徒然草

車業界が激変する?

12月です。最近すっかり寒くなってきました。今年は雪が降りますかね?今年こそ息子のスキーデビューを果たしたいと思っております。昨年は全然雪がなかったのでスキー場に行っておりません。

首相を辞めてもまだまだ問題山積みの安倍さん。

改めて「桜を見る会」の写真を眺めてみると、本当に楽しそうにしている安倍元首相。心から楽しかったんでしょうけど、政治と金の問題がここでも噴出してきました。本人も補填を認めた経緯もあり、さすがに彼の政治生命もこれで終わるのか?それとも不起訴になって堂々と政治家を続けるのか?

ここは潔く辞職すれば「あの人は素晴らしい政治家だったな」って言われると思いますけど、いかがでしょうか?

 

今回は久しぶりの車談義です。長くなりそうなので、興味のない方はスルーしてください。

世界中で衝撃のニュースが流れました。

2030年代にガソリン及びディーゼルエンジン搭載車の新規販売を禁止するとのこと。主な目的は地球温暖化対策だと思われますが、ここに各国の思惑が見え隠れします。

排気ガスなどが原因でどんどんと温暖化が進んでいるのは間違い無いですが、規制するのはそこだけで十分でしょうか?

先進国の勝手なエゴだけで、発展途上国の利益まで損ねるような強引な手法はいかにも欧米的です。相変わらず自分たちが世界で最も偉い人間だと勘違いしているかのようです。サミットって表現もおかしいですよね。「サミット」って「頂上」って意味ですから。

さらに言うと、この話を積極的に進めているのはいわゆる「非石油国」です。

ガソリンを自前で準備できない国々がこぞってEV(電気自動車)に切り替える政策を推し進めております。いち早く新技術を開発し、脱ガソリンを掲げ、そして世界の中で少しでもリードしたいと言う思惑がチラチラ見え隠れしております。なんだか政治や経済がらみのきな臭い話にも聞こえます。

将来を見据えればこの流れは間違っていないと思いますが、これまで100年以上続いたガソリンエンジンの歴史があり、そう簡単に次世代の技術が進み、地球全体規模でこの動きが拡大してくるとはとても思えません。

そもそも、電気自動車って当然充電が必要です。と言うことは遠くに遊びに行った際、どこかの「電気スタンド」で充電する必要が出てきます。最近は道の駅でもこの充電スポットを見かけることが増えましたが、まだまだ全然少ないです。

さらに言うと、充電するには20分程度の時間を要し、4、5分で終わってしまうガソリンスタンドに比べ、何倍もの時間がかかってしまいます。電気自動車がさほど普及していないのはこのインフラ整備が遅れているからです。

さらに言うと、一戸建て暮らしをしている方々は自宅駐車場に電気スタンドを作ることができますが、マンションやアパートで生活している方には各家庭全てに電気スタンドを提供することってまず無理です。この充電スタンドを作るにはかなりのお金がかかりますし、200Vの電源が必要です。

まだ10年以上先の話だと言われていますが、このインフラ整備が急速に進んでいくとは思えないし、かなり無理が生じそうです。

発展途上国や砂漠を有した国なんかもっと大変です。

世界中で最も評価されている悪路走破性能を持ったトヨタのランドクルーザー(ランクル)。砂漠国には絶対不可欠の移動手段となっており、故障も少ないこともあっていまだに大人気だそうです。

こんな車まで電気化できると思いますか?見渡す限りの砂漠のど真ん中に電気スタンドって作れますか?ガソリンエンジンであれば、もしガス欠になっても誰かがガソリンを運んできてくれればなんとかまだ動き出すことができます。しかも短時間で。

実際に売られている電気自動車を見てみましょう。

世界中で売れているドイツ車御三家。日本でも大人気です。あ、ドイツ御三家といえば、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディのことです。

この御三家も焦ってどんどん電気自動車を発売しました。ものすごい高額設定で。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンでここ数十年、車業界を牽引してきた企業ですが、ここにきて焦っております。

自動車業界のベンチマークだったドイツ車。しかし温暖化対策と称して強引に進められている電気自動車への路線変更の先駆者も同じヨーロッパです。この御三家は今回の電気化推進の報道を苦々しく思っているはずです。だってここまでずっと繁栄に貢献してきたのに。

