徒然草

イヤイヤ期に翻弄される情けない小児科医

急に暖かくなってきました。桜の開花も目前です。しかしこの時期はスギ花粉やPM2.5、黄砂など、気道刺激物質が多いので辛いです。

3月と言えばお別れの季節でもあります。長女が幼稚園を卒園します。4月から小学生です。なんだかこれまでの思い出を考えるだけで泣けてきます。

幼稚園卒園式にも是非参加したいけど、土曜日の午前に開催され、自分は悲しく外来をしております。その日は小児コロナワクチン接種もあるし、とても休むことはできないです。はぁ、悲しい。

まずはこのくらい話題から。

ついにロシア軍がウクライナの首都キエフに迫ってきました。陥落するのも時間の問題でしょう。

バカプーチンの狙いは、今の大統領を拘束し、そして別の大統領を操って「傀儡政権」を作るそうですが、誰がそのアホを支持しますか?無理矢理、武力を使って国を奪ったとして、誰がその政府を支持しますか?反戦デモ、反政府デモが多発し、一層国は荒廃していくことでしょう。それでいいのかバカプーチン。自分はそれで満足かい?バカプーチン。

SNSなどに触れることのない高齢者世代はテレビの嘘放送だけを信じでいるため、まだバカ大統領の支持率は70%以上あるそうですよ。

しかしネットで情報を得ている若い世代は世界中の情報を得ているため、ロシアの発信する情報がプロパガンダ(意図をもって特定の主義や思想に誘導する宣伝戦略・情報戦略)であり、大いに間違いがあることに気づいているみたいです。

ロシア全土で若者を中心とした反戦デモが発生し、治安維持法みたいな極悪な法律をつくって取り締まりまくっているそうです。

ただ、西側諸国の情報が全て正しいかどうかというのも疑問です。ウクライナからの情報発信も、ある意味プロパガンダであり、全ての情報を信じ込んで「ロシアは極悪非道な国だ!」って騒ぐのもどうかと思います。悪いのはバカ大統領とその側近のみです。武力の戦争に加え、情報戦争も起こっています。我々も冷静になって正しい情報を取捨選択すべきだと思います。

そんな中、この文章を書いている16日にロシア国債の利払期限日となってしまい、このままでは国債デフォルト(債務不履行)に陥ってしまいます。

そうなればルーブル紙幣の価値は激下がりしてしまい、もはや紙屑同然となります。そしてハイパーインフレ(物価急上昇)に突入です。

ロシアの中央銀行も金利を20%に上げていますが、さらに利上げしなければ経済が破綻しますが、それも効果はないと思っています。そして一番この状況で困るのは一般市民です。

それでもまだこの不毛な侵略を続けますか?

 

今回は2歳の娘のイヤイヤ期に振り回され続けている情けない小児科医(私)のお話です。

我が家の次女がただいま「イヤイヤ期」の真っ只中です。

何を言っても「嫌だ!」「パパあっち!」「ママがいい!」だの、毎日のように私と娘の小競り合いが続いています。

そもそも「イヤイヤ期」とは医学用語ではありません。学生時代から学んでいる小児科学にそんな言葉は書かれていません。

一般的にイヤイヤ期とは、一人ひとりの成長によって個人差はありますが、2歳頃より自己主張が強くなり、自分の気持ちを押し通そうとするようになります。「ヤダヤダ期」「第一反抗期」「魔の2歳児」などと表現されることもあります。

「イヤイヤ期」によく見られる行動として、<ところ構わず泣きわめく、暴れる><親の言うことに必ずといっていいほど「イヤ」とか「やだ」と返事する><気に入らないと物を投げる><食事中に遊び始めたり、食べ物を投げたりする><着替えや歯磨きの際、嫌がって逃げ回る>などなどです。

ちなみに我が娘は上記全て当てはまります。イヤイヤ期絶頂期です。

心の広い妻は「イヤイヤ期の時の子どもの言葉を間に受けてはダメよ。軽く聞き流さないと。」って冷静にアドバイスをくれますが、仕事から疲れて帰ってきて、娘に癒されようと思って遊ぼうとすれば超絶拒否され、心が折れて凹むと同時にめちゃくちゃ腹が立ちます。最近は毎晩のように2歳の次女と喧嘩してます。

まだ2歳だからって優しい気持ちになりたいんですけど、それでもヘトヘトになって帰宅してからこの仕打ちは辛いです。

じゃあちょっと距離を置けばいいじゃんって思っても、今度は娘の方から「パパ、あそぼ!」って寄ってきます。

とっても優しい長女はそんな妹のことを怒りもせず受け入れ、8歳年上の長男も優しく接してくれます。

私だけ心が狭い?

