徒然草

マリンランド跡地を息子と歩き、下関の歴史を学んだ話

どんどん暑くなってきました。梅雨明けも近い?色々話題になっているオリンピックもあと少しで開幕。ちょっとでもコロナ騒動が落ち着いているといいですね。ワクチンの普及率アップも大切です。

今更ですが、5月30日は私の46歳の誕生日でした。

大好きな妻と我が子たちから素敵なバースデーソングのプレゼントがありました。まだ1歳の次女はケーキの上のイチゴに視線釘付けでしたけどね。

日本の平均年齢ど真ん中が49歳とのこと。ということは私はまだ若手の方に所属しているということです。でも最近コロナ禍で太ったし、どんどん老眼が進んでいるし、なかなか仕事の疲れがとれないし。加齢からくる衰えをリアルに感じつつある不良中年です。気持ちはまだ思春期なんですけど。

 

今回は息子と下関マリンランド跡地を一緒に散歩した時のお話です。

長府方面に行く用事があったので、せっかくだから息子と海辺を散歩しました。関門医療センターの横にある関見台公園です。済生会下関病院勤務時代はよくここに散歩に来ていました。久しぶりの訪問ですが、なかなか気持ちの良い海岸沿いの公園です。

やはりここから眺める関門海峡もまた素晴らしい。潮流の激しい関門海峡を巨大なコンテナ船がボーッと汽笛を鳴らして進む姿は壮観です。昼過ぎの訪問だったけど、ここにお弁当を持ってきてのんびりするのもいいかもしれませんね。駐車場も整備されているし、山の下にはトイレもあるし。

ちなみにこの辺りは魚釣り禁止エリアなのでご注意を。

ここの公園って実は城跡なんですよね。今回の訪問で初めて知りました。

かつては毛利家がここを統治しており、ここに櫛崎城(串崎城・くしざきじょう)を造ったそうですが、江戸幕府の一国一城の命令が下され、このお城は壊されたそうです。

ちょうど今、下関博物館でこのお城の展示イベントをしているそうですよ。なんという偶然。

お城があるということはちょっとした山になっているということです。最近太ってしまい疲れやすくなったおっさんの私。ヒョイヒョイと登っていく息子を追いかけるので必死でした。やはり4年生にもなると脚力と体力が凄いです。私はもう息子に勝てないと思います。

山の上から見下ろす関門海峡もまた素晴らしい。

ん?あの尻尾は何?

そうです。ここは昔、下関水族館があったマリンランド跡地なんです。マリンランドのシンボル的存在だった「くじら館」がこの山の上にあったことを思い出しました。この下の国道を車で走っている時、ちらっと見えたことは何度もありましたが、どうやってそこに辿り着くのかは知りませんでした。昔はマリンランドの水族館から登った記憶があります。

ということで、懐かしの「くじら館」へ。

今はもう入り口が封鎖されてて中に入ることができなくなっていましたが、魚好きの息子は興味津々。

「この中に入れるの?中に入りたい。階段ってお尻から出てるけど、昔はこの鯨の肛門から入ったの?」と矢継ぎ早に質問された私。クジラの肛門ってどこなんだろう?と素朴な疑問を抱きつつ写真撮影した私。息子の質問には全て答えることができませんでした。

え、こんな山の上にあったっけ?昔は簡単にここまで登っていたのにと、小学生時代と今の違いにプチショックを受けた私です。

そういえばこのくじら館が閉鎖したのには悲しきエピソードがあります。

現在の海響館へ移転が決まっていた矢先、1999年にこの地帯を超巨大台風18号が襲いました。この巨大台風の影響でこの辺り一帯が水没し、水族館施設の電気系統がやられてしまったせいで水族館にいた魚たちの80%が死んでしまったという大事件が発生し、海響館ができる前に水族館が閉鎖されてしまいました。それと共に役割を終えたくじら館。なんだかこの話を思い出すとぽろりと涙が出てきます。可哀想なお魚さんたちの末路でした。

今は関門医療センターや高級旅館「風の海」になっているこの地ですが、かつてはあの有名なマリンランドホテルがありました。併設された水族館はもちろんですが、遊園地までくっついており、まさに下関のディズニーランドといった感じで大いに盛り上がっておりました。

さらにいうと、冬にはアイススケート場もオープンし、中学時代には山陽小野田市から下関長府まで2時間かけて自転車で何度も遊びにいったことを懐かしく思います。今では考えられません。この距離を自転車で行くなんて。車で行くのも遠いって思うのに。

せっかくなのでもう少し詳しく調べてみると、今ではどこの水族館でもお馴染みの「イルカショー」を初めて開催したのはこの下関水族館だそうです。天皇陛下(昭和天皇)も観覧されたそうですよ。由緒正しき水族館です。

そう思うと、現在の海響館で開催されているイルカショーもかなりのハイレベルだと思います。水族館マニアの我が家。これまでたくさんの水族館で様々なイルカショーを観覧しましたが、海響館のイルカのジャンプバリエーションは他の水族館では見たことのないくらい多彩です。これこそが「伝統」なんでしょう。ちょっと誇らしくなりますね、山口県民として。

ちょっとした地元下関の歴史話でしたが、この歳になってもまだまだ知らないことってたくさんありますね。

もし海響館に行く機会があるようでしたら、帰り道にでもこの公園に立ち寄ってみてはどうでしょうか?山口県の素敵な歴史に触れることができますよ!

 

追伸1:東京オリンピックが開幕目前です。延期・中止なんて話題にさせないくらい必死になって問題を揉み消す政府。報道機関は「中止すべき」の大合唱で世論もそこになびいている現状。朝日新聞なんて露骨に中止を宣言しています。スポンサー契約は解除していないのに。

世論ってのは適当なもんです。今はまだ過半数が反対票を投じているにも関わらず、もし日本選手が金メダルを獲得したら両手を上げて大喝采する姿が目に見えてます。池江選手がメダルを獲得しようものなら日本国民の大半が涙するはずです。もはや中止の選択肢はありません。自分は中立を保っているつもりですが、どうせ考えるなら「どうやって中止に追い込もうか?」というより「どうやったら安全に開催できるか?」を、国民全体で考えるべきだと思います。私は「完全無観客で開催」に一票を投じます。

五輪が終わったら今度は衆議院選挙ですね!山口三区は熱くなりそうです。政治的発言は今後控えておきます。

追伸2:先日の井上尚弥選手の防衛戦はすごかったですね!

強烈な左ボディブローを数発お見舞いしたらあっけなくノックアウト負けした挑戦者。やはり彼はモンスター!いや、モンスターではなく日本選手歴代最強と名乗ってもいいと思います。全盛期の具志堅用高さんと戦ったらどうなるのかな?想像しただけで面白そうです!