一つ面白い事例があります。

BMWが数年前に発売したi8と言うモデル。電気自動車とガソリンエンジンを搭載しているので厳密には電気自動車とは言えませんが、いち早く市場に出てきた高級車です。

デザインは素晴らしいんですが、なんとこの車、電気だけで走れるのはたったの35km。それ以降は1.5リッターの小さな3気筒エンジンで動くことになります。1.5リッターの3気筒エンジンってどれくらい?って思う方がおられると思います。日本のコンパクトカーが採用しているエンジンサイズです。

先日この車に試乗したことのある先輩から聞いた話があります。横に座った営業マンの話だと、「電気がなくなればもはやこの車はデミオやマーチと同じエンジンの大きさしかありません。」と言われたそうです。

BMWのi8って二千万円以上する車です。二千万越えです!

同じサイズのエンジンを搭載しているマーチやデミオなら120〜150万円程度で新車が買えます。なんなんでしょうかこの価格差は。これがいわゆる「ステータス」なんでしょうか?そんなステータスなら私は必要ありません。このBMWを購入するなら活きの良い国産車を3台購入します。この意味のわからない外車の割高感がとっても嫌いです。一度BMWに乗ったことがある私のリアルな意見です。

ついでに言うと、前述の先輩は車を数台所有しており、その中に日産リーフがあります。BMWのi8を試乗した後の感想を聞きました。

「電気自動車の乗り味って大体どれも同じだな。リーフもBMWも何ら変わりなかったよ。」と。

そうです。これが電気自動車の欠点でもあります。モーターを使うので理論上は回転数は無尽蔵に上げることができますが、ギヤやタイヤの性能限界があるのでどこかで頭打ちになります。もっとも早いエンジンは電気モーターであることは間違いありませんが技術がまだ伴っておりません。乗り味も大差なしです。そんな車だけが世の中に出回る時代は恐怖でしかないです。

お次に我が国の自動車業界のお話をしましょう。

先日日本でも同じような政策を経済産業省が発表しました。こちらも2030年代半ばにはガソリン車の国内販売をやめるそうです。

しかしここに大きな逃げ道を用意しました。日本は「電気自動車」だけでななく、世界に誇る技術の集大成である「ハイブリッド車」も新車販売できる余地を残しました。

この狭い日本において、ストップ&ゴーばかりの道路事情に日本のハイブリッド車は最適です。外国車のハイブリッド車は「マイルドハイブリッド」といって、スタート時のアシストなんかに利用する小さなモーターを使っているだけです。それに比べ、日本のハイブリッド車は「ストロングハイブリッド」と呼ばれています。

このストロングハイブリッド車を世界に初めて送り出したのは日本の大企業「トヨタ」です。世界に通用する数少ないワールドクラスの大企業です。

今回の脱ガソリン政策もトヨタの顔色を伺わずして出せる内容ではありません。だって日本の輸出産業の屋台骨を支えていますから。

トヨタのハイブリッド車の代表といえば「プリウス」です。

なんと初代プリウスが発売されたのは1999年です。このあまりにも有名なキャッチコピーには心底驚きました。

「21世紀に間にあいました。」

ものすごい技術です。何よりもすごいのはこの車を量産化したことです。実際にプリウスは世界中で売れました。ハリウッドセレブたちがこぞってこの車に乗り換えたのは有名な話で、アカデミー賞授賞式のレッドカーペット横に付けられた車はこのプリウスが一番多かったと言うエピソードも残っています。実際の販売値段だと開発費など考えると大赤字だったみたいですけど、世界に先駆けて発売した功績はもはや言うまでもありません。

正直私はハイブリッド車が嫌いでした。比較的初期のプリウスやシビックハイブリッドを試乗したことがありますが、あまりにも不自然なエンジンブレーキを多用し、赤信号で止まる時なんてガックンガックンとなっていました。慣れればいいんでしょうけどど、この不自然な挙動はどうしても受け入れがたいものでした。