うーん、日々子育てに悩んでおります、私。

自分の子どものことだけでもこんなに悩んでいるのに、いざクリニックの外来では「育児相談」なんて掲示していますが、相談したいのは実は私の方かもしれません。我が子たち3人は4歳ずつ離れているので、子育ても4年サイクルです。オリンピックと同じです。

そんな私ですが、自分にも得意技があります。それは「外遊び」です。もともとインドア派ではない私。

天気が良ければ娘と二人で頻繁にお散歩してます。特に会議や勉強会のない木曜日の午後は娘と二人っきりでデートする絶好のチャンスです。

近くの公園におやつを持って行き、ベンチに座って二人でもぐもぐタイム。そして滑り台やブランコで遊びます。

最近は自分だけで滑り台に登って、そして滑り降りることもできるようになりました。

ちょっと前までは完全介助しないとダメだったのに、ここ数ヶ月でめちゃくちゃ成長しました。

こんな娘の成長を見守れるって幸せです。

しかも次女は目立ちたがり屋さんの一面もあり、滑り台を一人で滑りきった時には「やー!」と言って決めポーズします。近くで遊んでいる別家族にもポーズします。

公園まで散歩するのも結構な苦労だし、娘は縦横無尽に走り回るし、気分がコロコロ変わるので父も振り回されてるし。

でもいいんです。娘の笑顔が見られるなら。

いつも書きますが、「親バカ」って実の親にしか味わえない貴重な経験だと思います。

元気いっぱいで泥だらけになって遊ぶ姿を見て胃だけで、「これまで元気に育ってくれてありがとうね!」って感謝の気持ちでいっぱいになります。まだ2歳ですけど。

そして大満足した時に見せるこの笑顔。ほぼ毎日のように喧嘩している私と娘ですが、この笑顔を見せられたら全てチャラ。可愛すぎてずっと写真撮り続けてます。ニヤニヤしながら。

そんなパパだから、娘も写真撮られる時はわざと変顔します。

最近の娘の流行り顔は目を上に向けてちょっと怖い顔をすることです。「そんな顔しないでよ!」って言うと、いっそう激しく変顔してきます。

これって照れ隠しなんでしょうか?

何枚かの写真の中で、確率は低いですけど、とっても優しい笑顔を見せてくれることがあります。

そんな写真をクリニックお昼休みとかにニヤニヤしながら眺めて、勝手に癒されている私です。

これからも娘と楽しく喧嘩しながら、その成長をずっとずっと見守っていこうと思います。そんな娘たちもいずれはどこかに嫁いでいくのかな?考えただけで泣きそうです。

皆さんもそれぞれの子育ての中で葛藤することが多いと思います。色々悩みながら、それでもたくさん楽しみながら、我が子たちの成長を心を込めて見守っていく、それが子育ての本質だと思います。

今夜も次女とバトルが繰り広げられると思いますが、それも楽しもうと思っています。でもやっぱり凹みます。

もっとパパに優しくして!って心の中でずっと叫んでおります。

長男や長女の時はどうだったかな?4年も開くと当時のことは綺麗さっぱり忘れてしまいました。

10歳の長男はかなりしっかりしてきました。6歳の長女も今週末に幼稚園の卒園式です。お兄ちゃんもお姉ちゃんも真っ直ぐスクスクと育ってくれました。これもほぼ全て妻のおかげです。

家族仲良しが一番ですね。こんなことで悩んでいる自分も、いざ冷静になって考えると、やっぱり自分は幸せなんだなって思います。

我が家の大黒柱は妻です。心が広くてとっても優しい愛妻。いつも感謝、感謝です。(本人にはあまり伝えておりませんが)

変なオチですみません。小児科医でも子育てに悩んでいるんですよ。情けないお話ですが・・・

 

追伸1:10歳の息子の1/2成人式が学校であったそうです。

その中の宣言がこれ。

もう何も語りません。

ただ、ただ号泣しました。

いつも息子に厳しい私ですが、しっかり背中を見てくれていたようです。

頼もしい息子です。自慢です。

 

追伸2:先日の宇部日報で私のクリニックが掲載されました。

ワクチン接種の介助につく看護師さんは皆さん恥ずかしがって拒否していたのであみだくじで決めました。

で、写真に写った看護師さんはわざと髪を前に垂らして顔を隠したそうです。髪の毛が少ない私は写真のフラッシュも相まって、ハゲ散らかしているのがバレてしまいました。

恥ずかしすぎる・・・