今日はいい天気ですが、まだ梅雨明けの発表はありません。南九州の大雨は続き、関東は渇水で悩んでいるそうです。異常気象ですね。
今回は医学部受験に関するお話。やや自分の意見に偏りがあるかもしれませんがご容赦ください。
先日、日本中の有名高校の「医学部合格力ランキング」が出ていました。どんな基準で「合格力」を出すか詳しく読んでいませんが、我が母校鹿児島ラ・サール高校が全国2位でした。素晴らしい!最近は久留米附設に押され気味でどうかと思いましたが、ここはラ・サールの意地!見事全国2位を死守しました。それにしても灘高校の圧倒的な凄さをまざまざと見せつけられました。東大理科三類(いわゆる東大医学部)に20名も合格するなんて凄まじいです。やはり全国ダントツ1位は灘高校で揺るぎないですね。昔から灘高校に勝ったことはありません。やはり日本一の高校は灘高校です。悔しいけどこれが現実です。
昨年、高校卒業20周年記念の同窓会に参加してきました。久しぶりの鹿児島でした。お昼前からゆっくり母校の見学をさせてもらいましたが、そこである先生から驚きの事実を知らされました。
「最近は理系志望の生徒が多すぎる。しかもその中のほとんどが医学部志望。ここは医学部予備校ではない!」
その先生は文系担当の先生だったからやや怒りの口調で話されていました。我々が在学中は理系150名の3クラス、文系100名の2クラスだったのに、今では合計250名中理系の生徒が200名を越しているそうです。理系4クラス、文系1クラスの構成でした。
我々の在学中、やはり皆が目指したのは「東京大学」です。学校の先生も「頑張って東大合格しろよ!」とよくはっぱをかけられました。しかし最近は東大至上主義が変わりつつあるみたいです。わざわざ生活費が高い東京で大学生活を送るより、地元の大学の医学部に入った方がいいのでは?という学生が増加傾向みたいです。
東大に入った友人は何人もいますが、「なんで東大に入ったのかよくわからないし、今後何をしたいかよくわからないまま大学生活を過ごした」という友人や、ヨット部にはまってさっさと大学を中退し、ヨット関係の会社に就職して世界中を飛び回っている友人もいます。どちらも現役で東大合格した優秀な奴らでした。頭がいいからいろいろ考えるんだろうけど、自分だったら東大生活を誇りに思って満喫するタイプです。そもそも、東大現役合格なんておそらく無理だったと思います。
自分もなんとか現役で熊本大学の医学部に合格できましたが、「なぜ医学部目指したの?」と聞かれると明確な答えがまだありませんでした。父が小児科医だったから?うーん、それも微妙ですね。間違いなく影響は受けていますが、おそらく幼少期から自然の流れで医学部を目指すことが当たり前のように思っていました。いざ大学に入ると勉強が大変で大変で、何回か留年の危機もありましたが、なんとか6年間で卒業できました。それくらい医学部の勉強内容って大変でした。在学中に成人式を迎え、様々な経験をしていくうちに「立派な医師になりたい!」という強い意志が芽生え、いざ国家試験合格した後からは一生懸命働きました。仕事は大変でしたがやり甲斐があり、これまで楽しく小児科医をさせてもらっています。
10代後半でなかなか「大人のイメージ」とか「仕事のイメージ」ってわかないですよね。受験生の頃、「自分の人生を決める!」と思うより、「まずは大学合格を!」という気持ちが強かったと思います。
成績が良かったから医学部を目指すという話をよく聞きますが、それがいわゆる医学部の偏差値偏重主義とか言われています。しかし「医師になりたい!」という強い気持ちだけでは膨大な医学の勉強をこなすことはできないと思うし、ある程度の学力とか暗記力なども必要です。自分もそれなりに一生懸命勉強してきたつもりです。楽してこの道に進んだことは決してありません。
日本の受験制度がまだ偏差値至上主義を採用している間は、まずその対策を講じるしかないと思います。これから人間性重視の入試制度に変わってくると思いますが、どんな時代になっても必ず「競争」が存在します。競争するということは、そこで勝つ人とと負ける人が出てきます。結局受験というものは不公平なんですよね。
自分が決して優れた人間とは微塵も思っていませんが、ずっと努力してきたという自信はあります。今もこれからもずっと勉強です。だんだん頭がついていかなくなってきましたけどね。
なんだか難しい話になってきたので話題を変えましょう。
肝心の跡取りである我が息子は相変わらず元気いっぱいに馬鹿やってます。
まだ自分の運命には気づいていないようですが、勉強ができるとかできないとか語る前に、まずは人として立派に育って欲しいと思うのが父の心境です。今後どんな風に成長していくのか楽しみで楽しみで。
いつの日か我が息子も受験戦争の波にもまれることになるでしょう。
多分私もかなり厳しい教育パパになると思います。自分の父親がそうでしたから。
まだ4歳の息子ですが、今はいっぱいいっぱい遊んで明るく優しい男に育って欲しいです。相変わらずの親バカですが、「親バカじゃない親は単なるバカ」という名言を友人からいただいております。日本一の親バカを目指しています!次はどこに遊びにいこうかな?
追伸:先日祖母からオセロゲームをプレゼントしてもらった息子。早朝から父にオセロ対決を挑んできました。
まだルールを覚えたばかりで父に勝てるはずがありません。しかし私は悩みました。いきなり初回から息子に気を使ってわざと負けるべきか、ここは親として一度コテンパンに倒すべきか。
結局私は容赦なく息子を倒す方針を採用しました。
負けた後の息子の悔しそうな顔を見て、息子はこれからどんどん伸びるだろうと確信しました。
ん?私が大人気ないだけ?どっちだろう?