今の日産のe-powerなんてこれをさらに進めた技術です。アクセルペダルのみで運転できるそうです。全く興味なしです。

しかし最近のハイブリッド車の技術向上は凄まじいです。

あの不自然なドライブフィールがかなり薄まりました。そして我が家にもついに我が人生初のハイブリッド車がやってきました。ステップワゴンハイブリッドです。

私はずっとハイブリッドが嫌いだったので、あえてステップワゴンの中でも1.5リットルターボ車を購入しましたが、5年目の車検前に買い替えを決意。この車は妻用ですが、妻がとっても気に入っていたので次の車も同じステップワゴンにしました。今回はあえてハイブリッドエンジン搭載車を選びました。正直予想以上の乗り味で、ドライブフィールも全然違和感なく自然です。本当に驚きました。当然ですが、燃費も素晴らしく良い。まさに日本の車の代表は「ハイブリッド車」であることは間違いないと思います。

こうして時代が脱ガソリンに向かっている最中ですが、あえて最後くらいは楽しいスポーツカーに乗ってみたいと思っています。2030年代に真っ先に消滅する可能性が高いのはアメリカン・マッスル・スポーツカーだと思います。

こんな時代だからこそ、コルベットやマスタングがとっても愛しく感じます。

もうドイツ車に乗る気持ちはさらさらありませんが、アメ車には一度でいいから乗ってみたいなって心の中で思っている私。でも絶対に妻の許可が下りないと思います。レンタカーで借りてみようかな。

と言うことで、私の最終目的地は今のところレクサスLCです。5リットル自然吸気エンジン搭載車ではなく、あえてハイブリッド車を狙おうと思いますが、この車も超絶高額車で、非現実的なお値段設定となっております。

いつの日かこんな素敵な大人スポーツカーを粋に乗り回したいと思っております。ま、我が子たちが独立する頃ですかね?三番目の次女はまだ1歳にもなっておりませんが。

今の現実的な目標はMAZDAのCX-8です。今のスバル車もいい車ですが、子ども3人乗せて走るには狭すぎるし、巨大チャイルドシートを乗せると五人で移動はできません。ミニバンはすでに妻が所有しており、私はあえて流行りのSUVで。この車なら釣り道具がたくさん詰めるし、スキーにも行きやすいです。

さらに最近CX-8が派手なマイナーチェンジを行い、フロント周りがちょっとおしゃれになり、さらに私がずっと憧れている「赤レザーシート」もオプションで選択することができるようになりました。

今の車の車検が来る前におそらくこちらに乗り換えている可能性が(今のところ)高いと思います。

息子が免許をとって車に乗る時、どんな車が周りを走っているのか?不安でもあり、楽しみでもあり。そんな時代でも私は車を愛する人間として、楽しくドライブ出来るよう健康管理に気をつけます。そして高級車に向けて貯金します。

車って素晴らしいですね!

 

追伸1:今年度の日本カーオブザイヤーが決定しました!

SUBARUの「レヴォーグ」です。数年前のインプレッサ以来のスバル車受賞となりました。

新型のアイサイトがものすごく評判いいみたいです。同じスバル乗りでワゴン車好きの私にとって、今回の受賞はとっても嬉しい限りです。

今回ノミネートされた車の中で、正直私はトヨタのヤリスかランドローバー・ディフェンダーあたりが受賞するのかなって思っていましたが、BMWやアウディを押し除け、日本のスバル車が受賞しました。プジョーやBMWの新型車にも勝利したスバル車。まぁ選考員は日本人がほとんどですから、日本車贔屓になるのは仕方のないこと。

ちなみにデザイン賞はMAZDAのMX-30が受賞。素敵な内装だったのでこちらも納得。この車は来年あたりにプラグインハイブリッド車が出るって噂です。プラグインハイブリッドの話をするとまた長くなるので今回はやめておきます。

追伸2:隣国の大統領支持率がどんどん低下しています。そりゃそうでしょ。嘘ばっかり言ってるから。

こうしてまた彼も刑務所送りになるんでしょうか?

自分たちが選んだ大統領を最後はけちょんけちょんにけなし、そして投獄する国民性。日本人には到底理解できません。

それなりにリスペクトすべきではないでしょうか。