開催となりましたが、日中は普通に30度以上あるそうです。暑いのには慣れている?日本チームには少し有利な条件かもしれませんね。

毎回物議を醸し出すW杯の選手選考ですが、監督やスタッフの意向から決められたメンバーです。今さら外野がウジャウジャ言うのはみっともない。全国民が一丸となって日本代表を応援しましょう!

と言いつつ、今回の相手にサッカー強豪国のドイツとスペインがいます。コスタリカだって強いはず。

テレビで皆さんが「死のグループ」って騒いでいるけど、各地域の予選を勝ち抜いてきた国々の中で弱いチームなんてまずいません。

どこグループに入っても「死のグループ」って騒いでいるけど、そんなん当たり前じゃん!ってツッコんでしまう私。

ここにきて言いますが、私はサッカーがあまり好きではないので、結果だけ新聞やネットで確認します。

日本中が騒ぐ中、実は冷静になっている非国民の私。

サッカーよりも興奮しているのがアメリカプロバスケットリーグのNBAです。

今シーズンは八村選手よりもブルックリン・ネッツに移籍した渡邊雄太選手の方が目立っています。

スーパースター軍団が集まったネッツですが、なかなか試合に勝てません。エース級ばかり集めても、肝心のチームバランスがバラバラで、特にディフェンスがひどすぎます。

そんな中、控え選手から出てきた渡邊選手のチームへの貢献ぶりはすごいです。スリーポイントの成功率はトップ3に入っているし、アグレッシブで妥協しないディフェンスは素晴らしいの一言。

相手チームの大エース相手に、ハードで見事なディフェンスをしてくれます。

オールスターに何度も選出されているブルズのデローザン選手やマブスのドンチッチ選手にも、怯むことなく立ちはだかる姿はもう涙もの。

サッカーもそうですが、日本人選手が海外のチームに所属するのが当たり前になったこの時代。今ではその中でも活躍しているという素晴らしい若者選手たち。こうして日本のレベルアップも進むことでしょう。

未来が楽しみです。